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シーズンを終えた室長。
しかし、日々の業務は続く・・・。
となれば、7ヶ月間、戦いに明け暮れた室長の心を癒してくれるものは・・・・・。
「食」
に他ならない。
今日も業務を終え、帰途につく室長。あー、何かうまいもん食べたいなぁ。
やっぱ、こんな秋の夜長は・・・秋の夜長はーーーー???
もちろん!「三平汁」でしょう!
先日はサーモンオヤジに最後の一杯を奪われるという屈辱をうけた室長。
今度こそ!のリベンジ魂に燃える室長。
一度、食すと決めたら、もうどうにも止まらない。
早速、本日の夕飯の内容確認のため、母へ電話。
母はシーズンを終えた娘のために、娘の好物「鍋」を用意していた。
そんな母の愛情をも振り切り、向かった先は「回転寿司」。
そう、先日サーモンオヤジとの決戦の舞台となった店である。
しかし今日は、若干、時間が遅いため、サーモンオヤジの風貌からすれば、
今晩は、日本シリーズを見ながら、晩酌、に5000点。
今日はサーモンオヤジに三平汁を奪われるなどということはないだろうと推測。
そして、決戦の舞台に入る。
今日の客層はやはり若干時間帯が遅いため、ヤングカップルが多い。
しかし、ヤングカップルの中にだって三平汁ファンがいないとも限らない。
予断は許されない状況である。
ちょっとでも注文しそうなカップルがいたら、リアクションタイム0.2秒で反応してやる!
と周囲の客の様子を見ながら席へ向かう。
そして店員に通常の10倍の目力を持って、視線を引きつける。
そして目を見たまま、席に着くよりも先に、
「三平汁!ください!」
とサーモンオヤジスタイルを踏襲したスタンディング注文を行う。
内心はドキドキである。
すると、店員は笑顔で「はい!三平汁!了解しましたぁ!」
・・・勝った。
やっと、やっとである。
ようやく室長が待ち望んだ三平汁を食すことができる瞬間がやってくるのだ。
もう、頭の中は、喜びの脳内物質でいっぱいである。
やってくる三平汁のため、お茶・箸・小皿を用意、万全の状態で三平汁を待つ。
万全のコンディションを整え、喜びをかみしめていた、その時であった。
近づく店員。表情は、やや暗い。
ま、まさか!?!?
ま、マジで!?!?
「すみません・・・」
き、きたぁぁぁぁぁぁ!!!
「鮭のあらがもうないんですよ・・・」
が、が、が、が、が、が、がががががががががーーーーーーーーん。
頭の中で何かが崩れ落ちる。
こんなことってあるだろうか。
一度は、ハイっていったのに!?!?
喜びでいっぱいだった室長、脳みそを高速スピンさせたような衝撃が走る。
いったい何のために母の愛情鍋を振り切ってまできたのだろう。
やはり罰が当たったのだ。そうだ、そうなんだ。信じられない、信じたくない・・・。
しかし、その脳みそスピン状態の室長に、店員から救済措置の提案が。
「なので、身はないんですけど、大根とにんじんとじゃがいもいっぱい入れるんで、どうですか?・・・ニヤリ」
したり顔の店員。さすが交渉上手!最後の1杯まで商売しますねぇ。
そうか!身は食べれずとも、スープなら飲めるのね!!!
勝負としては負けているが、スープだけでもいいじゃないかと貧乏神が耳元でささやく。
お互いの妥協策を力一杯スピンしてしまった脳みそで必死にそろばんを弾く室長。
そして、出てきた答えは・・・
「じゃ、それと、いつも3粒くらいしか乗ってないイクラ、たっぷりで!・・・ニヤリ」
室長も交渉では負けません!そちも悪よのぉ、バリな笑顔を見せる。
我ながら図々しいなと若干恥じる。しかし、これが最大の譲歩だった。
というわけで、本日も100%三平汁を飲むことができなかった室長。
勝負としては善戦はしたが、負けである。
しかし、出てきた三平汁は、
あり得ないほどのイクラがたっぷり乗った素晴らしい三平汁でした!!!
ど、どんだけ!こりゃすごい!越後屋もなかなかやりおります(笑)
捨てる神あれば拾う神あり、といった結末にちょっと癒された室長でした。
やっぱ、秋の夜長は三平汁に決まり!です。
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