何か変わりそうで、眠れない夜じゃけぇ

中国の台頭、アメリカの衰退で、世界の新秩序が模索されています。

コラム

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未曾有の大災害。でも世界中は日本という国と何より「日本人」のすばらしさに心をうたれています。そして支援の輪が広がっています。この国が復興しなはずがありません。
どうか悲しみを乗り越え、希望を持って前に進んで行けますように。
 
宮崎映画を批判する人は、物語の前提として、主人公の子供が「良い子」でなければならず、それがために機会が与えられ、成長していくという不自然な世界観だと主張する。

対して擁護派は、「そんな単純ではない」とし、そういうニュアンス以外にも主人公の「葛藤」や「意思」を描いていると反論する。

先日、「崖の上のポニョ」を見た。映画館で見て以来2回目だが、私が思うに、両者の主張は少々ピントがズレているように思う。(環境保護がテーマであることは忘れてはならないが)

ポニョの主人公「宗介」は、確かに「良い子」である。他人へのいたわり、未知の生物に対する包容力、素直さ、純粋でやさしい性格である。

まさに、批判派の典型の様な主人公だ。そんな宗介に不思議な出来事が巻き起こり、物語が展開していく。

さて、この「ポニョ」だが、物語の不思議さ加減は飛び級だが、主人公である宗介にとっては、それほどの大事件(危機)が起こったわけでもなかった。

何かを救う使命があったわけではない(本人は自覚していない)し、一人で困難に立ち向かうわけでもない。単純に言えば、母親の安否を「心配」するくらいのものだろう。

その意味では、「となりのトトロ」に近いが、メイのように頑固で思い余って飛び出すような性格でもないし、誰かを巻き込むこともないので、物語的には感情移入が難しく、ある場面が際立つことがなかった。

ただ、それは批判ではく宮崎監督が発するメッセージや物語のテーマがそこではなかったからだと思う。つまり、主人公である宗介やポニョの性格や成長というのは、物語の要素の一つにすぎないということだ。

この物語の最大のテーマは、「子供を育てる環境」である。

単純に言えば、子供を素直で他人へのいたわりを持つ「良い子」に育てるためには、親や周りの人々がどう接するべきなのか、ひいては社会がどうあるべきなのかを問いかけているのだと思う。

ポニョの場合、海でポニョを拾ってきた宗介に対し、母親のリサは、「そんなもの捨ててきなさい」とは言わない。子供の心を理解し、大人と区別なく接する。また宗介も母親を「リサ」と呼ぶ。

それが良いか悪いかはわからないが、それが宮崎監督の思う「親子」なのである。子供にとっては、大人が理解してくれることが一番うれしいということを知っているのだ。

今の日本社会は、閉塞し家庭も地域も関係が疎遠になり、打算や利害抜きに信頼し、心を開いて助け合うことなど考えられなくなってきた。

私が小学生の頃は、宮崎映画のような世界が本当にあるのではと思いワクワクしたし、友達も親も地域の人も、もっと身近な存在だったように思う。

今、社会では、大人とも言えない大人が自分に線を引いて他人と区別している。地域は機能しなくなり、偏った情報を得た子供は、幼いうちに現実を知ってしまう。子供から探究心や好奇心を奪っているのと同じだ。

しかし、それを打破してくれるタイプの違う主人公たちがいる。ナウシカやパズーのように「強い」主人公と、メイや千尋のように一見「弱い」主人公たちだ。

また彼らには、ピンチで助けてくれる魔法使いや不思議な生き物たちがいる。なぜなら彼らが「良い子」だから。

宮崎監督は反論するだろうが、宮崎映画は、子供ではなく大人に対するメッセージを発している。


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次回作は「ラピュタ2」を。

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歌の力よりも人の力

先日の「紅白歌合戦」は色々なことを教えてくれた。

WBCの2連覇以来、感動したことはあまりなかったが、感動の本質を見せてくれたような気がする。

私自身、歌で感動したり勇気をもらった経験がないわけではないし、人生に影響を与えた歌がないわけでもない。

しかし私は、音楽を含めたあらゆるエンターテイメントは、娯楽としての要素以外には現実逃避や自己陶酔の手段にはなりうるものの、その虚構の世界の中では、本当の意味での感動を与えることはできないと思ってきた。まして、人を救うことなどできるはずがないと考えていた。

