ブラックボードに義

ブラックボードとは黒板。義とは墨子が言った「人間として行うべき正しい道」。

宮崎からのたより

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2016年初の宮崎からの便りです。
真摯に自然農に取り組むTさんが、今年の目標と夢を書いています。
 
新年あけましておめでとうございます。(略)
今年の僕の初日は、温かくて快晴の日和と、
小鳥のゆったりとさえずる地元・鹿児島の
朝から始めることとなりました。
 
昨年1年間で授かった分より、
佳き所も、またやり残してある所も引き継ぎながら、
さらなる飛躍、さらなる錬成、
そして、さらなる祈りと感謝を胸に、
僕に与えられました一日一日を
精一杯大切に過ごしてゆこうと思います。
 
ここで新年を迎えるにあたり、
今年の夢と目標とを少しだけ掲げさせていただきます。
自然農における目標としましては、
これは例年とほぼ変わりませんが、
ますば絶えることなく巡りゆく季節風土に抱かれながら、
特に作付けのための準備と種降ろしの時期を逃さぬように、
できうる限り入念にかつ的確に応じてゆくことが、
実に基礎的でありながらも一年間続ける中での最大の目標となります。
 
僕の場合は、種降ろしの仕事が大抵後手後手に回りますので(反省)
気候条件の不明(ふみょう)による不作のリスクを
少しでも回避するためにも、仕事量も当然増えますが、
できうる限り時期をずらしながら種を降ろし続け、
その学びの中から昨年よりもより深い
〈自然に応じるための肌感覚〉を磨いてゆけたらと思います。
 
この畑による草や虫たち、
お野菜たちとの生育の各場面における接し方は、
昨年までの経験を踏まえまして基本的には大きく変化させず、
現状を丁寧に迎え入れながらも、
僕自身の仕事における所作の不手際を一つずつ見直し、
修正してゆくことを意識しようと思います。
 
それから、今年の大きな夢としましては、
心にすっと治まるような気持ちのよい新しい畑と出逢い、
責任をもってお預かりし、そこを自然農畑として
整えてゆくことを成してゆきたいです。
 
新しい畑と出逢えた段階で、
いよいよ専業の自然農農夫としての船出が
本格的に始まるのではないかと・・・愉しく夢想しています。
これらのシンプルな目標と夢を、
一年を通じて焦ることなく具現化し続け、
また、皆さんが健やかで丈夫な心身のままに、
今年の年末をお迎えすることができますように、
ここに初心を祈願いたします。

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こんにちは、師走の第3週目に入りました。
毎日をいかがお過ごしでしょうか?
 
12月の日々が急ぎ足で過ぎつつあります。
自然農畑では、ゴーヤを育てていた2畝分の支柱を補強し直し、
網を張りなおしてスナップエンドウの苗を移植しました。
残りはミニトマトの畝を整理し直し、
時期をずらして植え付けていきます。
 
畑に未だ残っているカボチャを収穫し、
その空いた畝を草刈りして整え、
時期をずらして蒔いた2度目の空豆や3度目のキャベツやレタス、
かなり遅まきの大根や残っているタマネギ苗などを、
半ば実験も兼ねて植え付けたり、種子を降ろす予定です。
 
種取用の3種類の大豆の収穫も行いました。
今は枝ごと刈った大豆を10本ずつほど集めて山型に組み、
畑でそのまま天日にさらしています。
数日経ったら家の小屋に持ち帰り、
年末までには脱粒(木槌で叩いて穀から実を採り出す)と唐箕がけ、
再度の天日干しの作業までは終わらせたいです。
(毎年お正月の帰省の際には、テレビでもつけながら
家族で大豆の選別作業をするのが日課となっています)
 
やっておきたいことは他にもあり、
3度目蒔きのニンジン畑の草取り、
かなり遅いですが、不織布を被せて育てる大根葉の種降ろし、
畑で残っている高菜の苗の移植、
そして何より、今年はいまだ手をつけられずにいる
切り干し大根の準備も進めていかねばなりません。
 
その合間には、キクイモやジャガイモの収穫があり、
また、毎週発送させて頂いています、こちらのお野菜セット用の
お野菜の収穫と洗浄&箱詰め作業、
それに付随してくる事務作業も、
農作業と同時進行で取り組んでいます。
 
毎日遅々として進まぬ仕事の積み重ねですが、
年内にやるべきことを一つずつ着実に積み重ね、
いっそう麗しい自然農的営みを描いてゆくために、
焦らず、驕らず、心を尽くして取り組んでいきたいと祈念します。
 
以上、宮崎からの便りですが、
私も「やるべきことを一つずつ着実に積み重ね、
いっそう麗しい」未来への「営みを描いてゆくために」、
「日の丸」「君が代」反対、再任用取消の撤回へ
「焦らず、驕らず、心を尽くして取り組んでいきたい」と思います。
11月も明日で終わりですが、11/14付けの宮崎からの便りです。
 
こんにちは、霜月の第3週目に入りました。
毎日をいかがお過ごしでしょうか?
こちらでは穏やかな雨降る朝となっています。
 
旧暦の24節気では「立冬」の最中(暦の上ではもう冬なのですね)
72候では『地始めて凍る』の候に入っていますが、
今のところ、まだ霜の降りる気配もありません。
最高気温が25℃に近い日もあるくらいですから。
 
