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ぱっしょん・ぱっしょん・ぱっしょん。

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 対戦相手はどんな気分で少年と向き合うのだろう。

 ここまでのフィーバーで何かと記録、記録と中身のない下品な質問ばかりする記者にうんざりしてしばらく見ていなかった。キッカケになったのはやはり佐々木勇気戦。彼の準備に目が留まり、動画を追っていくと様々なことが見えてきた。とにかくマナーだ。

 佐々木勇気に関しては賛否あることは想像に易しい。だが若者らしく、私は好きである。生意気が通るうちは、思いっきり生意気すればいい。小奇麗な若者など何の魅力もない。若くて強けりゃ踏ん反り返る、その方が人間として自然だ。

 肝心の動画は1-3まであるのが、だんだんとスイッチが入る勇気は面白い。

この動画を全部見てみれば、藤井聡太が持つ様々な「クセ」に気づく。それをなんとなくほのめかす勇気、そう、目の前に座る中学生はちょっとしたPC並の速度で手を読むことができる「特技」を持つ少年なのだ。これは努力とかの部類でどうこうなる領域ではない。どうも「普通」ではないのだ。その様子は彼の対局姿勢を見ていれば自然とわかってくる。そして、私が一番言いたいのは、彼の持つ集中力がもたらしてしまう、マナーの悪さである。これが故意ではないのが始末に悪いのだ。これは師匠杉本の責任と言わねばならない。

 だが、ライオン風に言えば「金のガチョウ」に泥を塗ることは、どうも今の将棋界は厳禁らしい。

 皆、口を揃えて「すごい」「考えられない」そして「完成度の高さ」をいう。
そんな右ヘならえ、の空気に真正面からアゲインストの立場を取るのがこの時の勇気なのである。その反抗心と勝った実績からくる、漲る自信、が手に取るようにわかってこの頃の勇気は面白いオモシロイ。

 クセ、及びそれらを裏付ける事実

 ・絶えず手に取り、開閉の連続を繰り返す扇子。相手の手番でも絶え間なくその動作を繰り返す。その音がうるさい、私が相手なら恐らく我慢できない。それは他の動画を見て確認した。これは現在でも見られる。
 ・口周りの行儀の悪さ。下唇をブルル、パッパッと鳴らし、唾を飛ばす。不快な音が出る。相手の手番でも。(この動作は現在では見られない初期のもの。瀬川戦なので見られる。瀬川の休憩時のカメラに対するリアクション、投了時の口元にワザとらしく添えるタオル、記録里見のマスク、などがそれを物語る。)口元にハンカチを当てるようになったのはこの後のこと?。
 ・対松尾八段戦、局後の松尾の別室への誘導。対応が大人だが、その事実が見える。全ては見ていないが、その後の対局は大部屋ではなく個室で対局が行われているように思う。報道陣への対応が主な理由なのであろうが、音の問題もあると思う。
 ・読む時、左前傾姿勢になり盤に没頭する。
 ・自分が悪いとダレる。深浦戦が如実。
 ・詰み、読み切り、全てわかった時は背筋が曲がり、まるで「もう終わったよ」といわんばかりの態度が子供の様に出てしまう。(今は知らないが連勝中は見られる。)
 ・勇気の言う通り、相手の手まで読んで、それが態度に出てしまう。難しければ読む姿勢になり、答えが出ていれば、子供が出る。
 ・佐藤真一五段戦、扇子の音全開。口癖のブルル、パッパッも聞こえる。解説が読み切れない詰みを瞬時に読み切る。(イヤホン推奨。8:40から扇子→口ブル→指すのリズムがハッキリとわかる。昔は佐藤の黒いボヤキがあったように記憶している。32:55ぐらいの「簡単には折れないよう」は相手に対してではないか?現に将棋の内容は圧倒なのだ。)↓この動画は音のすごさがハッキリわかる。

 とまあ、ざっと挙げてみたが、これらは動画を見ただけで推測した私の主観である。が、そんなに遠い事実ではないと思う。もっと精査すればまだあると思うが、大体わかったのでこれ以上は調べていない。とにかく今の問題は扇子の音。

 動画を見ているこちらですら「うるせ〜な〜」となるのだ。対局者なら迷惑千万だろう。先にも書いたが、これは師匠がキチンと指導すべき躾の問題。相手の手番でもお構いなしの姿勢はさすがによくない。ようは、お行儀が悪いのである。

 おいおい直るとは思うが、相手が考えているときは邪魔しない、はスポーツマンシップならぬ最低限のルールとマナー、というか原則に近いものだと思う。これは年齢は関係ない問題なのであえて書いた。今はブームに乗っかっている連盟もそろそろ姿勢を正してもらいたい。棋士間から溜まった不満が出るのは時間の問題なのだ。

 世間の評価は将棋が強い天才少年だが、私にその印象はとっくにない。今はただ、特殊能力を持つ人間である。対局者、これからガチで当たりそうな面々は今、虎視眈々と人間的な弱点を探っている真っ最中だと思われる。そのPCに有効なウィルスを研究中なのだろう。そう、読みではもう勝てないとわかりきっているのだ。

 今までの棋士とはまるで違う、作りが違い過ぎる、ライバルは……現るか。
 

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