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西暦202×年....
佐世保の事件を上回る凶悪発砲事件を猟友会員が起こして、
業を煮やした国民やマスコミの非難の矛先が再び警察に向けられて、
矛先を変えたい者達が、さらなる銃刀法改正を行った。
猟銃所持者に対する主な内容は、
銃検に加えて、精神鑑定、立ち入り調査、教習射撃等の毎年実施。
飲酒の完全禁止。
タミフルどころか、アスピリンなど脳に作用する薬(やく)はすべて禁止で、
年1回のドーピング検査...もちろん自腹で....
教習射撃では、クレーの場合、トラップ、スキートとも25枚中20枚割って、合格。
実弾、ライフルでは立射50mで90点以上。
痴呆症検査では、円周率コンマ以下110桁までの暗記。
などなど....
ほとんどのハンターが銃を持てなくなって、
猟友会の有害駆除隊は壊滅した。
そして有害鳥獣の駆除は警察OB、そのほとんどが警視庁OBの手に委ねられることになった。
定年によって長年の激務から解放されて大都会 『東京』 を離れ、
ゆっくりと時間が過ぎ、ノンビリとした人々に囲まれて、
時にはシシやシカと戯れて、
片やサルやカラスと知恵比べを楽しむのも悪くない。
空は青く、緑豊かで、空気は澄み....
歌舞伎町のネオンなどまったく持って縁のない、
残りの人生をそんな場所で暮らしてみたかった。
しかし、都会暮らしが染みついた嫁や娘夫婦、孫までもが猛反対して、
すったもんだしたあげく、単身で移り住むことになった。
田舎へ移り住んでみると、駆除隊のメンバーは、もちろん元居た職場の同僚ばかり。
シシ、シカ、クマの駆除は、暴力犯、殺人、強盗、暴行、傷害、誘拐、立てこもり、強姦、放火などの凶悪犯罪を扱う元捜査第1課。
シシの寝屋に飛び込むなんて、容疑者のアパートに突入することを考えれば楽なもの。
忍び猟とて犯人への尾行より簡単だし、
タツマで待つなんて、張りこみほどには辛くない。
しかし、ケモノの足跡を見分けたり、巻き狩りの犬を扱うのは元鑑識課である。
頭の良いカラスなどの鳥類担当は、知能犯、贈収賄、選挙違反、通貨偽造、詐欺、横領、背任、企業恐喝、脱税、不正取引などの金銭犯罪、経済犯罪、企業犯罪を扱う元捜査第2課。
得意な獲物は当然 『サギ』 だ。
ただし、ムクドリやサルなど集団行動する鳥獣は元組織犯罪対策部の役目である。
まれなケースとして、オウムという鳥については、なぜか特別捜査本部出身者に限られた。
住宅や神社仏閣に入りこんで悪さをするタヌキ、アライグマ、アナグマ、テンなどの小動物は、
窃盗犯。空き巣、ひったくり、忍び込み、盗難などを扱う元捜査第3課。
他の地域の駆除隊や、地元役場の農林課、所轄などとすりあわせをするのは、元捜査共助課が行っている。
オリやワナを設置するのは、元交通部の隊員だ。
得意技はやっぱり 『ネズミ獲り』
つづく....
もちろんフィクションですよ〜
参考文献; ウィキペディア
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