水虫道場

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水虫を治すぞ!

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穀物を保存する倉庫や穀物を輸送する船などでは、カビ汚染への対策が必要になります。
カビには、親(菌糸)と子(タネ、胞子)があります。

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                    菌糸と胞子(タネ)

親(菌糸)は簡単に殺せるのですが、子(タネ)は堅い殻に覆われていて、タネを殺せる薬剤はごく限られます。
規模が大きい場所でのカビ殺菌は、塩素ガスで処理するしかありません。
家庭では、カビキラーのような次亜塩素酸ナトリウムを含む薬剤を使うしかないのです(この場合も塩素ガスが発生してカビを殺菌します)。
水虫では人の皮膚にカビが住み着いているわけですが、皮膚を塩素で殺菌することはできません。
カビを殺す前に、皮膚が塩素で破壊されてしまいますから。

このカビキラーを使って水虫に挑戦した、という猛者たちがおられます。
興味のある方はお立ち寄りください。
水虫を処理するために「カビキラー」を使った、という最初のブログ記事です。
一見の価値は十分にあります。

カビキラーを使って爪水虫を処理した例です。
処理前と処理後の写真を引用しておきます。
処理前
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処理後
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なお、この記事の著者はこの爪が治ったと判断されていますが、爪先はまだ正常化しておらず、完治はしていません。
再度処理されれば、この爪は正常化すると考えられます。

ご注意
カビキラーを試してみたい、と思う方は、自己責任の範囲内で処理してください。
カビキラーの製造元は、カビキラーを人体に使うことを認めていません。


酢酸は塩酸や硫酸などの無機酸とは異なり、有機酸という分類の酸になります。
有機酸の酸性はあまり強くないのですが、それでもそのカビを殺す作用を生かして水虫薬になっているものがいくつかあります。
華佗膏(かだこう)、エフゲン(大源製薬)、クエン酸をご紹介します。

華佗膏(かだこう)
華佗膏は中国で作られた水虫薬で、有効成分として安息香酸(あんそくこうさん)を10%含んでいます。
安息香酸の化学構造式を次に示しますが、ーCOOHと表示された部分が酸になります。

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私の父は大正6年生まれでしたが、「中国の水虫薬はよく効く」と昔に言っていました。
安息香酸は脂溶性ですので、皮膚表面から直接皮内へと吸収されるでしょう。
この化合物でもその酸性がカビ(親)を殺します。
そして、カビのタネ(胞子)に対しては効果がありません。

エフゲン
エフゲンは日本で作られた水虫薬で、有機酸の一種であるウンデシレン酸(下図)を含んでいます。

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以前は薬局で販売されていましたが、現在はネット通販を行なっているようです。
この水虫薬については、私には使用経験がなく知識もありません。

クエン酸
クエン酸は酢酸と同じく民間伝承薬の一つです。
クエン酸は、ミカンの酸っぱさの元になっている酸ですね。
酸性を示すーCOOHが3つ含まれています(下図)。

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「クエン酸で医者いらず」という本に、水虫薬として紹介されています(長田正松、日東書院)。
この化合物は酸性が強くて、皮膚(水虫患部)に塗ると皮膚に炎症が起きることになります。
クエン酸を水虫薬として使うことは、簡単ではないでしょう。

以上のように、現在のような水虫薬がない時代には各種の有機酸が水虫薬として使われていました。
今ではいろいろな薬剤が開発されていて、それらが水虫治療の主流になっています。
そしていろいろな水虫薬が今はあるのですが、水虫菌のタネ(胞子)を殺す薬剤はまだ開発されていないのが実情です。


酢酸は優秀な抗カビ剤であると言われています。
酢酸は水溶液中で酸性を示す水素イオンを解離し、この酸性の水素イオンがカビを殺します。
実際の人の皮膚では、カビが皮膚の細胞壁を構成しているケラチン(タンパク質の一種)を溶解して皮膚角層内へと侵入しています。
この際にケラチンが破壊されて皮膚バリアが壊れており、このバリアの壊れた隙間から酢酸が角層内へと流入して、そこにいるカビを殺す、という図式になります。
角層バリアが壊れた状態の模式図を次に示します。

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このように水虫の部位だけの皮膚バリアが壊れており、その隙間から薬剤が入って行くことになります。
そして、カビが寄生していない正常な皮膚部位では薬剤は入りにくいと考えられますね。

ところで、酸がカビを殺す例としてはどのような物があるでしょうか。
日本の各地には温泉があり、お湯が酸性を示す場合には水虫を治す効果があります。
この場合にはお湯は薄い硫酸を含んでおり、バリアの隙間からお湯が角層内へと流れ込んでカビを殺します。
お湯に1日入ったとすると、硫酸が親のカビを殺すでしょうが、カビの子供(タネ、胞子)は死にませんので、後日胞子が芽を出して親(菌糸)になれば水虫が復活します。
それでは、どうすれば水虫を完治できるのでしょうか?
例えば数ヶ月間お湯に入れば、タネが芽を出した時もお湯に入ることになり、タネ由来の菌糸をを殺すことができます。
ここまで行けば水虫完治ということになりますね。

これは酢酸を使った場合も同様です。
酢酸液を数ヶ月間使い続ければ、言い換えればタネが芽を出すまで使い続ければ水虫は治る、ということになります。
面倒なことですが、これしか水虫を治すことができません。

水虫を治すこととは、水虫菌のタネを消滅させることなのです!



