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珍しく、教育に関する記事です。でも、数字を並べるだけの大して面白くない記事です。この類いの調査はたくさんあるので別のところでまとめました⇒。
柿澤敏文・佐島毅・鳥山由子・池谷尚剛, 2007,「全国盲学校児童生徒の視覚障害原因等の実態とその推移――2005年度全国調査結果を中心に」『障害科学研究』31: 91-104. 盲学校での視覚障害原因等の調査はずいぶん前から継続して実施されていて、1970年⇒からは東京教育大学(現・筑波大学)が主体になって5年に1回やってます(p.91)。その2005年度版の調査結果の報告です。弱視学級版はこっち⇒です。 なお、5年に1度は発表されたであろう過去の同様の報告に全部目を通すのが面倒くさかったので、現時点で最新かつ、過去の調査結果とも比較して推移がわかるのをご紹介です。 調査対象は全国の盲学校(2005年度調査の場合は71校)に在籍する児童・生徒です。でも、実際に調査票に記入しているのは児童・生徒本人ではなく教員です。教員に「依頼」してるって書いてますから(p.92)。 調査票の質問項目の内容は、各児童・生徒の年齢・性別などの属性と、視力や視野、疾患名、使用している文字(点字か墨字か)とか視力補助具、重複障害の有無などです。調査票が毎度更新されているのかどうか知りませんが、2005年度版でも「眼疾患の部位と症状」にあげられているのは「白子」です(p.93)。 よく知られていることで、盲学校在籍児童・生徒の人数は減り続けており、1970年当時に9,000人弱だったのが、2005年では4,000人弱になってます。ここには幼稚部〜高等部だけでなく、職業教育をやってる専攻科も含まれています(p.94)。なお、禁欲的・抑制的と言うべきなのか、この論文は「減少傾向にある」とは言ってても、なぜ減ってるかまでの考察には踏み込んでません。 さて。そのうちアルビノの人がどれくらいいるかというと、2005年度調査では33人、全体の0.88%です(p.96)。全体のなかでは少数です。で、困ったことに、過去の調査と比較してる表では、2005年度調査以外は全部パーセントしか記載されていません(p.99)。面倒くさがらずに過去の報告に目を通せばいいんですけど、やっぱり面倒くさいので、以下は計算してみた人数です。 1985年 1.6%/6667人=多分106人 1990年 1.4%/5526人=多分77人 1995年 1.37%/4540人=多分62人 2000年 0.91%/3965人=多分36人 2005年 0.88%/3746人=33人 人数も割合も減ってますが、別にアルビノの人が減ってるわけではありません。盲学校に通わなくなっただけだと思います。選択肢は他にもあるんですから。良し悪しは知りませんけどね。 |
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