ピンポンダッシュ

ようこそ、Hannibal erat ad portas

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中山道膝栗毛

青春18きっぷ、JRの旅客鉄道株式会社線の鈍行列車と快速列車に乗り放題の切符だ。その日のうちならどこまで行っても構わない。当然、たくさん乗れば乗るほどお得感も満喫できる。1枚で5回乗車出来て11500円也である。更に解説すると1回当たり2300円、距離と時間と経費を計りにかけて出発だ。

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さて今回のミッションは青春18きっぷで東京から大阪まで乗り通す。
東京・大阪間、新幹線のぞみ号を使えば僅か2時間30分程で済んでしまう。恐るべしN700系。これではオチオチ車内で寝る暇もない。現代社会は時間が命、価値の源泉は時間にありだ。移動は手段の一つ、短ければ短いほど生産性は高いというのはエリートの証だがエリートじゃないからゆっくり行こう。

しかし、明治22年7月の東海道本線全通時の東京・大阪間の所要時間は約20時間(※東京・神戸の時間かもしれないが、まあ大体それぐらいらしい)、今と違い冷房も乗り心地のよい台車もフカフカの椅子もない過酷な列車だ。歩いていくよりはずいぶん楽であろうが列車の旅が過酷であったことは想像に忍びない。因みに東海道五十三次、徒歩では約2週間程度が目安であったようだ。

さて、薀蓄は置いといて旅に出発する。向かった先は高崎駅。何故高崎駅なのか? 理由は簡単だ。前日から高崎に泊まっていたのだ。高崎から出発するしかない。高崎から大阪に向かうのだ。高崎駅に到着すると、なにやら人だかりが・・・・、あっちの方からSLがやって来た。

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こんなところで遊んでいる暇はないのだが、しょうがない。ちょっとだけ乗車することにした。9:54発のSLみなかみ号水上行だ。乗車前に限定SL・D51弁当(\800)を購入する。限定ものには目がないのだ。すいません。本当は復刻だるま弁当(\1300)が欲しかったのだが、発売開始が10時以降とのことなので断腸の思いで諦めた。
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さて弁当を喰って、赤城山を眺めているとあっと言う間に渋川駅に到着。SL列車の終点まで乗っていたいのは山々なれど、これ以上行くと大阪まで帰り着かない。涙を飲んで高崎に戻る。高崎から横川に向かう。横川って何処だ? 横川は高崎と大阪の途中にある山間の小さな駅である。碓井峠のある駅といえばご存知の方もおられるかも。とにかく横川に向かうことにする。その僅かな乗り継ぎ時間4分を利用して売店までダッシュ。復刻だるま弁当ゲットした。
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横川駅はかつて碓氷峠の玄関口として賑った。峠の釜飯を入手したいのだが、もはや荷物の重量が体力の限界に近づいているので涙を飲んで断念。ここからバスに乗り換えて碓井越え。
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ここからしばらくは青春18きっぷが使えないルートを辿る。バス代片道¥500也。標高差約900mの険しい碓氷峠を所要時間約30分で走破。バスはノンストップで避暑地軽井沢に到着。街は金持ちそうな人でいっぱいだ。軽井沢には滞在時間約30分でスゴスゴと旅を続ける。今度は「しなの鉄道」、切符を購入すると1400円だった。このしなの鉄道、かつては国鉄・JR東日本の信越本線として日本列島の背骨を貫く動脈であったが長野新幹線開業により、先ほどの横川−軽井沢間はバス転換、残りの軽井沢篠ノ井間は第3セクターであるしなの鉄道に移管された路線である。最近は経営改革が成功してなんとかやっていくことが出来そうな感じだが、5年前にはほとんど債務超過で死に体寸前だったらしい。こうしてホロホロ電車に乗っていられるのも本当にラッキーなことだ。
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しなの鉄道に約2時間ほど乗り小諸に到着する。小諸では途中下車できないのだが、
「すんません、買い物したいので降りたらだめですか?」
改札口の見目麗しい女性の駅員さんは、
「次の列車に乗られるならどーぞ」
さすが経営改革の成果か臨機の対応である。というわけで発見したのが画像の
「座って食べれる立食いそば」である。ちなみに見ただけなので店内の様子はわからない。詳細を知りたければご自分でどうぞ。駅のまん前にある。

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小諸から篠ノ井に向かってしなの鉄道は続く。列車は国鉄時代からの165系である。製造後30年を経過している。最近の車両にありがちなインバーター音ではない。モーターの騒音が心地よい。寝ていたらあっと言う間に篠ノ井に到着。篠ノ井では駅改札を出たところにある駅そばの出汁の香りに誘われて暖簾をくぐる。ダイエット中なのだが、ここは信州、仕方がない。ねぎそばをかき込む。うまい!

