さぶやんの”山梨歴史ジャーナル"

山梨は歴史・伝説・民話のふるさとです。

山梨民話さんぽ

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勘助の生活信条(2)

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21、
 往来の人途中にて人をゲ討て欠込み圍ひ給はれと頼とき、武士役と心ひ穿鑿
なくうかと圍ふべからす。得と子細を尋べし。君父の敵を討しや、又は私の遺
恨有ゆへか口論よりのことかを糺すべし。君父の仇を報じて討たりとあらばか
くまふべし。私づくのことならば圍ふべからず。自他ともに大切の命人を害し
迯退は己が命を全ふせんとの心は武士道の本意にそむけて甚尾籠也。其次弟により場所を去らず腹切て果べきを立退来るは非強至極也。圍ふべからず。

22、
 買調ふ品有て市店へ行主人か男共不居して女の居る家へ立寄りいか様愛相会釈する共上へ揚り座すべからす。調ひものゝ用事辨ぜば立去るべし。尤畿内洛中等は猶更慎むべし。繁花の場所は悪者の多く集り難題を工み云懸れば也。

23、
 夜道に知られざる女の同道を頼とも伴ふべからず。又知る人たりとも心得あ
るべき事也。夜道に及ぶべき用向何故の事にや。荒かたせんさく有たし。男壮
年には柔弱の心より戯れの言葉より横変の災有もの也。
   
24、
 他所は勿論我家にても酒食にむかひ改もせず、其儘飲食いたすまじ先品々の
色合匂ひを心付べし。常に変わる色嗅気等有ば必食べからず豫毒を防。
規云、水にても茶にても酒にても呑む時我か顔の写らざるには必ず毒有と云。
自然水気ににごれる白気ある故顔うつらず。因に云船に乗るまぎはに小便をし
て色合を見るべし。濁れる色あらば乗まじ、小便清けれは子細なしと聞く。

25、
 他所はより帰りたる時すみやかに家内へ入るべからす先づ我が構ひの屋敷四方八方へ心を配り巡見すべし。破損の場所あらば早く修復すべし。主人斯心付は家内の上下油断なし萬事益多有る事也。

26、
 在宿の安座無益の雑談酒興遊興に夜を深すべからず。寸暇春夏は五時、秋冬は四時を限り家内の男女残らす寝させ、主人は跡に残り第一火の元よりよりを巡見し寝所に入るべし。男女召仕多しとも自分の役とすべし。

27、
 寝所に入る前厠へ行、両便の間其日の用向忘れたる事無し哉より心に繰出し
若忘却の事有は直様書留枕元に覚置明日最初に埒明べし。

28、
 寝所に入前に庭へ出風は何方より吹くぞと心得て寝るべし。夜中近火の節足
弱の老少財宝等の始未風の模様によりて指図有べし。
 規云闇夜大火の時女子供を逃がすに闇き方々へ逃る様に教ゆべし。道に迷ひ明るき方を當に往ときは火に近づく也。烈風の時は猶更道路に迷ふもの也。楽鑵なり土瓶なり水を入て持行べしと古老の語りき。

29、
 表裏の口々へ用心鈴を忘るべからず。糸にて戸へ懸下べし。又寝所の入口は
我枕の通りへひきく釣べし。尤鈴の懸はづし成丈ケ自分すべし。

30、
 寝所へ入て日記を留べし。無益の様に見ゆれど自他ともに萬事失念有て、争
ふ折柄日記を見出し記有る時は其疑を晴したしか成證文落着するなり。尤其日
々の晴雨を記すべし。

31、
 夜寝るときにも、前に云朝の如く胸より臍下丹田へ寛く撫下し、陽気を納て
寝べし。夜中変動有りても迷惑せざる益有り。

32、
 枕は木枕をすべし。臥す具は袖のつきたる夜着を用いず布団々着るべし。袖
夜着を着ては不意に上より押へられたる時身をぬけがたし。蒲団ならば上下左
右へぬけ安し。

33、
 毎夜夜半に屋敷内を見廻るべし。下人の臥所燈火等を伺ふべし。若他所の者
入交じり居らば追ふべし。手前下人は翌日異見すべし。深くにくみ非を出す時
は却て夜盗の手引等する也。主命背き異見を用いずば手打にすべし。
 規云此手打戦国の折柄なれば左もあるベし。治平の御代の時ならば身の害な
るべし

34、
 夜分枕元に腰の物を置に心得有下ケ緒々寝床の下へ引込置べし。指添も下緒を枕の下へ敷入りべし。自分の指物にて害せらるゝ時は末代迄の恥辱、子孫迄悪評消がたし。

35、
 手鎗は穂首石突を細き糸にて結び下ケベし。異変有時起ながら糸を引切提出
るに手廻しよし。

36、
 夜毎枕尤に置ベき品々乾飯一袋、烏目員数心任せ、梅十ケ袋に入べし。樫ノ
六尺棒、突へし、草鞋二足程、右之品々常には無盆の様なれ共、公私の急用戦
国治世なるとも遠方へ過急の用向出来しても周章することなし。俄に支度する
に及ばす。

37、
 常に香仁を細末にして懐中すべし。自他共に病犬にかまれし時早く疵口にぬ
るべし。犬にかまれ捨置は災の元也。
   
38、
 又貝母を細末にして持べし。鼠に呀れ又は爪にて疵を付られし時早くぬるべ
し。又鼠尾草をかげ干にして煎じて呑べし。犬鼠の毒は一命にかゝる也。

39、
 他の者と手前の下人と若口論の上互に言葉つのり白刃を交て刃傷に及ぶとも
主人抜身にて切分るは悪し捧を持て打分べし。

40、
 旅行するに撰可同道人
  朝寝好人 近道を好人 大酒を好人 美食好人 女色好人 
 威晴成生れの人
  短気成人 我慢強き人 言葉咎する人 夜道好人
 付而云、猶此餘有べし。規及間一眼黙みに菊座の姉く赤き筋有る人自然工み
に見へる悪相の人旅の同道はすまじと。
 右は楠正成早瀬右衛門を鎌倉へ間者に下す時、手前何程慎でも必意を背き事遂ず夫が為に難義すること有と教訓せし也。


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