酢酸(お酢)は水虫を治せるか?
水虫を治したい人にとって、これは魅力的なテーマですね。
何といっても酢酸は手軽に手に入ります。

私の知人(大学名誉教授)から聞いた話をご紹介します。
この人は、「ぬるま湯の中に酢酸を入れて5%程度の酢酸液とし、その中に足を30分程度ひたす、これを何回か繰り返すと1年くらいは水虫が治る(症状が出ない)」、と教えてくれました。
この話を聞くまでは、私は酢酸は水虫に対して効果がないと思っていましたが、この人は嘘をいう人ではありません。
それで、私自身の水虫に対して5%酢酸液がどの程度効くのか、試して見ました。

私の左手親指爪には爪右端部分に水虫がありました。

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それで5%酢酸液を作り、この液を入れた巻き指サックを指先にかぶせて爪患部を数時間ひたす処理を繰り返しました。
すると1週間程度で患部がかなり改善しました。

イメージ 2

この処理を行った頃は私も水虫に関する知識が乏しくて、この写真を見て爪が治った!と誤解してしまったのです。
そしてこの段階で処理をやめてしまいました。
本来ならばこのまま処理を続けて、この患部が爪先まで移動して、爪切りで切り取るまで完遂しなければならなかったのですが・・・

この患部はこのまま放置したのですが、菌が生きていますので爪はこのまま修復されて、見た目には正常な爪にまで回復しました。
そしてそのまま十数年が経過したのです。
去年になってこの親指のつま先の皮膚に病変があることに気がついて、その皮膚を治すために薬剤を塗ると何と爪右端部に菌がいることがわかりました。
酢酸処理で治ったはずの患部がそのまま残っていたのです(次の写真)。

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爪右端部の患部の形は、酢酸処理をやめたときの形のままですね、恐れ入りました!
この患部は、処理して完治させました。

ところで前の酢酸処理の段階でもし十分な処理を行って爪を正常な位置にまで回復させたと仮定すれば、この爪は治っていたのでしょうか?
私の答えは、NOです。
酢酸はカビの菌糸(親)は殺しますが、子供(タネ、胞子)に対しては無効です。
タネが残ればやがてそれが発芽して、元どおりの形状の患部を再生します。
この種の実例は、私は他にも多く経験しています。
水虫を効率よく治すためには、何らかの方法でタネを消滅させないといけないのです。
恐るべし、水虫!




皮膚科で使われている水虫薬は、1950年代以降に開発されたものです。
それより前の年代では、酢酸(お酢)とか中国の華佗膏(かだこう、安息香酸を含む)などが水虫の症状軽減に使われていました。
現在でも酢酸を含む木酢液を水虫治療に使う人がいるようですね。
100円ショップでも木酢液が販売されています。

それでは、酢酸は本当に水虫を治せるのでしょうか?
古いところでは日本薬局方7(1961年)に次のように記載されています。
「酢酸、適用、18%液は白癬菌症に有効と言われる」、と。
これは本当の話なんですよ!
厚生省が発行している日本薬局方に、「酢酸は水虫に効く」と書かれていた時期があるのです。

また最近、岡山大学医学部の教官が、「白癬菌に対する木酢液の発育抑制・殺菌作用」という論文を発表しています。
結論としては、「足浴などの看護ケアに木酢液を応用するためには、今後より短時間の接触で効果が得られる方法の検討が必要である」と書かれています。
つまり、木酢液の効果は十分ではなかった、という結論ですね。
興味のある方は原文を見てください。

木酢液は8〜9%の濃度の酢酸を含む、とされています。
この濃度の酢酸に足を浸すと皮膚が壊死し、数日後に皮膚の新陳代謝が起きて死んだ皮膚がボロボロとはがれてきます。
そして、新しい皮膚が表面へと出てきます。
このときに水虫菌(菌糸、親)も同時に死ぬのですが、水虫菌のタネ(胞子)は硬い殻で覆われていて無傷で生き残ります。
そして、タネは新しい皮膚の中で発芽する時期をひっそりと待ちます。
やがて発芽に適した時期が来れば、タネは発芽して水虫菌となり、皮膚症状が再発するのです。
水虫菌の菌糸(親)とタネ(胞子)の電顕写真を例示します。

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このように、木酢液で処理すると水虫は一時的に治ったように見えるのですが、やがて再発してくることになります。
水虫とは厄介なものですね。



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