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京都御苑内にある「祐井(さちのい)」と祐宮(後の明治天皇)生誕地
「祐井(さちのい)」は、京都御苑の北東、石薬師御門を入って200m程歩いた右手、黒い柵で取り囲まれた旧中山邸の中にあります。
にあります。
・「祐井」のある旧中山邸
旧中山邸の正面にある門のわきには、「祐井」と書かれた標柱があります。
・「祐井」と書かれた標柱
柵の上から敷地の奥を見ると、「明治天皇生誕の地」と書かれた標柱が見え、奥の方に井戸が見えます。これが「祐井」です。
・「明治天皇生誕の地」と書かれた標柱とその奥に見える井戸
「祐井」は「縣井」、「染殿井」とともに御所三名水の一つとされてきました。
1 場所↓
2 旧中山邸について
<説明板>
この敷地は幕末期の公家権大納言中山忠能の屋敷跡でした。
中山忠能の娘で権典侍として孝明天皇にお仕えしていた中山慶子(よしこ)を母として、この地で嘉永5年(1852)9月26日(新暦で11月3日)、祐宮(後の明治天皇)が誕生しました。
・「明治天皇生誕の地」と書かれた標柱
祐宮の出産にあたり、中山家ではこの敷地の中に、うぶ屋を建てました。
敷地に向かって左手の奥に、当時建てられたうぶ屋が現在でも残されています。
敷地の左手に塀に沿ってまわってみると、柵越しにうぶ屋の建物を見ることができます。
・柵越しに見えるうぶ屋の建物
(特別公開時に撮影)
うぶ屋は木造平屋建てで、床面積は約70㎡(約21坪)あります。
祐宮はここで4年間養育され、御所に入りました。
3 「祐井」について
(特別公開時に撮影)
敷地の正面から奥の方を見ると井戸が見えます。
この井戸は祐宮が2歳の年の夏、日照りが続いて当時の井戸が枯れてしまったため、新たに井戸を掘りなおしたものされ、井戸の名前は祐宮の「祐」の字をとって、「祐井」と名付けられたと伝えられています。
井戸の横に、石碑があります。この石碑は、明治の中頃,京都府知事であった北垣国道が、井戸の由来について書いたものだといわれています。
・井戸の由来
(特別公開時に撮影)
なお、うぶ屋と井戸の間には、当時は中山家の屋敷があり、ここで祐宮は、幼少期を過ごされたと伝えられています。
4 コンクリート製の支柱について
(特別公開時に撮影)
正面から敷地を見ると、柵の近くにコンクリート製の柱が横たわっているのが見えます。これは、明治13年に、西本願寺が旧中山邸に対して鉄製の門扉を寄贈したときの門扉を支えるための支柱であったものだといわれており、その後の門扉の行方については不明であるとのことです。
5 参考メモ
(1)大内保存事業
・明治2(1869)年の東京奠都により公家町が荒廃。 ・明治10(1877)年から同16(1883)年まで京都府による「大内保存事業」が実施 境界を北は今出川通,西を烏丸通,東は寺町通,南を内椹木町通(後に丸太町通まで拡大)に設定して、その周囲に石垣を築き、空地には芝生や樹木が植えられた。 ・その後,大正4(1915)年の大正天皇即位大礼の際に大改修が行われた。 ・昭和24年に国民公園として今のような景観が整えられた。 (2)中山邸跡
大内保存事業により屋敷は撤去されたが、明治天皇の産屋は残された。 さらに、明治13年、本願寺により、旧中山邸に鉄扉・鉄柵が献上された。 (現在の鉄柵とは異なる) (3)中山 慶子について
父:侯爵 中山忠能 母:園 愛子(権中納言 園基茂の養女・平戸藩主 松浦清の女) 1835(1才) 京都石楽師に生まれる〔11月28日〕 1851(17才) 典侍御雇として孝明天皇(21才)に入侍、名を安栄(あえ)と賜わる(3月)、典侍に任官、権典侍と改称(5月) 1852(18才) 中山邸で皇子祐宮(明治天皇)を出産(9月) 1854(20才) 督典侍と改称 1856(22才) 祐宮(5才)、中山邸より宮中に入り、慶子の局に住む 1859(25才) 病により典侍を辞し、祐宮付きとなる(号・新宰相) 1860(26才) 祐宮(9才)、准后女御夙子の実子と公称される 1866(32才) 孝明天皇(36才)没、明治天皇即位 1867(33才) 典侍に再任される(4月)、宰相典侍と称する(8月)、督典侍と改称(10月) 1868(34才) 従三位・三位局の称及び、食禄五百石と屋敷地を賜わる 1870(36才) 東京に移居(9月)、参内し、従二位に叙せられる 1879(45才) 嘉仁親王(大正天皇)の御養育御用を命ぜられる 1900(66才) 大患により、従一位に叙される 1907(73才) 東京青山南町の邸にて薨去〔10月5日〕 (豊島岡墓地に葬られる) ※典侍、権典侍
天皇の側室。御所に部屋をもらい、天皇の身の回りの世話をしていた。 大正天皇によって廃止された。 |
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2010年06月14日
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