水虫道場

水虫を治しましょう。

水虫の基礎知識

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水虫患部の皮膚や爪は、白く変色していてはがれかかったりしています。
そんな患部を見ていると、つい指でつまんではがしたくなりますね。
でも、それは絶対にしてはならない行為なのです。

水虫とは、皮膚の一番外側の薄い層(角層)や爪にカビ(皮膚糸状菌または白癬菌)が寄生している皮膚病です。
このカビは、皮膚や爪の成分(ケラチンという蛋白質)をエサにして、皮膚や爪の中で生活しています。
このカビは皮膚や爪の組織の中にいますので、これらをはがし取ってしまう、ということは不可能です。
あるいは、カミソリで水虫がいる角層を切り取る、ということもできませんね。
皮膚や爪をはがしても、水虫菌が死ぬことはないのです。
水虫患部の皮膚や爪をはがしても、水虫菌にダメージを与えることは全くできない、ということを知識として持っておきましょう。

それどころか、水虫患部の皮膚や爪をはがすことは、水虫をとてつもなく悪化させることに直結します。
その実例を一つご紹介します。

イメージ 1

上の写真は右足かかと部ですが、分厚いかかとの皮膚を広範囲にはぎ取ってしまっています。
周辺の皮膚からもわかるように、ここには広く水虫がありますね。
ご本人は水虫をはぎ取るつもりであったのでしょうが、はぎ取った皮膚の下の部分にも広く水虫菌が住んでいます、水虫菌をはぎ取ることなどできないのです。
皮膚をはぎ取ると、皮膚が欠損した部分には新しい皮膚が下から出てきますが、その際に菌も一緒に成長して盛り上がってきます。
新しい皮膚は水虫菌に取っては絶好のエサですので、菌も急速に繁殖するのです。
つまり、新しく隆起してきた皮膚層全体が水虫菌に汚染された層になります。
おわかりでしょうか、水虫をはがすつもりが、はぎ取った皮膚層全体が水虫の塊になるのです。
この部位を水虫道場処理液で処理すると、徐々に病巣が露出してきて、次の写真のように巨大な病巣が表面化します。

イメージ 2

ご覧のように、皮膚をはがした部分全体が巨大な分厚い水虫層の塊になっています。
水虫患部を手ではがすこと、いじることは厳禁です。
水虫患部が極端に悪化しますし、さらに運が悪ければ手の爪に水虫菌が入って爪水虫になり、手の爪水虫を介して全身に水虫が広がることになりかねません。

似たような例として、かかとの角質を軽石でこすり取る、ということも水虫患部を広げます。
軽石は皮膚よりも硬いので、正常な皮膚がこすり取られて傷つき、そこへ菌が入って患部が拡大する、ということになります。

水虫は、水虫薬を使って治すしか方法がありません。
このことを知識として持っておきましょう。


水虫は、水虫薬をちょっと塗ったくらいでは治りません。
水虫薬は毎日塗ることが必要であり、それも広い範囲に水虫薬を塗ることが必要です。

1、水虫薬は毎日塗る
水虫薬に含まれている有効成分は、水や溶媒に溶けにくい性質を持っています。
そして、このために皮膚を透過しにくいのです。
皮膚の中に住み着いている水虫菌を殺すためには、ある程度の濃度の薬剤成分が皮膚の中にあることが必要であり、この薬剤濃度を維持するためには水虫薬を毎日塗り続けることが必要です。

水虫薬を毎日塗ることの必要性は、もう一つの理由からもあります。
水虫菌は、皮膚の角層という一番外側の薄い層に住んでおり、大人のカビと子供のカビ(タネ、胞子)が生活しています。
大人のカビは薬剤処理で殺すことができるのですが、タネ(胞子)は堅い殻で覆われていて頑丈であり、水虫薬では殺すことができません。
タネが残っていると、やがては発芽して大人の水虫菌になり、水虫症状が再発することになります。
それでは、どのようにしてタネに対抗すれば良いのでしょうか?
タネは水虫薬では死にませんが、タネが発芽して大人のカビになった瞬間を捉えて、水虫薬成分で殺すことができます。
皮膚下のタネはいつかは発芽するのですが、かといっていつ発芽するのかは全く不明です。
それで、水虫薬を毎日塗って皮膚内の薬剤濃度を維持し、タネが発芽してくるのを待ち構えて殺す、という方法しか残されていませんね。

水虫薬は、皮膚症状が消えたあとも、ずっと塗り続けることが必要です。
いや、皮膚症状が消えたあとこそが大切です。
治った、と思って油断すると、水虫再発が待っています。

