"やいたもん"の文学館

大きな人生の転機がありました・・・

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消え行くお墓

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とある古い墓地の傍ら
土の中に埋もれつつある五輪塔を一基見つけた
江戸時代以前の武士のお墓の五輪塔
平成の今まで残っていたという事は、
それだけ立派な人の墓だったのだろう
けれども今、土に埋もれつつある

私は考えてしまった
私は、生きている内に何を残せば良いのだろう
この墓の主は、きっとこの土地で相当な力を持っていたに違いない
そうでなければ五輪塔の墓なんて残せないし、
それが平成の世まで伝わる事も無い
けれども、権力、財力、地位名誉を得ても、
果てはこの姿なのだ
今は、この墓の主がどんな人だったかどころか、
その名前すら誰も知らない

人は、どんなに素晴らしい人生を送っても、
どんなに幸せな、どんなに劇的な人生を送っても、
あなたの最高の喜びも、かつてない怒りも、
最悪な哀しみも、至極の楽しみも、
その人が死ねば、人はそれを忘れてしまう
子供を残しても、その子孫ですら覚えていない
あなたは、祖先の人生を知っているだろうか?
それどころか、祖先の名前すら知らないだろう
同じように、あなたが苦労して送った人生はあっさりと忘れられていくのだ
「過去の事なんて興味ないよ」
そうやって、みんな忘れられていくのだ

私は、せっかく生きているのだから何かを残したい
でも、残したところで、これが答えのような気がする
でも、その答えのような生き方でいいのだろうか?
でも、何かを残しても、この墓のようになるだけなのだ

後日、この墓地にいったら、この五輪塔は土の中に消えていた
古い墓を土に埋めて廃墓にするのは、決して珍しい事ではない
でも、それが世の常、人の末路だとしたら、
何かを残すことに空しさを感じて何も残せなくなってしまう
でも、そんな人生も嫌だ


私は、何を残したら良いのだろうか・・・


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