水虫道場

水虫を治しましょう。

水虫治療の基礎知識

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水虫と向き合って、自力で治療していくことは容易ではありません。
水虫を治す方々のために、治療に必要な基礎知識についてご紹介していきます。
読者諸氏からのご質問・ご要望もお受けします。
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水虫は、なかなか治らないものです。
それだけに、こうすれば水虫は治るんだよ、という簡便な知識はないようです。
誰でも水虫になれば、「どうしたらいいんだろう」と途方に暮れることになるわけです。
そして、水虫による皮膚症状と自己流で格闘することになります。
水虫によって皮膚がはがれてきたりすると、そのはがれかけた皮膚を手でいじったりはがしたりすることも生じるでしょう。
でも、その行為は決して良い方向には行きません。

まず第一に、はがれかけた皮膚を手ではぎとっても、水虫は決して治りません。
水虫菌は皮膚の中へ侵入すると、皮膚を溶かして皮膚組織を傷害します。
傷害された皮膚は正常な皮膚組織では新陳代謝がおきて入れ替わるのですが、水虫菌は皮膚の新陳代謝を抑えますので、水虫症状では皮膚の入れ替わりはおきないのが普通です。
ですから、水虫菌が皮膚に住みついていても、皮膚には何の変化も起きない隠れ水虫になっているのが普通なのです。
それでも、皮膚組織は傷害されて強度が落ちていますので、皮膚が動くことによって皮膚が破断してはがれてくることもあるわけです。
この皮膚症状が、水虫であると認識されているわけですね。
ですから、はがれかけた皮膚の下に水虫菌の本体がいるわけで、はがれかけた皮膚を取っても何の意味もないわけです。
このことを知識として持っておきましょう。

第2に、はがれかけた皮膚を手でひっぱって無理にはがすと、はがれかけた皮膚だけをはがすことは難しくて、正常な皮膚組織も裂けたりして傷つきます。
この正常な皮膚組織が傷つくということが、実はとんでもない障害を引き起こすのです。

皮膚組織が傷つくと、当然ながら皮膚から体液(リンパ液、血液)が漏れ出てきます。
この体液には、水虫菌(大人の水虫菌、タネ(胞子))が混じっているのです。
そして、皮膚の表面上に拡散した体液とともに、水虫菌も皮膚表面に拡散します。
こうして、水虫が広く拡大することになってしまいます。
水虫菌は、普段は皮膚の下方向へしか伸びていきません。
水虫は、横方向へは広がらないものです。
それは、皮膚組織が本来持っている防衛力が水虫菌の横への拡散を防いでいるからです。
水虫の皮膚症状を手でいじると、この皮膚の防衛力を台無しにしてしまうわけですね。

皮膚組織が傷つくと、皮膚の表面下でもとんでもないことが起こります。
皮膚組織が傷つくと、その傷を治すために皮膚下では炎症反応がおきて組織の修復が行われます。
皮膚が赤くはれてふくらんだりします(血管透過性の亢進)が、この炎症反応を利用して水虫菌(胞子)も皮膚下で広く拡散することになるのです。
つまり、体液が皮膚表面に流れなくても、皮膚下で水虫が拡散するわけですね。
そして、水虫が拡大することになります。

水虫症状を手でいじると、以上のような経路で水虫が拡大することになります。
上の写真は、趾間にできている水虫症状です。
普通は、趾間水虫とは指の間にできるもので、そこから周辺へとは広がらないものです。
しかし、写真の皮膚症状は指の間から大きくはみ出していますね。
これは、おそらくは人為的に生じた水虫症状で、指の間の皮膚を手でいじったために水虫が拡大したものと思われます。
水虫症状を手でいじると、それは水虫菌を手助けすることになります。
ご留意ください。

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水虫に悩む人の中には、足裏の皮膚(角質)が異常に分厚くなっているケースが散見されます。
この角質が分厚くなる理由としては、一つには水虫菌の関与があるでしょう。
皮膚に水虫菌が侵入すると、皮膚はそれを排除しようとして増殖し、水虫菌を外へと押し出そうとします。
すると水虫菌はさらに皮膚の深いところへと菌糸を伸ばしていき、それに対応して皮膚が再度増殖する、という繰り返しがおきます。
この連鎖反応の結果として、角質増殖がおきてしまいます。
これは生体の防衛反応の一つで、理解しやすいですね。

