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爪水虫は治りにくい、と言われています。
それどころか、内服の水虫薬が開発されるまでは、爪水虫は不治の病である、とされていたのです。
しかし、爪水虫に対するこれらの評価は、爪水虫とはどういう状態なのか、という病態に関する知見が不足していることに起因する、誤った理解であると思われます。
爪と、その下の皮膚との接合部分は、爪床といいます。
爪と皮膚との間に入り込んだ水虫菌は、この爪床の中へと菌糸を伸ばしていきます。
夏季の水虫盛期では、この菌糸が伸びるスピードは大変速いようです。
爪床の中へと水虫菌が入り込んだときに、侵食された爪床部分は、空洞化する場合と空洞ができない場合とに分かれます。
空洞ができない場合でも、爪をよく観察すれば、少し色が変わってやや深い陰影ができています。
この陰影が認められる状態になれば、既にその部分は水虫菌によって侵食され、壊死していますので、楊枝の先などでつつくと簡単にはがれて空洞ができます。
爪床は既に死んでいるので、はがしても痛みはありません。
この爪床にできた(あるいは作った)空洞の中に、水虫薬を入れると、運が良ければ爪水虫を完治させることができます。
上の1枚目のイラストは、BIRDLIVESさんによるものです。
氏は、左足親指に発生した水虫による空洞の中へラミシール・クリームを指で押し込み、爪に一番奥にまで達していた爪水虫を簡単に完治させた状況を、経時的にわかりやすく示しています。
爪白癬(爪の水虫)を自力でなおした!:http://blogs.yahoo.co.jp/bebopsounds/18528683.html?p=2&t=2
一方、爪床に空洞ができていない場合には、爪の間に水虫薬を塗布しても全く効果はありません。
この空洞ができていない場合には、薬剤の力で水虫菌やカンジダ菌などを殺して空洞を作ることが爪水虫完治の前提になります。
2枚目の写真は、当道場処理液で右手小指の爪水虫を処理したもので、水虫患部が空洞化しています(爪切除)。
爪水虫を治すためには、このような強力な殺真菌作用をもつ処理剤が必要なのです。
(続く)
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