
私は、三郷駅の姿も忘れていた
どんな駅だったか、ここに帰ってくるまで覚えていなかった
けれども、駅への道のりを歩きながら、
駅に近付く度、胸に懐かしさがこみ上げてきた
覚えてる、なんとなく覚えてる・・・
少しずつ、少しずつ、おぼろげながら思い出してくる
はっきりとは思い出せないのだけれど、
私の体は、懐かしいと言っている
私の胸が高鳴る 気分が高揚する
是真に電気が走るようにしびれてくる
思い出したぁ!!!
駅が見えた私は、心でそう叫んでいた
本当は、曖昧にしか思い出せていないのに、
とにかくそう言いたくて仕方なかった
でも、曖昧でもちゃんと覚えていた
道がこうなっていて、あそこにはトンネルがあって、
こっちの道は、昔の住処に繋がっていて・・・
駅は、昔の私の生息地のすぐ近くにある
幼稚園の幼い私がちょくちょく遊びに来れた距離だ
私は、確かにここに生息して思い出を残してきた
駅に来た私は、それわ実感した
私は、目が悪かったので、
この駅から電車に乗り、松戸まで行って目医者に通っていた
その逆にも行った気がする
その逆の方に進んだ駅の近くに高いマンションがあって、
そこに私の親の知り合いが住んでいた
そこにも通った覚えがあるが、駅名は忘れた
私は、駅で写真を撮りまくった
レンズ越しに昔の私の姿を見ながら、
私は、私の思い出をどんどん写真にしていった
もちろん、その景色は変わっていた
色も彩りも華やかさも賑わいも、昔より良くなった気がする
でも、街の形は変わっていなかった
私は迷子にならなかった
思ったとおりのところに道があり、
思ったとおりの場所に道はつながっていた
素晴らしい・・・
本当に、何もかもが素晴らしかった
私は、ここに生きてたのだ
私は、それを忘れていたけど思い出したのだ
私は、その頃の私の人格を取り戻したのだ
こんなに嬉しくて幸せで、素晴らしい事はない
三郷駅は、未だに私の心のハブターミナルである
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