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さてブラブラと駅の中を散策していると、中津川行き各駅停車がやって来る。車両はやっぱり元国鉄車両。レトロ満載である。ここで初めて高崎駅で購入した復刻だるま弁当を開封する。ここまでずっと持ち歩いていたのだ。重かった。しかし凄いご面相だ。
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ちなみに中身は以下の通り。

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さて、列車は篠ノ井線随一の名所、姨捨駅に到着する。ここはスイッチバックの名所である。標高は 547m、景色も抜群、単線のため行き違い列車がある場合は長時間停車があり、絶景を堪能できる。今回は特急しなのとの退避があり約15分間の絶景タイムである。

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列車は姨捨を出発して中央本線に入り塩尻を経由して中津川に到着。ここからはJR東海の車両が登場だ。新しい車両は流石に快適だ。木曽路を進み居眠りをしているとあっと言う間に名古屋に到着した。さてここからが勝負である。すでに時間は19時30分である。このまま新幹線に乗り換えるか、はたまた近鉄特急で大阪に向かうか、それともこのまま根性をみせて18きっぷで旅を続けるか・・・・、多少迷ったが結論は当然18きっぷの旅、そのまま続行である。

さて、西に向かう列車を時刻表で見ると19:42発のホームライナー関ヶ原なる列車がある。乗車整理券310円を払えば18きっぷでも乗車可能だ。乗車しようとするとホームに向かうとなにやら掲示が張ってある。
「本日、ホームライナー関ヶ原は車両運用の都合で運休です。」なんじゃそれ!
残念、やむなく快速大垣行きに乗車。大垣で乗り換え米原に向かうがこれまた懐かしい国鉄117系だ。昭和の香りが車内中に漂っている。このまま米原で2分の待ち合わせで新快速に乗るとあとは一直線で大阪だ。高崎から中山道沿いに18きっぷで走破ももう目の前だ。充実感でいっぱいだ。

ところが米原に着くと様子がおかしい。乗り継ぎ時間が2分あるはずなの新快速が同じホームの反対側に停車している。そして構内放送が
「新快速はすぐに発車します。ご乗車お急ぎください。」
あれ、大垣行きが遅れていたのか???と思いつつ新快速に乗り換える。車内放送を聞くと・・・・
「大変遅れて申し訳ありません。この列車は21:00米原発の新快速網干行です。本日は大雨で京阪神間のダイヤが大幅に乱れております。ご了承ください。」

なんてこった。遅れている一時間前の列車に乗っているのだ。こんなことなら名古屋から近鉄か新幹線に乗り換えるべきだった。と、思ったが後の祭りである。大体人生なんてそんなものだ。私の人生人よりはかなりついていない。はずれ籤を引くことにかけては天下一品の才能がある。

列車は駅でもないところで何度も止まりながら西に向かう。先行列車がつかえているとかで全然進まない。最後尾の車両に乗っていたのだが、ふと見ると後続列車もすぐ後ろに迫っている。笑ってしまうのが、遅れのため列車が駅に着くと乗客は着いた列車にすぐ乗るのだが、後続列車がすぐ後から来ることがわからず、またわかったところで人間の心理として来た列車に乗ってしまうので、後続の私の列車はガラガラのままだ。先行の新快速はすし詰めだったらしい。途中で乗ってきた乗客が驚いていた。ちなみにすぐ後ろに迫っていた新快速は更にガラガラにちがいないだろうが、確かめるため後ろの列車に乗り換える勇気はない。後続列車が途中で運転打ち切りにでもなったら大変だから。


大幅に遅れていた上に更に遅れたため、大阪で降りずに自宅最寄のJR駅で下車したのは夜中も1時を回っていた。午前10時高崎駅から延々15時間の旅であった。腰が痛かったが、これでも明治初期の所要時間と比べればそうとう早い。古の旅と重ね合わせつつ自宅に帰って、もって帰ってきた戦利品・駅弁容器を洗って、ついでに風呂に入って寝た。やっぱり旅は中山道に限る!

おわり。

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