げたの雪か、げたの鼻緒か 現行憲法を敵視する石原慎太郎氏が安倍首相に「必ず改憲の足手まといになる」と公明党との決別を促した国会論戦を思い出す。 とりあえずは集団的自衛権を行使できるよう憲法解釈の変更だ、と気負う首相に、一年ほど前のあの予言は当たるのかどうか。 片や護憲の社民党が「平和の党の正念場」と政権の暴走阻止へエールを送ったりで、あちこちから公明党が注目を浴びている。 四月の初めに西日本新聞が、春先にあったという首相官邸高官と創価学会幹部との密会をスクープした。 勝負時を見越して首相周辺が公明の動向をめぐり支持母体へ探りを入れた。その際ある程度のスケジュールの詰めや腹合わせができたのでは、などとささやかれてきた。 ありそうな話だ。なるほど公明党も学会も集団的自衛権行使に正面からダメだとは唱えていない。山口代表は政権離脱はあり得ないと早々に言明して首相に同調するのりしろを残しつつ、慎重議論の構えを繰り返す。 山口氏らの発言を素直に聞けば、与党間の憲法解釈協議が容易に調うとも思えないが、首相は「自公に隙間風は吹かない」とはしゃいだりして、いたって強気らしい。 これは首相の能天気か、それとも決別辞さぬ覚悟の表れか。裏返せば、公明はどこまでもついて行くげたの雪か、切れたら転ぶげたの鼻緒か、だ。どっちだろう。 (谷政幸) |
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