ところが、角質が分厚くなる別の理由もあるのです。
上の写真は、足裏の角質が広範囲に異常に分厚くなっている例です。
そして、足裏全体に皮膚がザラザラして硬くなっています。
このようなひどい角質増殖は、なぜ起きたのでしょうか。

この足の持ち主(Oさん)は、足裏にできていた水虫を取り去ろうとして、入浴時にせっせと足裏を軽石でこすっていたのです。
ときには皮膚から血が出るほどにこすっていたそうです。
足裏にできた分厚い皮膚を軽石でこすり取るという行為は、分厚い皮膚を除去するための一方法として合理的なようにも思えるのですが、実はそうではないのです。
軽石で皮膚をこすると、確かに分厚くなっている皮膚はとれるのでしょう。
しかしその一方で、正常な皮膚もこすることになり、正常な皮膚は当然傷つくわけです。
正常な皮膚が絶えず傷つけられる状況が続きますと、皮膚はそれへの対応手段として皮膚を増殖させることになり、その結果として分厚い皮膚が形成されるのです。
つまり、写真の分厚い皮膚は、Oさん自身の行為が作っていたわけです。
Oさんは私の助言を聞き入れて軽石を使うのをやめましたので、今では柔らかい皮膚を回復しています。

水虫を処理する際に、この例のように自身の皮膚を手ではがしたり、こすったりする人がいるようですが、このような行為は厳禁なのです。
なぜかといいますと、皮膚に強制的な力を加えると皮膚が裂けたりして傷つき、その結果として皮膚に炎症反応がおきますね。
水虫菌は、皮膚の炎症反応を利用して増殖するすべを身につけており、炎症状態になると水虫菌はとても精強になってしまうのです。
つまり、水虫患部を手でいじると皮膚が傷つくことになり、水虫が治りにくく〜治らなくなるのです。
別の言い方をすれば、水虫薬が効きにくくなります。

足指の間に水虫がある場合では、足指の間の皮膚は刺激に弱いために炎症を起こしていることが多いのですが、その時にはまずステロイド軟こうを1−2週間塗って皮膚を正常化させ、皮膚の炎症が取れてから水虫薬を使うのです。

水虫菌は人体の常在細菌になっている、という説があるほどに水虫菌は人体になじんでいます。
彼らの特性を知識として持っておくことが大切ですね。

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読売新聞の記事(8月29日付け)によると、
「1960年に科学技術庁(当時)が予想した21世紀初頭の技術135項目のうち、携帯電話や高周波調理器(電子レンジ)、人工授精・精子の永久保存など4割にあたる54項目が実現したことが、文部科学省系のシンクタンク(調査研究機関)、未来工学研究所などのまとめでわかり、28日、公表した。」
上のイラストが添付されています。
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_06082913.cfm

HBさんは、この50年前の未来技術予測に関する出版物である、「21世紀への階段」(科学技術庁)をもとにして、新聞記事よりも詳細な解説を披露しています。
未来の技術:http://papapa.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_1a22.html

HBさんの記事によると、医療関係では、「水虫の特効薬」ができる、と予測されていたようです。
50年前には、水虫に対して効果的な薬剤はなく、水虫は治らない病気だったのです。
1960年に発行された日本薬局方では、「18%の酢酸水溶液が白癬菌症の治療に有効であるとされている」、という記載があるような時代でした。

その後、画期的な抗真菌剤であるクロトリマゾールが開発され、現在の皮膚科領域で使われている水虫薬へと進歩してきました。
特に、爪水虫では80%程度の治癒率がある、といわれている状況です。
ですから、この50年間に水虫の特効薬が開発されたか、ということに関しては、○でも×でもなく、△の評価になると思われます。

水虫道場では、皮膚への浸透力が高く、皮膚の水虫を消滅させる水虫特効薬を開発しています。
この水虫特効薬は、未来技術というような華々しい種類のものではないのですが、皮膚の水虫を確実に消滅させる能力を備えており、現在皮膚科領域で使われている水虫薬よりも格段にすぐれています。

水虫薬の剤型(2)

