ブラックボードに義

ブラックボードとは黒板。義とは墨子が言った「人間として行うべき正しい道」。

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お薦(すす)めの本、3冊          
『ボランティアとファシズム/自発性と社会貢献の近現代史
池田浩士著、人文書院、4500円+税)
「私たちの自発性と善意が、
戦争や抑圧的社会のために動員されることを許さないためにも
ボランティアについて知り、考えよう!」
・・・こういう呼びかけの下、
2016年、グループZAZA主催で
池田浩士さんに『ボランティアとファシズム』について
4回講演をして頂きました。
その講演や京都精華大学での講義、
また、京都や東京・立川の市民グループの講演で、
このテーマについて語って来られた、その集大成がこの本です。
 
「日本のボランティアは、
東京帝大の学生たちによる関東大震災後の救護活動
およびセツルメントの開設に端を発する。
だが、ヒトラー・ドイツに学んだ日本国家は
彼らの社会貢献を制度化し、
『勤労奉仕』に組み換える形で戦時体制に取り込んでゆく」
(この本の帯から)
こうした「具体的な歴史上の事実」を「発見」し、たどることによって、
「これから始まる歴史を」「変えることができる」と私も思う。
 
『教育と愛国/誰が教室を窒息させるのか
斉加尚代著、岩波書店、1700円+税)
前半は、ドキュメンタリー番組
『映像17 教育と愛国/教科書で今何が起こっているか』の取材記、
後半は「維新の教育改革」「橋下徹氏による教育への介入」
に対する異議申し立てで構成されている。
 
「一貫しているのは教師たちの生の声に接し続けたことである」。
「戦後の教育基本法が原則としてきた
『教育と政治の間においた距離』をめぐって、
いま大きな転換点に立っていることがうかがえる」(「あとがき」)
・・・この本で、斉加尚代さんは
大阪における維新の会の教育への政治介入の全過程を執拗にドキュメントし、
その問題点を白日のもとにさらけ出されている。
 
『平成の終焉―退位と天皇・皇后
(原武史著、岩波書店、840円+税)
原武史氏による
「天皇明仁、皇后美智子の結婚以来の60年間におよぶ歩み」
の「分析を通して」、
「美智子が主導する『平成流』と呼ばれるスタイルがいかに定着したのか、
それによって大日本帝国憲法下とは異なる形で
いかにして、『国体』が確立されたのかが見えてくる」。
この「国体」=天皇制確立のために、
人々の「思いに寄り添う」として、
二人は被災地と戦跡訪問の「旅」を続けてきたことが分かる。
 
坂口安吾は、天皇が「国民から忘れられた」ら、
「今まで狐憑き(きつねつき)だった日本に、
始めて、人間が生れ、人間の礼節や、人間の学問が行われるように」
なると言ったと本書にある。
「人間が生れ、人間の礼節や、人間の学問」のために、
「終わりにしよう!天皇制」の闘いを!大きく。
 


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