少々暖かすぎる冬の始まり方ですので、
ある日、急な寒気に見舞われるのではないかと思うと、
恐ろしさも感じます。
 
暖かいとはいえ、畑の草草の生長もずいぶん緩慢なものになり、
夏の頃に比べますと、草刈りの頻度も極端に減りました。
勢い、逞しかった夏草を刈って敷き詰めた畑に
冬のお野菜がすくすくと伸び、
大地にその生命本体を還して、枯れ朽ちてゆく夏草のすき間から、
まだ幼き冬草たちや夏草たちの小さな名残が
ひょこひょこと生え出てくる姿に触れるのも、
畑での愉しい時間となっています。
 
自然農畑では、目に映るほんの限られた事象の中にありましても、
常にいのちの交代劇が進行しているのが分かります。
至る所に枯草=積み重ねられた先代たちの死が眠り、
そこから新たな生命=緑草が目を覚ましてゆきます。
 
その生命循環サイクルを俯瞰的に一望でき、
ゆっくりと変貌してゆく巡りの妙に
心を添えることができるのも、
自然農ならではの歓び方、なのかもしれません。
 
死する者が、その循環サイクルから疎外され、
孤独の暗がりの中でひっそりと命を閉じるのではなく、
自らの死がそのまま後代のいのちたちの滋養へと
生まれ変わってゆくという〈絶対安心〉の境涯にありますことは、
夏草たちにとっても、やはり幸福なことではないかと・・・
人間本位の稚拙な推量ではありますが、
そんなことを感じてみたりもするのでした。

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こんにちは、神無月の第2週目に入りました。
毎日をいかがお過ごしでしょうか?
ここ数日のうちに、こちら南九州・宮崎県の気候は
一段と涼しくなってきました。
 
薄暗いうちに起きる朝も、
暗闇に包まれ始める夕暮れ過ぎの畑でも、
ひんやりした冷たい空気が
身体に薄くまといつくのを感じます。
 
日中の虫たちの活動時間も短くなってきていることでしょう。
草たちが伸び上がる勢いも徐々に弱まってきていることでしょう。
地上では、確かに秋が進んでいます。
 
数ヶ月向こうには、〈寒〉というものが
確実に待ちかまえているのだろうということを、
朝露の冷気で、なだらかに漆黒に塗り染められた
枯れ草の下の表土の様子からも実感させられます。
 
宇宙空間では、地軸の傾き・地球の自転・公転運動によって、
夏よりも遠く太陽の陰に入る時間が
増えているのかもしれません。
 
それによって、天空より降り注ぐ太陽光の光量は減り、
月の満ち欠けと連動した潮の満ち引き、
大気の変化と冷たい空気を運ぶ前線の邁進、雲の蓄える力・・・
あらゆるものが、《大自然》の確固たる変容運動として、
足元に拡がる自然、地中と表土・その上空数m以内で
活動される多種多様な生命圏=
《小自然》に脈々とメッセージを与え、
影響を発信し、変化と受容をうながしている。
 
それらの求めに対し、畑の小自然界が滞りなく応じているさまを、
僕たちは日々魅せられているのだと思います。
秋には秋の振る舞いがあり、秋の命の輝きと生き方がある。
 
畑の生命たちは、大自然からのメッセージを
一片の無駄もなく感受し、刻々と応答し続けている。
・・・僕はどうであろうか?
 
農夫としての僕の行為は、
畑の生命たちの〈表現の支え〉に少しでも成れているのだろうか?
日々の農作業を黙々と行使しながら、
秋の農夫の静かな自問自答は続けられています。

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自然農畑の野菜を家族のように慈しみながら、
育てておられるMさんの文です。
 
今朝はしっとりと秋雨が続いています。
強い台風の去った後、それからの乾いた日差しの中で、
お野菜たちも疲弊して縮こまり、乾いてきそうな感じでしたので、
今回の雨は恵みと癒しの雨になるはずだと期待しています。
 
僕自身も疲れの抜けぬ身体を休める
束の間の時間を与えられましたので、
天に感謝しつつ、
この機会にたまっていた事務作業に
取り組もうと意気込んでいます。
 
今年の夏は梅雨の激しすぎる長雨から始まって、
それに連動したお野菜の収量の激減、
厳しい気候条件とお野菜が弱ったことで
招き入れた病気と虫の大量発生がありました。
 
そして、そんな中にありながら、
自然農本来のもつ自然力というか逞しさも発揮させられ、
じわじわとお野菜で回復していくにつれ病気も減り、
虫にも負けにくくなり、再び美しい実りを
回復し始めるお野菜で幾つも現れだしたことには、
心の底から感動したものでした。
 
しかし、そんな蜜月も束の間、
元気を取り戻したばかりで安静が望ましい時期に
今度は強い台風の直撃を被り・・・。
再び痛みと嘆きを伴った試練の時期を過ごしております。
 
傷んだり倒れたりしたお野菜の補修に追われ、
また畑における治療的行為(まめな草刈りなど)が急を要する中で、
例年のようになかなか次の種子降ろしや植えつけ準備作業が
進まないことも、危惧の一つになっています。
 
しかしながら、厳しい状況であればあるほど、
自然によって抱かれ、育まれている無数の命の誕生や
再生を続ける姿が、胸に熱く振るえるほどに響きわたり、
励ましの情と自らの無力さを覚えつつ、
それでも彼ら(お野菜)のためにできることがいくらでもある。
僕はそれをやっていきたいと、素直な気持ちで思えるようになるのでした。
 
まるで自らの家族の心身を癒したいと思えるような心持ちで、
何とかしてこの目の前の自然農畑の役に立ちたい、
彼らを少しでも癒したいと、
そのような意欲が再び湧きあがってくるのでした。
 
きっと自然農畑によって僕の意思の一部は創られ、
意欲の帆先が先導されているのだと思います。
そして、その先導者は、幸福な心持ちをも引き連れ、呼び覚ますのでした。

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