2、水虫薬は広い範囲に塗る
水虫による皮膚症状は、もともとあまり激しくはありません。
そして、いつの間にか皮膚症状が見えなくなったりします。
ですから、どの皮膚範囲が水虫であるのか、眼で見てもわかりにくいのです。

「隠れ水虫」という言葉があります。
この言葉は、一見すると正常な皮膚の下に水虫がある、というもので、隠れ水虫は意外と多いのです。
このように、水虫の病巣がどこであるのか、眼で見ても正確にはわかりません。
それで、患部と思える部位にはできるだけ広く水虫薬を塗ることが必要なのです。
市販の水虫薬は少量しか入っていませんので、広く塗れ、といわれても迷いますよね。
まあ、自分で納得できる範囲で塗る、ということになります。

冬至も過ぎ、これからは陽射しも強くなってきます。
いよいよ水虫菌も活動を始めてきます。
生きものを相手にするのは大変です!



水虫と初めて出会ったとき、普段はきれいで何もないはずの足裏や指の間の皮膚に、水泡ができたり、あるいははがれたりしているのを見つけます。
これらの皮膚症状には、かゆみを伴うことも多いです。
このとき、それ以上は気にせずに、放置する人も多いでしょう。

それらの皮膚症状を見て、「あ! 水虫だ」と思って、水虫薬を買ってきて、数回患部に薬を塗ったとします。
すると、かゆみも治まり、そのまま皮膚症状のことは忘れてしまう、ということになりそうですね。
水虫とは、このように大した症状もないのが特徴です。
このために、水虫薬を塗ることをすぐに止めてしまうことになりがちです。
すると、また皮膚症状が出てきて、しばらく薬を塗って、また放置する、という悪循環を繰返します。
そして、年を経るごとに水虫症状は悪化していき、皮膚組織や爪組織の障害が積み重なって重度の水虫へと進行します。

水虫薬を使う場合に、知っておかないといけない基礎知識があります。
1、皮膚科や薬局の水虫薬は、水虫を治す効果が十分ではありません。
  患部に水虫薬を塗っても治りにくいのです。
  このことを知っておくことが、先ず、必要です。
  ですから、例えば1週間程度水虫薬を塗った、という程度では水虫は決して治りません。
2、水虫の原因となるのは、カビ(白癬菌)です。
  皮膚や爪に寄生しているカビを根絶することは、とても難しいのです。
  カビは、子供(タネ、胞子)を産生しますが、皮膚の下にいるタネを殺す薬剤はありません。
  つまり、水虫薬を塗っても、タネは死なない!のです。

このように、水虫薬をちょっと塗ったくらいでは、水虫は治りません。
患者は、効果が良くない水虫薬を使わざるを得ませんので、あとは患者自身の努力でできるだけ長期間水虫薬を使い続けることしかできませんね。
「患者が途中で水虫薬を塗るのをやめてしまうので、水虫が治らないのだ」、という趣旨の意見を見かけますが、これはとんでもない言いがかりで、水虫薬が効かないから水虫が治らないのです。

私の手元には、水虫を完全に治す薬剤がありますので、これを医薬品として開発したいと考えています。
水虫を治せる薬剤が必要ですね。





市販の水虫薬(皮膚科、薬局)には、液剤、クリーム、軟膏、エアゾールなどのさまざまな剤型があります。
これらの剤型は水虫による様々な皮膚症状の特徴に合わせて作られていますが、それらの特徴を素人である一般の水虫患者が理解することは簡単ではありません。
ですから、一般の水虫患者としては、皮膚科医の診察あるいは薬局薬剤師と相談して、あなたの皮膚症状に適した水虫薬の剤型を選んでもらうのが最善です。

ここでは、一般的な水虫基礎知識として、水虫薬の各種剤型による特徴をご紹介します。
水虫薬の剤型に応じた使い分け方としては、カサカサした乾燥タイプ(小水疱型水虫)には液剤やエアゾールを、ジクジクした湿潤タイプ(趾間型水虫)にはクリームや軟膏を、ひび割れしたりただれたりしているタイプ(角化型水虫)には軟膏を使用するのが良いとされています。
それでは、各種剤型の詳細な解説を以下に述べます。

