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法律を勉強しているとしばしば直面するのが、
「行為規範」と「評価規範」の区別。
行為規範は、これから何かをしよう、
というときに拠るべき基準。
評価規範は、ことが終わってから、その是非を問う、
というときに拠るべき基準。
何かを始めるときには、
理想をなるべく高く持つ。
自分にとって、損が少なく、得が多いこと。
他人にとっても、損が少なく、得が多いこと。
少しでもプラスが多いように、
あらゆる可能性を考えるべき。
妥協なんてしないで、自分に厳しく。
お友達にだって、もっと頑張れ!
って応援しちゃえる。
でも、その結果が凶と出たときに、
もっと、ああすべきだった、こうすべきだった、
って、言えるのだろうか?
自分で反省するのは大事だけれど、
後悔していても進めない。
お友達にだったら、
問題点を指摘するより、まずは労をねぎらって、
次の最善の一歩を一緒に探究していくしかないじゃない。
だって、色々ある中で、頑張ったのだもの。
本人の努力不足、力不足、不運。
そんな弱さを全部孕んだまま人は存在して、
そんな弱さのない人なら、もう別人。
弱い人が、弱いままでも尊いならば、
もっと強くなろうよ、きっと強くなれるよ、
って応援することは出来ても、
弱さを罪だったと宣言することは、
私には出来ない。
こんな甘い考えの私は、
結局、法律家には向かないのだ。
「あなたはあの時、こうすべきでしたね」
なんて、さらっと言えちゃう人が、
しっかり社会的地位を築くのだろう。
彼らはそもそも弱さと無縁なのだろうか。
弱さを隠しているだけなのだろうか。
彼らは立場が逆転したとき、
一体何を思うのだろうか。
自分にも、さらっと評価規範をあてはめるのだろうか。
どうも私は評価規範は苦手。
しっかり問題点を分析して、
2度と同じ失敗を繰り返さない努力を終えたら、
次の一歩のことを考えたい。
ここから再スタート。
今一番にすべきことは?
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