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両親にとって私は第一子。 母が我が子と初めて対面した時、 その顔を見て、 この子は将来ご近所の柿を盗んで廻るだろう と直感したらしい。 産後の経過も順調で、家に戻った母がまずしたことは、 庭に柿の苗を植えることだった。 その柿と私はすくすくと育ったが、 柿よりも私の方が少し速く育ったようで..... 母の直感が見事に当たって、 私はご近所の柿を悪ガキたちと共に荒らしまくった.......(笑 しかし昔の町屋の人々は今と違って鷹揚で 悪ガキたちが柿を盗んだくらいでは腹を立てたりしなかったもんだ... 猟師小屋のまわりにも柿の木は多い。 村の人たちが、それぞれ自分の敷地の端に柿の木を植える。 もちろん猟師小屋の敷地内にも何本か植えてあるが、 それぞれが違う種類のようだ。 水路の斜面にあるこの柿の木は、 勢子長が植えた物。 残念ながら成長は遅いし、甘くないし、食感も悪い。 持ち主の勢子長どころか、誰も食べない。 で、かわいそうなので、私が食べる。 一口かじって、犬たちにやる。 犬たちは美味しそうに食べる。 美味しそうに食べてくれるのが人であろうが犬であろうが、 柿にすればさほどは関係ないだろう。 近頃の田舎ではあまり柿を食べなくなったのか、 放置されていることが多い。 少子化のせいで、子供たちがいなくなったからだろうか。 食生活が変わったからだろうか。 放置された柿を狙ってクマが来る。 遠慮なく柿の木を折り、たらふく食べて、種一杯の糞をする。 その種から新しい芽が出ることもあるのだろう。 柿からすれば、クマはDNAの恩人なのだ。 (今朝の猟師小屋からの風景) クマが悪いワケじゃない。 村人が悪いワケでもない。 誰も悪くない。 誰がために柿はなる.....
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2008年11月01日
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