|
「飛鳥井」と白峯神宮
<今出川通と白峯神宮>
白峯神宮は、堀川今出川の交差点から今出川通を東に50mほどのところにあります。
ここは保元の乱に敗れて讃岐に配流された崇徳天皇の慰霊のため、明治元年に明治天皇によって飛鳥井家の屋敷跡に創建されました。
その後、道鏡により淡路に流されその地で亡くなった淳仁天皇(淡路廃帝)を合祀しました。
白峯神宮の社地は、蹴鞠・和歌の宗家であった公家・飛鳥井家の屋敷跡であり、摂社の地主社に祀られる精大明神は蹴鞠の守護神であり、現在ではサッカーのほか、球技全般およびスポーツの守護神とされ、こうしたことから、スポーツ関係者の参詣も多い神社であり、最近、サッカーワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に出場する日本代表を応援しようと、大型の絵馬が登場しました。
境内には、樹齢800年といわれる小賀玉の木があり、その近くに、名水として平安時代から知られた「飛鳥井」があり、今でも清水が湧いています。
1 場所↓
2 飛鳥井
今出川通から表門を入ると、右手に大きな小賀玉(おがたま)の木が見える。
その手前の手水舎の水が、名水「飛鳥井」である。
・平安の頃から名水として知られていた。
・枕草子には、次の9つの名水の井戸が書かれており、飛鳥井が唯一現存する井戸とされる。
「飛鳥井、ほりかねの井、走り井、山の井、玉の井、少将ノ井、櫻井、后町の井、千貫の井」
・献茶式(11月23日)
煎茶道方円流の宗匠がご奉仕され、飛鳥井を汲み上げてお茶が奉献され、お茶席も設けられる。
3 境内
(1)表門
(2)拝殿
・左近の桜
・右近の橘
(3)本殿
4 地主社
以下の神を祀る。
(1)精大明神
蹴鞠の守護神。摂社の地主社に祀られている。
現在ではサッカーのほか、球技全般およびスポーツの守護神とされている。
サッカーをはじめとするスポーツ関係者の参詣も多い。我が国唯一の御守り「闘魂守」を求めて全国から参拝者が訪れる。
(2)柊大明神(厄除・延命長寿の神)
(3)糸元大明神(織物繁栄・和装の神)
(4)白峯天神(学業成就の神)
(5)今宮大神(無病息災の神)
5 潜龍社
白峯龍王命・紅峯姫王命・紫峯大龍王命を祀る。
この神は、昭和30年(1950年)、本殿にて御火焚祭の斎行中、炎の中に出現した三柱の龍神である。水・醸造の守護神とされていて、名水の潜龍井がある。
潜龍社の脇にある潜龍井の水を飲むと、諸々の悪縁を断ち、災難除・病気平癒などに霊験ありとされる。
6 「伴緒社(とものおしゃ)」
「保元の乱」のとき、崇徳上皇についた源為義(父)と、敵対する後白河天皇についた源為朝(子)の父子が祀られていて、武道・弓道上達の神として信仰されている。
7 蹴鞠の碑
飛鳥井家は古来より蹴鞠の宗家であったところから、境内の末社に蹴鞠の神である精大明神が祀られ、近年はサッカーブームで球技の神としての信仰が起きた。
明治36年に明治天皇のご下賜金により、有志による保存会が結成され、2003年に蹴鞠碑が建立された。
8 「小賀玉(おがたま)の木」
京都市内で最大で、京都市の天然記念物に指定されている。
樹高約13mで、樹齢800年ともいわれている。
飛鳥井家の邸宅であった時代に植えられたものと考えられている。
春には白い芳香のある花を咲かせる。
9 本殿前の「鬱金(うこん)桜」
毎年4月中旬になると、本殿の前の「鬱金(うこん)の桜」が淡黄緑色の花を咲かせる。
名前の由来は、ショウガ科のウコンの根を染料に用いた鬱金色に由来するといわれる。
10 崇徳天皇御廟の管理
祇園花見小路の祇園甲部歌舞錬場の東側に崇徳天皇廟がある。白峯神宮ではここも管理している。
御廟の南にある安井金比羅宮は、崇徳天皇を祭神としている。
11 祈願絵馬、スポーツ上達・必勝祈願祈祷
12 沿革
<駒札>
・明治元年、明治天皇は父孝明天皇の遺志を継ぎ、保元の乱に敗れて、讃岐国(香川県)へ配流になった崇徳天皇の慰霊のため、讃岐の白峯陵より神霊を迎え、飛鳥井家の屋敷跡に当神宮を創建した。
・次いで明治6年には、藤原仲麻呂の乱に巻き込まれて淡路に配流されてそこで亡くなった淳仁天皇(淡路廃帝)の神霊を淡路から迎えて合祀し、官幣中社とした。
・昭和15年に官幣大社に昇格し、神宮号の宣下を受けて白峯神宮となった。
13 例祭
淳仁天皇祭(4月14日)・崇徳天皇祭(9月21日)。蹴鞠や薪能の奉納がある。
14 京都検定の出題歴
●平成17年度1級
【問】かつて白峯神宮の地に邸宅があり、和歌の宗家であるとともに、蹴鞠の宗家としても知られているのは何家か。
【正解】飛鳥井家
15 練習問題
(1)祭神:流されてその地で没した崇徳天皇、淳仁天皇を祀る。
(2)慶応4年(1868)、明治天皇が讃岐の白峯から( 1 )の神霊を、その後、淡路の天王森から( 2 )の神霊を皇室鎮護の神として当地に移して創建。
(3)( 3 )家の邸宅跡
この地は、蹴鞠・和歌の宗家である( 3 )家の邸宅跡。末社の地主社に( 4 )道の神である精大明神を祀る。
(4)( 5 )(末社)
源為義、為朝を祭神とする。
【正解】
1 崇徳天皇
2 淳仁天皇
3 飛鳥井
4 蹴鞠
5 伴緒社
|
京の名水
[ リスト ]








