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「きれいごと」 大道珠貴 2011年 218頁
大道さんは結構読んできたけれど、今回はすごく私小説っぽいなと感じた。
ちょっと検索してみたら父親が自衛隊員だったことや、
その他の家庭環境が大道さん自身のものと同じだった。
古民家を買い、その壁を塗る。
50歳までに子どもを3人産む妄想などをしながら、仲の悪い家族のことや、付き合った女の人、
すごくかまってくるモチヅキさん、飲み友達(?)のゼロちゃんなどを思い出す。
アメリカ映画なんかでは、よく自分の家のリフォームを自分でやっていて、壁も塗る。
でも、日本で壁、しかも外壁を塗る人は少ないだろうな。
塗ってみたい。
無になれる気がする。
永遠に広がる平らかな壁に、これまでの嫌なことを思い出しては塗りこめ、思い出しては塗りこめる美々。
きれいごと無しのひとりごと。
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