ここから本文です
藪井竹庵
今日明日と柳町小学校の盆踊り大会。藪さんどう云うコスプレをして行こうかと考え中(^ω^)

書庫全体表示

藁人形

イメージ 1【藁人形】(わらにんぎょう)丑の刻詣り

【登場人物】
西念(托鉢の乞食坊主。千住のいろは長屋に住む。67歳)
お熊(コツの若松屋の板頭の花魁)

【概要】
 方々を門付けした後に、西念は千住の女郎屋を一通り回って托鉢する。吉原では売れっ妓を「御職(おしょく)」と云うが、千住のような場末の遊郭では「板頭(いたがしら)」と云う。その板頭のお熊に呼ばれて、話をすると父親の命日だと云う。

 感心ですねぇと西念が云うと、お熊は身の上話をする。元神保町の糠(ぬか)屋の娘だと云う。絵草子屋の旦那にもうすぐ身請けされるから、そこの店番でもしたら。死に水は私が取るよ。

 旦那が留守で五十両の絵草子の代金が必要なんだが、十両はあるが、あと四十両足りない。何とかならないかねぇ。西念は、甕の中に溜め込んでいる金をお熊に融通する。

 小銭が必要になり、お熊に借りに行くが邪険にされる。貸した金を返してくれと云うと、無いよと云われる。お目出度いねぇ。あんたが銭を溜め込んでいると云うので騙したんだよ。出てお行き! 乞食坊主! 殴られて転んで怪我をする。

 西念の甥が訪ねて来る。外の厠へ行くが、その鍋の蓋を開けるなよ! と云い残す。帰ってくると、蓋が動いている。甥に事情を話した。

 『藁人形に五寸釘と云うのは聞くが、油で炒めてどうすんだ?』。『釘じゃ利かねえんだ。お熊は元、糠屋の娘だ』

【資料音源】
〇屬鸚限臚り袋(六)/FZCG-3656・・・昭和39(1964)年10月31日(74歳)34:22/東宝名人会

【雑感】
 この音源は、金馬師匠の代演で、この日二回目の口演だったらしい。この年の10/10に東京オリンピックが始まったのであるが、この昭和39年は、相次いで大看板が亡くなった。志ん生師もこの口演の最初に、三木助(昭和36年没)・百生・可楽・(円歌の名前は出なかった)が亡くなった事に触れている。金馬も一週間後の11/8に亡くなっている。

 71歳の時に脳溢血で倒れ、その後のリハビリで復帰した74歳の語りとは思えないほどに素晴らしい音源です。

 千住は「江戸四宿」の一つで、仕置き場があった事から、俗に「骨(こつ)」と云う。その仕置き場の跡に女郎屋が出来た。『今戸の狐』の舞台でもある。怪談噺風だが、女郎屋が出てくるので、一応、廓噺とされるようだ。上方では『丑の刻詣り』の演題。
 落語と云う芸能が、伝統芸か?と云う事には様々な議論があります。文部行政やNHKの扱いにしても、歌舞伎や文楽は、伝統芸能にしていますが、落語や浪曲や講談は・・・そうじゃないようです。話が横道にそれるので、この話は、別の記事で・・・

 で、歌舞伎などでは、キッカケと云う名称だと思いますが、決まり事があります。何かにつまずいたり、落ちている手紙を拾ったり・・・。それから、一連のパターンとなる。落語の場合は、登場人物の名前によって、役柄が決まっています。主なものは・・・

 藪井竹庵__藪医者。医者としての腕はダメだが、幇間のように花柳界に精通している。
 伊勢屋___質屋。金を持っている。下の名前は、勘兵衛。通称=イセカン。
 定吉____商家の小僧。
 赤西屋___どケチな商家の主。下の名前は、ケチ兵衛。
 三太夫___旗本の家老。
 西念____乞食坊主なんだが、実は小金を溜め込んでいる。この演目とか、黄金餅に登場。
 徳三郎___勘当になった若旦那。
 一八____イッパチ。たいこもち=幇間。上方落語の場合は、シゲハチ。
 政五郎___大工の棟梁。

