石油監査人

石油や農産物などコモデティに関する話題。イールドカーブと住宅指標による日米の景気分析。

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1.ノーズダイブが形成されない状況

前回の検証の結果、景気後退入りの後に、金利の下落トレンドが開始している場合は、ノーズタイブは発生していないことが分かりました。

ノーズダイブは、リスクを嫌った資金が短期債に集中的に流れ込んだ結果、金利がトレンドよりも下側にオーバーシュートして形成されると考えられます。

このノーズダイブが形成されていないということは、短期債への資金流入速度(すなわち、株式から債券への資金シフトの速度)が、金利の下落トレンドと大きく乖離していないことを意味します。

従って、株価の下落も、金利の下落トレンドと同期的に動いている事が予想され、金利の下落トレンドが終了した日が、株価の底であるという予測も成立しそうです。

2.パフォーマンス測定

実際に、金利の下落トレンドが終了した日に、株式を購入した場合のパフォーマンスを調べてみましょう。

金利下落トレンド終了日と株価の底の関係は以下のとおりです。

金利下落トレンド終了日→株価の底→月数差
1970年5月4日→1970年5月26日→0ヶ月
1982年1月18日→1982年8月12日→+7ヶ月

1970年は、ほぼ、的中ですが、1982年は、半年以上、離れています。
次に、株価の乖離率を調べてみます。

金利下落トレンド終了日(株価)→株価の底(株価)→乖離率
1970年5月4日(79.37)→1970年5月26日(69.29)→14.54%
1982年1月18日(117.22)→1982年8月12日(102.42)→14.45%

乖離率は、目標値の20%未満を達成しているので、パフォーマンス的には、合格です。

1982年は、金利下落トレンド終了日と株価の底が、半年以上、離れていましたが、指数が110ポイント以下の日が、1月から8月まで8ヶ月間続いており、底値の期間が非常に長くなっていました。

ノーズダイブを形成しない景気後退では、資金の急速な移動が発生しないことから、このような、平たい形の株価の底が形成されるのではないかと考えられます。

3.まとめ

以上の結果から、景気後退入りの後に、金利下落トレンドが開始した場合は、金利下落トレンドが終了した日に株式を購入すれば、最も、パフォーマンスが良いと言えます。

次回は、これまでの結果を踏まえて、実務上、適用が可能なように、ノーズダイブを再定義して、パフォーマンスを再度、測定してみることにします。

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