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「カサブランカ」

名作「カサブランカ」を観ました。
登場人物かっこいいですね。
会話おしゃれですね。
三角関係憧れますね。(?)

でもね。。。
「自由の国アメリカ」とか言われると引いてしまいます。
善悪が完全に分断されているのは苦手です。
物語の枠組みがしっかりしている、
というのとは違う気がするの。。。

私だって、水戸黄門や大岡越前は好きですよ。
松方弘樹の遠山の金さんに、10歳の私は惚れていました。

でもね、勧善懲悪が、「アメリカ」「フランス」「ドイツ」
っていう国名とともに語られるとね。。。
相手に対する思いやりのなさって言うか、
想像力のなさって言うか、
コミュニケーションを拒否している感じが、
ちょっと苦手です。

図式的に捉えて、単純化すると、
とても分かりやすいのだけど、
大事なことが見落とされるし、
誤った判断を招くと思うの。

映画なんだから、多くの人が楽しめるというのが大切で、
良い所をもっと評価すべきなのかもしれないけど、
でもさ、
単純化することの危険を承知で、
それを切り捨てる、
っていう選択をしてしまうところに、
ちょっと共感できなくて。
どんなにリックがオシャレなセリフを言っても、
人情派だといっても、
それは、内側にいる人に対してだけでしょ?
外側にいる人には、人間扱いしないことが許されてしまうのかしら?

共通の「敵」がいなくても、
友情って生まれないんですかねぇ〜。
外側のない世界を夢見ているのです。
たとえ永遠に実現しなくても。
ほんの少しでも近づけたら。
いつか実現するかも。
夢を見るくらいは許されるよね?

夏目漱石「草枕」

27になるまで、漱石の作品は2つしか読んだことがありませんでした。
「こころ」と「坊ちゃん」です。
中学の教科書に載ってて読まされたのと、
読書感想文の指定があったから読まざるを得なかったのです。

「草枕」を読むまでは、
漱石は、女の人が書けないのだと思っていました。

「こころ」や「坊ちゃん」では、
男の人は、良くも悪くも人間らしくて、
制度の中の歯がゆさを何とか生きていて、
作者の人間味のあるまなざしを感じました。

でも、女の人は、現実味がなくて、
心のないお人形のようにしか感じなかったのです。

でも、「草枕」は違いました。
強くて儚い女を感じました。

村上春樹を読んでいると、
作者は女性をよく観察して、理解している、と感じるの。
女性読者の多くは、
登場人物の女性の行動に共感しながら読んでいると思うの。
でも、
主人公の男性にとっては、
魅力的だけれども、不可解な存在として女性は現れ続けるのね。
そして、男性読者の多くは、
主人公の男性の感覚に共感しながら読んでいると思うの。
そこで、女性読者の多くは、
やっぱり男性には分からないんだ、っていう諦めとともに、
分からないままに、女性に優しくしてしまう、
女性からすれば理解不可能な「男性の優しさ」なるものを、
力を抜いて信じてみたくなったりするの。

谷崎潤一郎の描く女性は、
私には良く分からなかった。
男性の目に映る客体でしかなかった。

でも、「草枕」を読んで、
私は、その登場人物としての女性に共感できた。
主人公が彼女を理解しているのか、
理解しようとしたのか、
理解したいと思ったのか、
微妙なままに終わっているところも含めて、
大好きな作品でした。

自分の教養のなさのため、
巻末の注を読まないといけないのが寂しかったけど。。。

クンデラとの出会いは、
「存在の耐えられない軽さ」
でした。

自分にウソがつけない人たちの言葉が、
私の心にいつまでも響きました。

思想家・詩人・小説家・社会運動家。。。。
すべての要素がクンデラの小説にいは詰まっていて、
いつもタダタダ圧倒されてしまいます。

気持ちの良い小説を書く人だとは思えません。
でも読まずにはいられません。

自分の感情にコミットしていない人たちが、
自分のことすら客観的に観察して、
何をやっているんだか、わけの分からない感じ。
浮遊感ばかりで、現実味はないのに、
誰よりも現実的な判断をしてしまう感じ。
理想主義なんだか、現実主義なんだか。
いつもその極端を行ったり来たり、
入れ子状態が続く感じ。

「微笑を誘う愛の物語」は短編集です。
日本では、1992年に出版されています。
登場人物について、
うんざりするほど掘り下げていく作家、
というイメージがあったので、
短編も書くのかぁ〜、と正直びっくりしました。

私は、どの作家でも、たいてい短編が好きです。
その作品の中で、捉えようとした感覚に集中できるから。
長編には長編の良さが当然あるのだけど。

クンデラの描く「愛」はいつもなんだか難しい。
行き場がないような。
それでいて、その行き場のなさに、
存在意義を感じているような。。。
いつも逆説的で、
言葉にした瞬間にウソになってしまう、
そのことを自覚して、嘆きながら、
でもそれに陶酔している感じがするの。

この小説からは、
一般に言われるような「微笑」は得られません。

でも、やっぱり笑ってしまいました。
笑うしかないんです。
どうしようもなくて、
登場人物に、
微笑みながら「愛してる」を伝えたくなりました。

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泣き虫姫
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