 切りが無いので、この辺で止めますが・・・名前だけで、大雑把なキャラクタが判るようになってます。

  • 藪井竹庵=藪医者。伊勢屋=質屋。。。御通家の藪さんはきっと、映画「レインマン」のモデルにもなった人と同じサヴァン症候群に近い認識なんでしょうね^^ゞ。
    藁人形。。。子供の頃、近くの神社で見たことがあります。。
    しかし、最近じゃみません。。油で炒めても効かない人間が増えちゃいましたかね^^ゞ。

    yamakaze

    2008/7/21(月) 午後 0:22

  • アバター

    *ヤマさん。。
    うんうん、単に知恵遅れとは云い切れない、物凄い天才的な感性の事ですよねぇ。
    落語の与太郎の哲学的な思考にも通じると思います^^
    平賀源内にしろ、エジソンにしろ、天才と云われてますが、普段の生活は、与太郎並みだったらしいですからねぇ。
    今回は、音源を付けないバージョンにしましたが・・・題名を検索欄にコピペしていただければ、別記事があります^^
    こう云うのを、「考えオチ」と云うのですが・・・最近は、諺を知らない人が多いので、サゲが判らないからって、説明しちゃう落語家もいるんですが・・・それをやったら、落語じゃなくなっちゃう^^

    藪井竹庵

    2008/7/21(月) 午後 8:28

  • この噺、「NHK落語名人選」で聴きましたがこれが、CDで落語を聴いた一番初めのものでした。”地味〜な噺だけれど志ん生さんの噺芸で楽しめる”みたいな事が、解説にあったような?これまで聞き流しの風だった私でも、とても楽しめたことを思い出しました。

    「定吉さん」は”毎日香”のCMでもお馴染みのキャラクターですが・・・志ん生さんの噺に登場する「お前を待ち待ち〜♪」を歌うタイプとはちょぃと様子が違うかな?

    梅酢

    2008/7/22(火) 午後 11:13

  • ここ・・きゃんには音源が見つからない・・・_| ̄|○

    きゃん

    2008/7/23(水) 午前 7:56

  • おう! 私もなかなか^^進歩したと自分で頭をなでています。
    この物語を語って、間に三味線の音源をチツ〜〜ンと、入れたりして「一人語り」が出きるじゃないかと! 妙案が浮かびました!
    藪先生!有難う!

    Kiku

    2008/7/23(水) 午前 7:58

  • アバター

    *梅さん。。
    そうでしたか〜
    また、地味〜時田のような根多を聴いちゃいましたね(^ω^)
    現代の噺家さんで、この演目を持ち根多にしているのは・・・川柳や都々逸のお師匠さんでもある、入船亭扇橋さんくらいですかねぇ。
    落語ってのは、単に師匠から教わった通りにやればいいってんじゃなくて、それぞれの噺家さんの工夫を入れなかったら意味が無いんですよね。
    談志さんは、すべて自分で工夫した落語に作り替えてますし、談志さんがいみじくも、銭を払ってでも聴きたい噺家は志ん朝だけだ!・・・と云った志ん朝さんも、かつての大師匠たちの工夫を、更に工夫した落語をやってました。
    落語ってのは、バカじゃできないんですよ。残念ながら、最近は、落語家とは名ばかりの、バカなテレビタレントが落語のようなモノをやってますが・・・(^ω^)

    藪井竹庵

    2008/7/23(水) 午後 3:35

  • アバター

    *きゃんさん。。
    元気で無理せずに頑張っている事と思います(^∇^)
    音源や動画ばっかりで、みなさん疲れるんじゃないかと思って、たまには、音源無しの記事を上げてみたんです。だから、この記事には音源はありません(^ω^)
    検索窓に、題名をコピペして検索すれば、音源付きの記事が出て来るようにしてあります(^-^)v

    藪井竹庵

    2008/7/23(水) 午後 3:50

  • アバター

    *お菊さん。。
    コメは出尽くしたと思われますので書いちゃいますが・・・この演目のサゲは、結構良く出来ていると思いますよ。
    ただし・・・暖簾に腕押し・・・馬耳東風・・・糠に釘・・・のような一連の諺を知らない人には、このサゲは意味不明だと思いますが・・・(^ω^)

    藪井竹庵

    2008/7/23(水) 午後 3:56

  • 豆腐にかすがい!
    石に灸!
    ネコに小判、、は、チョッと意味合いが、違うかな^^!

