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上御霊神社とイチハツの花
上御霊神社は、市営地下鉄の「鞍馬口」駅から東に向かって300mほどのところにあります。
なお、正式名は「御靈神社」であり、下御霊神社に対応するものとして上御霊神社という社名が使われているそうです。
ここは、長岡京から平安京にかけて、政争に巻き込まれて憤死した人々の怨霊を慰めるために創建されたと伝えられています。
境内はまた、「御霊の杜」ともいわれ、畠山政長と義就の合戦が行われた応仁の乱の発端となったところで、楼門横に「応仁の乱勃発地の碑」があります。
連休に訪れた時には、築地塀の外側の堀に植えられたイチハツの花がちょうど見ごろになっていました。
また、境内では、奉納殿に御霊祭の神輿が据えられていました。
1 場所↓
2 築地塀の外側の堀に植えられたイチハツの花
※イチハツ
・アヤメ科。原産地は中国で江戸時代に渡来。アヤメ(文目)に似ているが、外花被片の中央部にとさか状の突起があるのが特徴。
・イチハツの語源は、アヤメ科の中で一番早く咲くという意味といわれる、実際の開花はシャガよりも半月ほど遅れて咲く。
<外堀のイチハツ>
3 境内
境内の西側にある楼門から境内に入る。
①楼門
神社の公式HPには、伏見城の四脚門を移築されたものと伝えられている、という。
②楼門から見た境内と手水舎
③奉納殿
⑤拝殿・本殿
享保18年(1733)に下賜された内裏賢所御殿の遺構を、昭和45年に復原したもの。(神社公式HPによる)
・新緑と本殿
⑥社務所・客殿
⑦境内と末社(神明神社)
⑧末社
3 境内の句碑、歌碑
①松尾芭蕉句碑
・松尾芭蕉は元禄3年12月に門人を伴い、ここに参詣し、別当家に半日を打ち寛ぎ、「年忘歌仙」を奉納した。
「半日は 神を友と とし忘れ」
石碑は慶応元年の建立。
②新村出の歌碑
上御霊のみやしろに詣でてよめる
「千早振 神のみめぐみ 深くして
八十ぢに満つる 幸を得にけり」
・新村出博士は広辞苑の編者として著名。
・博士は大正12年より終世当社の氏子の小山中溝町に住んでいた。
・この歌は、満80歳の誕生日に参拝の折に献詠したもの。
4 祈願絵馬
5 応仁の乱の勃発地
・文正2年(1467)正月18日早朝この付近すなわち御霊の杜の合戦から応仁の乱は始まった。
・17日の夜、畠山政長は自邸を焼いて一族や奈良の成身院光宣らと兵約2000を率いてここに布陣。
・翌18日早朝、政長と畠山家の家督を争っている義就が兵3000余で攻勢をかけ、18日は終日激しい戦いが続いた。
・義就方には朝倉孝景ついで山名宗全が加勢した。
・しかし、政長方にはたのみの細川勝元がこの段階では動かず、丸一日の合戦ののち、政長方が敗退した。
・これが応仁の乱の最初の合戦である。
・3月、年号は応仁と改まり、細川、山名両陣営ともに味方を集めて戦時体制を固め、5月から上京を中心に東西両軍の全面的な戦闘に入る。
6 門前の「水田玉雲堂」
古くから名物菓子「唐板」が広く知られている。
7 沿革等
<説明板>
・この地には、はじめ付近住民の氏寺として創建された上出雲寺があったが、平安遷都にあたり桓武天皇の勅願により王城守護の神として、奈良時代・平安時代初期に不運のうちに亡くなった8柱の神霊が祀られ、後に加えられた5柱の神霊を併せ、現在に至っている。
・祭神
崇道天皇(早良親王)、吉備真備、橘逸勢はじめ十三柱の神霊を祀る。
・御霊信仰
平安時代には御霊信仰が盛んで、この怨霊をなだめ祀るための御霊会が数々行なわれたが、当社は古来疫病除の霊社として有名。創建以来、とくに御所の守護神として皇室の尊信が深い。 ・御霊の杜
境内は「御霊の杜」といい、畠山政長と義就の合戦が行われた応仁の乱の発端となったところ。
8 年中行事
●御霊祭
例祭(社頭の儀)、5月1日神幸祭、同月18日還幸祭が行なわれる。 9 京都検定の出題歴
(1)平成18年度1級 【問】応仁の乱の戦端を切った合戦が行われ、現在「応仁の乱勃発地」の石標が建つ神社はどこか。 【正解】上御霊神社
10 練習問題
①祭神は( 1 )(祟道天皇)、井上内親王、吉備真備をはじめ13柱。 ②正式名「( 2 )」
③沿革
桓武天皇が平安遷都の時に、早良親王らの怨霊を鎮めるために創祀したといわれるが、平安遷都以前よりこの地に勢力を持った出雲氏の氏寺である上出雲寺の鎮守社であったとも伝えられる。 ④「御霊の杜」
境内はかつて、( 3 )の戦端が開かれたところとして知られる。 ⑤本殿
宝暦5年(1755)に( 4 )を賜ったものとされる。 ⑥「( 5 )」煎餅
門前の「水田玉雲堂」で売られている。疫病よけのご利益があるとされ、明治維新まで皇室は皇子が誕生するたびに当社に参詣し、これを土産にしたという。 【正解】
1 早良親王 2 御霊神社 3 応仁の乱 4 賢所御殿 5 唐板 |
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2010年05月19日
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