ライフスタイル(生活様式)と皮膚病、私の視点とアドバイス

皮膚科医として経験した事,感じた事などをいろんな視点観点から見ていこうと思います。

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 しばらくぶりです。本日は雨の日曜日で、久しぶりにマイブログに向かう時間が取れました。今回は市販外用剤のうち、皮膚トラブル(刺激性皮膚炎、またはアレルギー性皮膚炎)を生じやすいものをいくつか取り上げてみます。

1)まず第一にあげるとすると、抗白癬剤、いわゆる水虫の薬があります。足が痒い場合に、水虫の外用剤を塗って、余計に悪化し、汁が出てジュクジュクし、真っ赤に腫れてひどい状態で受診する患者さんがしばしば見られます。二次感染を起こして、激しい痛みを伴っている場合もあります。自己判断で水虫と考えて市販剤を外用することは、危険です。負の状態からの治療になり、長引くし、費用も掛かります。一見軽症に見えても、皮膚科を受診し、真菌検査を施行し、確認することが結果的には最も効率的です。市販の水虫薬には、殺真菌の成分以外に止痒剤その他の成分が含まれていて、それが皮膚刺激性を高めたり、かぶれを起こしたりします。市販の水虫薬は、皮膚科での治療が終了した後に、予防的に適宜外用する程度のものです。

2)リップクリーム:唇の乾燥や、荒れに対して馴染みのものですが、しばしば刺激性またはアレルギー性の皮膚炎を生じます。塗った当場は一時的には軽快したように感じますが、1〜2日くらい遅れてまた症状が出るために外用を繰り返していて、そのうちに口唇縁がたらこの様に腫れぼったくなってようやく受診するというものです。やはり多くの成分を含んでおり、いずれかで皮膚炎を生じているのですが、すぐには患者さんは、リップ自体が原因とは気づきにくいようです。ステロイド軟膏で略治にもっていってから、あとは単なるワセリン(精製品もあり)を塗っておくのが無難です。口唇自体は、顔面と比べて、ステロイドによる局所副作用は生じにくいものです。

3)ステロイド含有外用剤:ステロイドを含有している外用剤が許認可されていること自体が不適当だと思いますが、業界にとって既得権になっているのでしょうか。顔の場合にはステロイドによる副作用を生じますし、体部白癬(いわゆるたむし)に外用してさらに悪化している場合も目立ちます。ステロイドの作用で痒みは軽減しますが、菌はかえって繁殖しやすくなり、病気としては悪化していきます。

4)毛染め剤:店頭での毛染めの場合も、自己での毛染めの場合も強い接触皮膚炎を生じる場合があります。原因は白髪染のパラフェニレンジアミンが大部分です。初めは何ともなくて、何回か使っているうちに、痒くなり、その次に使用した場合には、強くかぶれるというパターンを示します。眼瞼が腫れて目が開かなくなったり、アナフィラキシーショックを生じる場合があります。痒くなった時点で、以後は中止すべきです。ウルシかぶれなどと同様長期間、あるいは一生かぶれやすい状態が続きます。

5)近年は国産の一般化粧品、保湿剤はトラブルはめったに生じません。

6)シャンプーの過剰使用、ボデーシャンプーの頻回過剰使用による、肌荒れ(乾燥肌)、痒み、湿疹の誘発は、大変多いです。その点に関しては以前私が述べていますのでここでは省略します。



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