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日本における足の病気の実態把握調査が報告されています(1999−2000年)。
約22000例の調査結果から、水虫が足の病気全体の4割を占めることがわかりました。
この頻度から、日本における足水虫の患者数は2100万人で国民約5人に1人、爪水虫の患者は1200万人で国民約10人に1人にも及ぶと推定されています。
水虫は、高温多湿な日本のまさに国民病である、と言ってもいいほどの多さです。
この調査では、どのような人が「足の水虫」にかかりやすいか、というリスクの高い要因も分析されています。
その高リスク要因とオッズ比は、次のとおりです。
性別・年齢 年齢が10歳上がるごとに 1.24倍(オッズ比)
男性 1.50倍(オッズ比)
環境 家族に真菌症あり 22.3 倍(オッズ比)
靴を8時間以上履く 1.43倍(オッズ比)
疾患 他の部位に白癬あり 4.05倍(オッズ比)
汗をかきやすい 2.24倍(オッズ比)
特に、「同居家族に水虫の人がいる」という要因がある場合には22.3倍という高確率で水虫患者が存在する、と推計されています。
このことは、家族からの水虫感染が高い確率で起きていることを示します。
日本では家の中をはだしで歩く習慣があること、かつ気候も高温多湿であることから、同居家族からの水虫感染の機会が多いものと考えられます。
水虫にかかっている人は、大切な家族に水虫をうつさないようにする義務がある、と言えますね。
家庭内では素足で歩かないこと、などの家族への配慮が大切です。
また、スリッパを個人別に使用すること、風呂のマットを共用しないこと、などの工夫も望ましいですね。
文献:渡辺晋一ら、日本皮膚科学会誌、第111巻、第14号、2101-2112(2001)。
http://www.japan-foot-week.gr.jp/column/result/index.html
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