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ぱっしょん・ぱっしょん・ぱっしょん。

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 第16回(最後の食卓)この回は文役の井上の心の底から出たアドリブ(私の想像ですが恐らく間違いないと思います)が見物、気が付かなかった方は是非そこに注意してご覧になって下さい。まずは松蔭、江戸から萩に召還状が届きその旨を伝えると
「いよいよですな」笑顔で腹をくくり、やっと金子に会える、顔がそう伝えます。
司獄 福川の計らいで江戸への出立の前日に獄から開放してもらえます。
この辺は事実っぽく、2.3年見てきた事実と松蔭への尊敬の念もあったのでしょう。
そして大沢との最後の二人でのシーン、演技力で大沢は圧倒します。
 わずか30年の人生、されど30年の人生。家族との最後の食事と時間。
コミカルに描いたり、母が背中を流したり、そしてやってくる文と寅次郎のシーン。
文が「逃げろ、逃げてくれ、生きてくれ」と説得します。
寅次郎「お前には多くのものをもらった、力、叱咤、そして人をもらった」
そして金子とボタンのエピソード、色々なやり取りの後、
寅次郎「文、私は死なん、有るだけの私と魂を持って井伊大老と向き合い、必ず御公儀を説き伏せ、そうして必ず、再び萩へ戻ってくる」
ここで文の瞳から溢れんばかりの涙がドバァーっと流れます。
寅次郎「約束する」
ここ!次の文の言葉、しばらく間を置いて寅次郎を見つめ本気かと思うか細い声で
「何年ぐらい?」←これは本物のアドリブだと私は思いました。ほんとは「兄さん」
とか「寅兄〜」とかの予定だったんじゃないかと、元々泣くことは上手な子ですが
涙の出方、言葉の出方、表情、全部、全然違います。
今まで主役として居た伊勢谷が本当に居なくなる、そんな思いが本当に重なり、
彼女の心の奥底から出た本心だと確信しました。
リアル彼氏は嫉妬する、二宮だっけ?もし私が二宮なら許せないぐらい嫉妬する、
私も嫉妬した、くやしいがさすが伊勢谷、女にはモテるわ、やっぱ。
ほんとにいいシーンでした。

 婚姻やコレラで数回消費し、松蔭に再びスポットが当たりはじめます。建白書が届いていない、という事実が決定打となり松蔭の堪忍袋の緒が切れます。先生といっても
まだ松蔭自身も若い、過激な思想に傾いていきます。そこで出る案が
「老中 間部暗殺」
今でいうテロに思想が傾きます。んでもってあっちこっちで話し合いを重ねる、
当然ガキんちょの集まりですから、まぁ〜洩れます。当然,洩れます。
本編では吉田稔麿が藩の上役に血判状を差し出し露見という形、杉家では文本人が家族に打ち明ける、という形を取って大騒動、父役の長塚さんの
「俺を殺してからいけ、父を殺してからいけ」
のシーンはなかなかの迫力です、普段、いやこのドラマの中では温厚な父に徹しているのでこういう時は印象に残ります、ここぞの演出方法ですかね、ともかく暗殺策が
藩に露見し、塾は廃止、松蔭は再び野山獄へ投獄となります。
 この辺から小田村演じる大沢と伊勢谷のシーンが私の見る限りではスムーズになってきます、最初は手探りで、そのうちバチバチ火花が散って、さすがにギクシャクするな〜って見てました、思った通り二人のシーンがあまり見られなくなり、再びこの辺から接触が増えます、大沢は負けずに、しかも天才松蔭を立てなければならぬ、という
難しい大役を見事こなし、天晴れの一言、裏では相当〜我慢したと思います。
 時が馴染ませたのか一気に取ったのか、この辺から伊勢谷との絡みが上手く行き
天才松蔭が最後の光を放っていきます。死に向かっていきます。
手紙のやり取りを止められ、筆を取り上げられ、次第に追い詰められていく松蔭、
崩壊の様子を描く演出、演じる伊勢谷、相変わらず言葉のアクセントがシャクに触る時がありますが、それ以上に
「光」をイメージさせる演出と演技、
小田村に向かい「お前など友ではない」「藩の犬め」と崩壊のサイン、
そしてやってくる自己嫌悪、散々自分を罵り「何も成せずに生きる事が恐ろしい」
 私たちにも深く届く、真実は何だ。というテーマを投げかけられます。





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