    Kiku

    2008/7/23(水) 午後 11:43

  • 顔アイコン

    オジャマシマス ご用とお急ぎでない方は

    http://blogs.yahoo.co.jp/jyaga13743tara/5654606.html

    を ご笑覧ください

    ごんずい

    [ ごんずい ]

    2008/7/24(木) 午前 3:54

  • アバター

    *お菊さん。。
    諺ってのは面白いですよね。
    そのフレーズが出来た経緯には、いろんな事があったのかも知れませんが、途中の意味が不明になっていたり、短縮語になっていたりすると、説明されないと判らないってのが多いです。
    その昔、千葉県の印旛沼で、中学生を私のボートに同乗させて、ブラックバス釣りをやった事があるんですが・・・例に依って、釣れない理由を私が延々と、諺を交えて喋るんですが・・・「泥縄」も「背に腹は替えられない」ってのも、中学3年生が理解していなかった事に、私は驚きを覚えました。
    私は、小学校に入る前からラジオで落語を聴いていましたから、同年代の子供よりもはるかに、いろんな言葉や諺を知っていました。考えてみると、そう云うものって、学校で教わったんじゃないんですよね。
    志ん生さんのフレーズに、「こんな事は学校じゃ教えてくれない」ってのがありますが、落語ってのは、あらゆる庶民の言葉で語られる訳ですから、日本語を覚える教材としては最適なんですよね。

    藪井竹庵

    2008/7/25(金) 午後 7:59

  • アバター

    *続き。。
    でも、教育委員会の連中なんざ、落語を知らないバカばっかりですから、落語を国語の教材に取り入れようなんて、考えもしないんでしょうね(^ω^)
    「猫に鍼(はり=鍼灸の)」とか「幇間に鍼」ってのは、諺ではありませんが・・・「幇間腹」と云う落語をご存知の方なら、大笑いしますね(^ω^)

    藪井竹庵

    2008/7/25(金) 午後 8:00

  • アバター

    *ごんずいさん。。
    できれば、リンクのURLを書く時には、それをクリックした先の内容が、どう云うものであるのかを簡単に書き添えておくってのが、ネットのマナーですね。
    ネットと云うところは、現実の社会と違って、国境と云う概念がありません。それ故、厳密な意味で、国別の法律が適用できない世界なのです。国際的な法律が出来ていない以上、個々人の自主的な責任が問われます。
    私は、内容が説明されていないリンクは、一切クリックするな!とネット初心者に教えています。

    藪井竹庵

    2008/7/25(金) 午後 8:19

  • 顔アイコン

    申しわけありません
    以後気をつけます
    ごんずい

    [ ごんずい ]

    2008/7/26(土) 午前 6:06

  • アバター

    *ごんずいさん。。
    ショボンとしないで下さいね(^∇^)
    私は、長年のネット経験から、「こうした方がいい」と思う事は、遠慮せずに、ズケズケと書きます。それで、嫌われたりもしますが、私がアドバイスする事は、私が過去に失敗してきた事なんです。
    ネットのやり方のルールと云う決まったものはありませんが・・・ネットを長くやっている人たちってのは、それぞれが、納得できるルールと云うものを持っているものです。

    藪井竹庵

    2008/7/26(土) 午前 6:22

  • 今の教育はクチだけは文化を唱えていますが
    中身がありましぇ〜〜〜ん!

    Kiku

    2008/7/28(月) 午前 9:22

  • アバター

    *お菊さん。。
    今の教育行政は、お役所仕事の事なかれ主義になっちゃってますね。
    授業中に喋っていれば、チョークが飛んで来るのは当たり前だったんですが・・・今、そんな事をしたら、暴力教師として排斥されちゃいます。
    テレビの学園ドラマの視聴率が高いのは、国民みんなが、そのような学校であるべきだと思っているからだと思います。ところが、現実の学校教育はそうじゃありません。
    その責任は誰にあるのか?・・・戦後の間違った社会主義にかぶれた日教組にあると思います。私は右翼じゃないけれども、日教組は戦後の日本民族に巣食ったガンだと思います。

    藪井竹庵

    2008/7/29(火) 午前 6:35

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事