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6月10日付の記事で、brightenhouse2004さんから次のようなコメントをいただきました。
「初めまして。ランダムからきました。私は以前、老人ホーム勤務していた頃に水虫をもらいました。彼氏も水虫をもっています。おと年、中国に旅行に行き、有名だという水虫の液体の薬を買いました。塗ってみると、皮がはげていき、二人とも一週間くらいで完治しました。」

液体の水虫薬を買って一週間で水虫が治った、ということに興味を感じて、brightenhouse2004さんに問い合わせたところ、上の写真の水虫薬(敬修堂製)であることがわかりました。
http://blogs.yahoo.co.jp/brightenhouse2004/7646758.html
ネットで検索し、複方土槿皮酊(広州敬修堂製)という明代の著書「本草綱目」にも収載されている有名な水虫薬であると確認しました。
複方土槿皮酊(ムクゲチンキ)の成分は、15ml中、土槿皮チンキ6ml、安息香酸1.8g、サリチル酸0.9gです。
チンキとは、生薬をエタノールで抽出した製剤のことです。
http://homepage2.nifty.com/eijindo/html/dokinpichinki.html

ムクゲの樹皮を乾燥させたものは木槿皮(もくきんぴ)という生薬で、抗菌作用があり水虫薬に配合されます。
安息香酸は水虫に対する抗カビ作用があり、サリチル酸は皮膚をボロボロにしてはがす作用があります。
この薬効成分は、華陀膏(かだこう)という軟膏の成分組成に似ています。
華陀膏の成分は、サリチル酸-5%、安息香酸-10%、カンフル-2%、香料 蝋梅油-1%で、軟膏基材は白色ワセリン-80%と白蝋-2%です。
華陀膏は日本でも人気のある水虫薬で、ある投票では84人中3人が第1位に挙げているほどです。
水虫に一番効果的だったものは何?:http://blogs.yahoo.co.jp/y20113jp/31871777.html?p=1&pm=l

上述のように、思わぬところから中国古来の水虫薬2種の剤型を知ることができました。
当道場の処理液を製剤化することは緊急の重要課題なのですが、チンキ剤と軟膏の2種類が古くからの水虫薬として使われている事実は大変参考になりました。
前回ご紹介したマクロゴール軟膏基材も含めて、当道場処理液の製剤化を検討しているところです。
水虫薬の剤型:http://blogs.yahoo.co.jp/y20113jp/35309687.html

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水虫薬の剤型

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これまで当道場ではいろいろな種類の水虫処理液を開発してきました。
そして、それらはすべて有効成分を水あるいはエタノールに溶解した液剤の形で用いてきました。
しかし単なる溶液剤の形で処理液を使用していると、不満な点もでてきます。
例えば、処理液を患部に塗ると、処理液が流れてしまうことになります。
また、処理液が患部に溜まると、それが自然に濃縮されて薬剤濃度が異常に高くなり、思わぬ副作用の原因になります。

上記のような理由から、当道場処理液の使い方・剤型について検討しました。
いろいろと勉強しながら調べてみると、日本薬局方には剤型に関する規定もあることがわかりました。
そして自家製に近い各種の薬剤剤型があることもインターネット検索でわかりました。
インターネット様様ですね。

上の写真は、「マクロゴール軟膏」といいます。
これは日本薬局方に定められた、医薬品製造のための軟膏の基材です。
適当な物質をこの軟膏基材と混ぜ合わせれば、何と医薬品に早変わりするという優れものです。
もちろん厚生省の認可を得なければ正式の医薬品にはなりませんが。

このマクロゴール軟膏に適当な物質を混ぜ合わせてつくった軟膏は、医薬品として使用できるレベルの有効性を発揮することができます。
この点がこの軟膏基材の最大の特徴です。
マクロゴール軟膏は、分子量400のポリエチレングリコールと分子量4000のポリエチレングリコールとを1:1の比率で混ぜ合わせたものです。

当道場処理液については、いろいろな軟膏やクリーム、液剤の形にすることを検討しています。
それらの検討の中から、液剤の方がクリームよりもかなり薬効が高く出るのではないか、という印象を持ちました。
皮膚への薬剤の浸透性が違うようです。
市販の水虫薬でも、液剤の方がクリームよりも効果は高いように感じます。
薬剤の使いよさはクリームの方がいいのかもしれません。

マクロゴール軟膏を用いれば、手作りコスメも簡単にできそうです。
興味のある方は試してみてください。

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