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西国15番札所 今熊野観音寺
 
 
今熊野観音寺は東大路通から泉涌寺へ向かう参道を約500m上っていき、泉涌寺大門前の駐車場の手前にある標示に従って左折した突き当たりにあります。
 
・泉涌寺道から今熊野観音寺への入口
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ここは泉涌寺の塔頭で、正式名は新那智山今熊野観音寺といい、平安時代の大同年間(806810)に空海が庵を結び自ら観音像を刻んで安置したのが始まりと伝えられています。
 
また、西国三十三所観音霊場の第15番札所として、さらに中風や頭痛平癒、近年は、ぼけ封じのご利益で信仰を集め、年間を通じて多くの参拝客が訪れます。
 
年中行事としては、毎年9月、四国八十八ヶ所のお砂踏み法要が行われることが知られています。
 
なお、本堂背後の墓地に、鎌倉時代後期のものとされる見事な石造宝塔が三基並んでおり、慈円僧正、藤原忠通、藤原長家の供養塔であると伝えられており、すぐ近くには、薩摩の島津義久の「逆修墓」と伝える大きな五輪塔もあります。
 
境内はカエデが多く、とりわけ秋の紅葉が見事なところです。
 
 
1 場所
 
 
 
2 境内
<境内案内図>
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●鳥居橋
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泉涌寺参道から左に折れて、今熊野川に架かる「鳥居橋」を渡り、観音寺の境内に入る。
 
鳥居橋を渡り、子護大師のわきから石段を上がり、本堂へ向かう。
 
●子護大師
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 境内に入って真っ直ぐ進み、石段を上ると、子護大師の前に出る。子護大師は文字通り子供達を護り育む「子護弘法大師」として信仰されている。
「南無大師遍照金剛」を唱えながら、大師像の周りをまわる。
 
・子護大師付近の青もみじ
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●本堂と多宝塔
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本堂を正面に見ると、右手に大師堂があり、右側の山上に多宝塔が見える。また、本堂前方に、五智の井がある。
 
●本堂
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・本尊
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 弘法大師作と伝えられる十一面観世音菩薩。
 
後白河法皇の病気治癒の伝説から、本尊は中風や頭痛平癒の観音といわれている。知恵授けでも名高い。
 
脇仏は、智証大師円珍作と伝えられる不動明王と、運慶作と伝えられる毘沙門天。
 
 
●ぼけ封じ、頭痛封じ、智恵授けの枕カバーを授与している
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●本堂の屋根の留蓋瓦に置かれている玄武と仙人らしい像
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留蓋瓦とは
留蓋瓦は、隅蓋瓦や巴蓋瓦とも称し、もともとは隅部の接点から雨水が浸入するのを防ぐために据えられた、半球形(椀を伏せた形状)のものであったが、その後、意匠面での発展が見られ、獅子や玄武などの動物型、牡丹や菊などの植物型など、さまざまな形のものが現れた。
 
 
●三重石塔
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 本堂に向かって左手にある。平安時代の創建当時のものとされる。
 
 
●五智の井(五智水)
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 弘法大師が当山を開かれるときに錫杖をもって岩根をうがたれて湧き出した水が五智水と伝えられている。五智の井は、五智水が井戸水として湧き出している井戸。
 
 
●織部灯籠
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 五智の井の脇に、つくばいとともに、置かれている。
 
 
●大師堂とぼけ封じ観音
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 弘法大師を祀る。不動明王、愛染明王、また当山の伽藍を寄進建立された左大臣藤原緒嗣の像もお祀りしている。
 
 
●大師堂近くの石仏
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●本堂背後の墓地にある、鎌倉時代後期のものとされる見事な石造宝塔
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 慈円僧正、藤原忠通、藤原長家の供養塔であると伝えられている。
 
 
●本堂背後の墓地にある、薩摩の島津義久の「逆修墓」と伝える大きな五輪塔
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●鎮守社「稲荷社」「熊野権現社」
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 向かって左に稲荷社、右に熊野権現社が並んでいる。
 
 
●鐘楼
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●多宝塔(医聖堂)
本堂東側の山上にそびえ立つ高さ16mの平安様式の多宝塔で、医界に貢献した多くの方々がまつられている。
 
・参道
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 鐘楼横から五智水を経て、山上の医聖堂までの参道に、西国三十三所霊場の各御本尊を石仏として奉安し、「今熊野西国三十三所霊場」としてまつられている。
 
 多宝塔(医聖堂)
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・多宝塔から、西山方面の展望
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3 年中行事
 
●お砂踏法要 921日〜23
今熊野観音寺は西国三十三所観音霊場の第十五番札所であり、ここに、四国霊場八十八ヵ所の全ての砂が敷き並べられ、遍路の行程を一日で巡ることができるとされる。
 
 
 
4 祈願絵馬
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5 沿革
<説明板>
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・泉涌寺の塔頭で、正しくは新那智山今熊野観音寺という。西国三十三ヶ所観音霊場第十五番目の札所になっている。
 
・空海が自ら観音像を刻んで草堂に安置したのが当寺のはじめというが、斉衡年間(854857)左大臣藤原緒嗣が伽藍を造営したとも伝える。文暦元年(1234)後堀河上皇を当寺に葬るなど、歴朝の崇敬を得て栄えた。
 
・伽藍は応仁の兵火で焼失したが、その後復興されて現在に至っている。
本堂には空海作と伝える十一面観音像を安置。
 
・寺域は幽静で、郭公鳥の名所として昔から知られている。
 
・本堂背後の墓地には慈円僧正、藤原忠通、藤原長家の墓と称せられる見事な石造宝塔三基がある。
 
 
 
6 京都検定の出題歴
(1)平成16年度2
【問】西国三十三箇所巡礼は、平安後期に僧侶の間で始まり、室町後期には一般にも普及した。次のうち札所寺院でないものはどれか。
(ア)長楽寺 (イ)今熊野観音寺 (ウ)清水寺 (エ)善峯寺
 
【正解】(ア)
 
 
(2)平成18年度2
【問】9月、四国霊場八十八ヵ所の遍路を一度で巡るとされる今熊野観音寺の行事はどれか。
(ア)お練り供養法会 (イ)千日詣り (ウ)お砂踏法要 (エ)六斎念仏
 
【正解】(ウ)

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