液剤は、水虫患部が乾燥したタイプの水虫に用いられます。
水虫を殺す成分である抗真菌剤は水に溶けにくく、このため溶剤としてアルコールなどの有機溶剤が使われています。
患部にひび割れやただれ、傷などがある場合には、アルコールが沁みて痛みを感じることがありますので、液剤は使わない方が良いでしょう。
特に、趾間水虫では趾間の皮膚が弱くて炎症を起こしているケースが多いので、クリーム製剤、軟膏を使うのが好ましいでしょう。
液剤の特徴としては、水虫に対する効力が他の剤型のものよりも強いことが挙げられます。
クリームや軟膏では皮膚を保護する基材成分が入っており、その結果として水虫菌に対する効果が弱められます。

エアゾールは液剤と同じ使い方をしますが、ワンタッチで使える便利さがあります。

クリームや軟膏は、水虫患部が湿潤したタイプに用いられます。
クリームと軟膏の違いは、水虫薬の基剤にあります。
クリームの基剤は、油脂と水とを界面活性剤で混ぜ合わせたものを使っているために、伸びがよくべとつきがありません。
クリームは使用感が良いので、良く使われています。
特に、皮膚が弱い趾間の水虫では、クリーム基材の皮膚保護作用が好ましい効果をもたらしますので、クリーム剤が第一選択薬剤になっています。

軟膏は、油脂製の基剤(ワセリンなど)の中に抗真菌剤を溶解させています。
このため、べとべとした使用感がありますが、ひび割れした水虫患部に適しています。

上記の使い分け方は、一つの目安としてご理解いただければよいでしょう。
実際の水虫薬の使い方としては、しばらく使用してみて、ご自分の好みに合った、一番使いやすいものを皮膚科医や薬剤師に伝えてください。



「水虫」という言葉は俗語です。
「水虫」は、人や獣(けもの)の皮膚組織にカビが寄生している皮膚感染症を広く意味します。
カビは、正式には真菌という巨大な生物群に属するものですが、ヒトに対する病原性を持つものはごく限られています。

皮膚真菌症の種類と患者数については、日本における大規模な疫学調査の結果が報告されています(2002年)。
それによると、皮膚糸状菌症(白癬症)が89%、皮膚カンジダ症が8%、癜風(でんぷう)・マラセチア症が2%となっており、これらがいわゆる水虫と呼ばれているものになります。
興味のある方は、原著もご覧ください。

上に書きました、皮膚糸状菌症(白癬症)、皮膚カンジダ症、マラセチア症が真菌による皮膚感染症である、と法的に認められていることになります。
それぞれの皮膚感染症の原因菌は、下記のものになります。
 皮膚糸状菌症:トリコフィトン属菌、ミクロスポルム属菌、エピデルモフィトン属菌
 皮膚カンジダ症:カンジダ属菌
 マラセチア症:マラセチア属菌
日本における皮膚糸状菌症の起因菌としては、トリコフィトン・ルブルムとトリコフィトン・メンタグロフィテスが全体の90%以上を占めるといわれています。
また、最近では格闘技の競技者の間で流行しているといわれている、トリコフィトン・トンズランスによる頭部水虫も話題になっていますね。
動物由来の皮膚糸状菌としては、犬小胞子菌(ミクロスポルム・カニス)が良く知られています。
例えば、野良猫を拾ってきて飼っていると、顔や腕に赤くて丸い小さな斑点ができることがありますが、これが動物由来の水虫です。

上記の3種類の真菌は皮膚真菌症の病原菌として指定されていますので、これらの菌は普通の実験室では取り扱いが禁じられています。
水虫の人はどこにでもいますので、これらの3種の病原菌はそこら中に散らばって落ちているのですが、そしてこれらの菌の感染力や病原性も弱いのですが、許可を得て登録した施設でないと扱えない、という変なことになっています。
そしておそらくはこの制限があるために、皮膚科医ですらこれらの菌を扱うことは容易ではなく、これらの病原菌に関する研究がとても遅れてしまっています。

最近になってカビの遺伝子解析による同定技術が進展し、上記3種類以外のカビによる皮膚真菌症が大学の研究室レベルで話題になるようになってきました。
例えば、爪真菌症(爪水虫)の原因菌として、アスペルギルス菌やフサリウム菌が報告されています。
また、私が検討している範囲内では、雑多な真菌が皮膚真菌症の原因菌となっていることが明らかになりつつあります。
現在皮膚科領域で使われている水虫薬は、上記3種類の病原菌を用いて試験・開発されたものですので、それ以外の雑多なカビが原因菌である場合には当然のことながら効きません。
水虫薬が効きにくい理由の一つが、この学問的な遅れにあるのです。




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