私も音楽を少しかじった人間だから、音楽では、例えば、WBCの決勝戦のような緊迫感や一瞬の歓喜を表現するにはどうしたらよいのか考えたことがあったからだ。

やはりエンターテイメントは、そこが限界なのだろうと勝手に思っていたし、特に近年の流行歌には、メロディの類似性や内容の乏しい歌詞にうんざりすることさえあった。

しかし、その考えは間違っていた。

例年なら見るはずもない(普通なら裏のガキ使を見ている)、ただのテレビ番組である紅白歌合戦がそれを証明してくれたのだ。

西田敏行をはじめ多くのゲスト審査員が涙を流し、口を揃えて「歌を力」を強調した。確かに歌番組で緊張感を感じ、これほど感動したことは今までなかったが、その理由としては正しくない。

すばらしいのは、歌ではなく、歌う「人の力」だ。

歌手の歌唱力、表現力、そして何より人間性は間違いなく進化し、孤高の域にまで達しているかのように思えた。

象徴的だったのは、絢香だった。

絢香はバセドー病で、この紅白で無期限の活動休止は知られていたところだが、その歌う姿に見とれ、言葉を失った。

流れる汗の量は尋常ではなかった。明らかに病気の影響だろう。それでも苦しさや無念の思いを内に秘め、表現していたのは「感謝」だった。私にはそう見えた。

そんな境地にどうやったら立てるのか。あのパフォーマンスは、どんな名勝負にも引けを取らない感動を与えてくれた。

そして、スーザン・ボイルは、確かに美しい声だった(ポール・ボッツよりも美しい声に聴こえた)が、やはり彼女の容姿が伴っていなければ、感動できなかったかもしれない。

また、普通のテレビ番組であれば至って普通であるはずの嵐やSMAPでさえ、完成された振り付けと個々の表情にエンターテイメントに生きる人たちの凄さのようなものを感じた。

その意味で、人を感動させる歌やエンターテイメントには、表現者の人間性という要素が必要不可欠であり、やはり「歌の力」というよりも「人の力」であると言いたい。

歌を通して、その人の人間性に触れることができるからこそ感動できるし、歌が心に響いてくるのだろう。

この日私は、それを生み出した「紅白歌合戦」という番組の凄さを知った。

ただ、納得できないのは、ベテランの歌手やグループはどうして、歌の途中途中に「ヘイ」とか「一緒に」とか連呼するのか? 自分のコンサートじゃないんだから、それこそ「歌の力」を下げるだけで、見苦しいというほかない。

そして最後にもう一つ、大トリのサブちゃんは仕方ないにしても(「まつり」はどうかと思うが)、紅組のトリは絢香でしょ。


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芸能人ってホントに凄い。

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世界最強の通貨

円高が急速な勢いで進行して、1ドル85円を割り込んだ。

相変わらず財務大臣は動かないし、専門的な知識もないので、当局の働きや対策についてはよくわからない。

日本の経済構造は、失われた10年以降、外需依存と製造業の海外流出によってほとんど変わらないまま現在に至っていると思う。デフレによってさらに内需が見込めない状況下で今回の円高はフィニッシュブローになりかねない。

今回の円高は、ドバイショックによるドル安、ユーロ安を主にした、またもや見通しの甘い投資マネーの要因が大きいわけだが、いずれにしろ円高には変わりないし、経済構造が変わってないのであればタダですむはずがない。

過去20年、プラザ合意以降の円高圧力とバブル崩壊で日本経済は成長を止め、それでもアジアの覇者としてのプライドだけは高く、隣の大国の台頭を見ないフリをしてきた。
この20年の間、政治家や知識人たちは反論するだろうが、政府と日銀の政策が実を結んだ事など何も無いのだ。

経済と政治がバランスを保つことなく、力のある者同士が癒着し、政治屋がのさばって自分たちを守るためだけに金を投資し、若い芽を潰した。

「誰がこんなことにした?」

アメリカの政策を実行するか、利権を守るだけの口だけ集団になり果てた自民党に誰もが愛想を尽かせた。無計画な金の運用で国の抱える借金は800兆円にのぼる。対外債務がないから持ちこたえているが、世界一の借金大国であることに間違いはない。

そして国民の期待を一身に背負った民主党も、未だに具体的なビジョンは見えてこないし、経済対策もないに等しい。資本主義社会であることを忘れているのだろうか。経済チームらしいものはなく、具体的な金融政策を語る人間はいない。

とにかく政府は危機を認識しなければならない。子供手当や支払猶予も大いに結構だが、日本が沈んでしまってはどうしようもない。今で終わる危機ではなく、今後何年と続く危機の前兆が今そこにあるのだ。世界に向けてビジョンと政策をアピールしなければならない。

すべては、プラザ合意から始まった。

私はそう言っても過言ではないと思っている。日本の金融当局は身にしみた過去の経験があるはずだ。もうそろそろどうにかしなくてはいけない。望まざるして手に入れた「世界最強の通貨」を。

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