私が三郷にいた頃の私の巣
幼い頃、迷子にならぬよう何度も覚えさせられた名前
三つ子の教え百までも・・・
今でもこの巣の名前は忘れられない
私の巣の隣の部屋に"かなえちゃん"という可愛い女の子がいた
鼻が悪いのか、よく鼻をすすったり、
ガッガッと鼻を鳴らしたりする子だったけど、
私は、その子とよく遊んでいた
でも、その頃の私の好きな女の子はかなえちゃんじゃなかった
なのに、私は、かなえちゃんの前でよく格好つけた
マンションの階段を踊り場から下の踊り場まで飛び降りる
そんな姿を見せたくてかなえちゃんを呼び出した
普段からやっていて出来ていた事なので、私には自信があった
でも私が、飛び降りようとタイミングを計っていたら、
かなえちゃんは焦れたのか、
早く飛び降りなさいよ
・・・で、文字通り背中を押され、
私は、鎌田行進曲も真っ青な勢いで見事な階段落ち
それで私は骨折した 小1の時だ
でも、かなえちゃんに対する怒りはなかった
かなえちゃんは、こっぴどく親から叱られたのか、
大泣きで私に謝罪したが、
私は、ものすごく格好悪くて、かなえちゃんを見れなかった
一番近くにいる人が本当は一番好きなのに、それに気付かない・・・
私にもあった、そんな鈍感な淡い時代の一幕だ
私が、この巣を離れて20年以上経つ
外装の色は変わってしまったけれど、その姿は昔のまま
それは、私を思い出の時代に容易にタイムスリップさせてくれた
そんな思いやりが、私は嬉しかった
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