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書庫うつ病発症から入院まで

本当の闘い

「告白」の記事にあるとおり、母に今までの想いをぶつけて、無事退院の運びとなりました。
しかし、本当の病気との闘いはそれからでした。
父への恐怖に脅えながら母への思慕を募らせるのですが、同じ屋根の下にいながら父の嫉妬から母とは短時間しか話すことができませんでした。
言葉にならず最初は泣いてばかりでした。まるで幼子のように母の服の裾をつかんで声を殺して泣くのです。
何が哀しいのか? どうして欲しいのか? 母に何を求めているのか?
子供がえりした私には、漠然としていて何もわかりませんでした。

ひとつだけはっきりしているのは、「徹底的に我が身を守ること」でした。
家に帰ることを前提に、入院期間中ずっと教え込まれたことです。
そのため、私は2階の2部屋を使用することになりました。
しかしながら、昔ながらの日本家屋です。部屋には鍵などありません。
また、鍵など取り付けようものなら、どんな暴言を吐かれるのか恐怖でした。
仕方無しにいつ父が部屋に入ってくるのか、ビクビクしながら暮らす日が続きました。

階下にはいつもうつ源の父がいます。
トイレやお風呂は父がいる部屋を通らないと行くことができません。
食事も一緒に食べます。母が気を使って父の顔を見ないようにと配慮した席も、私にとってはパーソナルスペースを侵すだけのものでした。
いくら病気の資料などを見せても、柔軟さを失った母の頭には理解できないようです。
ましてや、それらを父に求めることは私を非常な危険に追い込みます。
ひとり空回りするなかで、私は孤独感だけを募らせていきました。
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