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北杜市景観計画策定委員会の記事を読んで
景観形成に必要なことは、それぞれの持ち場が共通理念をもちながら取り組むことが求められる。過疎地を含む北杜市では、ここ数十年のさまざまな事業で多くの景観形成要因項目を消失してきた。その最たるものは、農村景観の産業団地化である。多くの埋蔵文化財を破壊しながら進めたこの事業は、生産を重視すると田畑でも森林でも企画化され、味気なく著しく景観を損ねる。それが大規模であればあるほどその地域全体が良き農村景観が消失する。
北杜市を始め多くの負債を抱える市町村ではその財源を国の施策に求める。しかしその施策の多くは地域住民とかけ離れた実施となる場合が多い。何のために景観形成が必要なのか、なぜ今かなどの基本的なことも案内文書を読めば読むほど理解できなくなる。それはこうした施策が上意下達の法式であるからで、地域醸成期間や適切な身近な取り組みが見えない。行政が取り組める範囲のみが先行して本来の住民意識上の景観形成などは年ごとに薄まっていく。
また召集される地域委員も、目先のことや地域限定項目を羅列していて、目的を逸脱した発言が目立つ。もっともそうした意見のある方々が委員に推挙されるから、個々の意見発表の場と化してしまう。歴史は、文化は、文化材は、何を残し、何を守るのか、失われていく景観をどう残すのかなどの基本的なものは等閑にされている感が強い。
現在北杜市は国産材や赤松材の需要が高まり、多くの景観形成上必要な赤松林が施策と絡んで、急速に消失している。その反面残された部位や、虫害処理赤松の残骸の量は観光地であれ里山であれ永久放置となっていて、これも景観を損ねているとともに、今後その薬剤処理残在は社会的な問題ともなりその処理には膨大な資金が必要となる。こうした残材も未処理であれば木質資源としての活用もあれが、それも無理である。最近では観光施設や教育施設内にも目立つようになり、赤松対策は正念場を迎えている。この成否が北杜市景観形成の最大のものと思われる。
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