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「おーぃ 水が漏れとるぞっ」騒々しい声に目が覚める
雨漏れかな程度にしか思わない私 無視して寝ようとするが
周りは一層騒がしくなってくる
時刻は4時 まだ睡眠を貪りたいのですが
仕方なく起床 寝ぼけ状態で事態がよく把握出来ない私
その内事の様子が次第に解ってきた
3階の登山者が水をこぼしたようです こぼしたというより今直こぼしている状態
その水は2階の手すりに当りあちこちに飛び跳ねている
よく見ると私の寝具にも掛かっている
どうしたのか3階に行って見ると中年男性がホースが外れたと言って修理している
その間も水はこぼれっぱなし
一人の女性が「あなたの水で皆んなが迷惑してますよ」と言うと
その男小声で「申し訳ない」と一言 その内朝食が始まり人が動き始めると
いつの間にか当事者の男は居なくなった。
下では皆さん雑巾やタオルで落ちた水を拭いたり寝具を片付けたりしていると言うのに...
なぜ一言 階下の人に「すみません」と言えないのか
最近の登山ブームで山屋でない者が日常生活の延長で山に入って来る
人に迷惑を掛けても知らん振りで小屋から出て行けばそれで終わりとは情けない
私は、山屋と呼ばれる人は自分の事は後回しでまず共同の事をやる。
人と協力する。助け合う。こういった人間だと思っている
でも山屋はいましたよ 文句も言わず小屋から雑巾を借りてきてせっせと
漏れた水をふき取る数人の女性陣 頭が下がりました。
朝から気分の悪い出来事でしたが 富士のご来光を見て少しは気が治まってきた。自然は偉大です。
荒川小屋から赤石岳へは、いきなり500mの登りとなる
残り物で朝食を済ませダケカンバの道に入って行く
小赤石岳への登り 急登ですが展望が素晴らしいのであまり苦しさは感じない
荒川小屋を6時20分に出て赤石岳山頂が9時 地図のコースタイムとピッタシ
妻はコースタイムどうり歩けたと喜んでいる 体力度を知る一つの目安ですね
赤石山頂で欲しいがままの展望を楽しみ下山に入ります
本当に一気に下ります 振り返ると稜線と青空が送ってくれています
富士見平 森林限界です。ここで最後の展望を楽しみ樹林帯に入って行く
富士見平から赤石小屋を経由しひたすら急坂を下る
下山途中 登って来る無線マニアのお兄さんより情報が入る
我々が通過した後に富士見平と赤石小屋間で滑落事故があった様です
この間は梯子やロープが張られた箇所をトラバース気味に通過する場所がある
その辺りで事故が起きたのかも知れない
その後ヘリが我々の下る尾根上を飛んで行く 樹林帯なので音のみ聞こえる
無事救助される事を祈りながら 赤石小屋から下ること3時間半
椹島で最後のテン泊 今日は温泉付き 三日間の汗を流しさっぱりとした後打上げの始まり
残り物と買い込んだ地酒でこの山行の反省会(と言うより最後は宴会になってしまいました)
このテン場は広くフカフカの草があり快適で 疲れた身体を癒してくれました。
今回の荒川三山、赤石岳縦走 天候にも恵まれ南アルプスの醍醐味を充分味わう事が出来ました。
登りも下りもその標高差2000m これが南アなんですね
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