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Wikipediaって便利ですよね。
大抵の事は載っているし、関連情報やリンクも載っていることも多いし。
何か気になることがあると、つい利用しちゃうんですよね。
今日も今日とて、Wikipediaで調べ物をしていたのですが、つい無関係なものまでいろいろ調べてしまいました。そのとき、ちょっと気になるものを見つけました。
これです。
(後で編集し直されても良い様に証拠の画像で御提供します)
日本に於ける伝統紙が「和紙」な様に、韓国では「韓紙」と言います。
紙及び紙漉きの技術は元々中国で確立して周辺諸国に伝播したので、当然半島にも長い紙の伝統がある訳です。それはそれで良いんですが……
気になるのは、最後のこの一文。
近代以降の韓紙の質は収入木と漂白剤の使用などで低くなったが、 手で作られた韓紙は質がいい。
はい、お気づきの方は一緒に突っ込んで見て下さい。
「収入木」って何じゃらほい?
ある程度韓国語を嗜まれる方は、もう気が附かれたと思います。
「収入木」をハングルで書くと「수입목」となりますが、この「수입」の同音異義の漢語に「輸入」があるのです。つまり、実はこれ、本来は
輸入木と漂白剤の使用で
なんですね。
さて、問題はここからです。
では、誰がこんな間違いをしたのでしょうか
一つの可能性として、韓国語版Wikipediaの記事を日本人が機械翻訳したということがあり得ます。
と言うことで検証してみましょう。これが韓国語版Wikipediaの한지の記事です。(因みに「한지」は「韓紙」のハングル表記です)
(こちらも証拠として画像で保存)
え?何が書いてあるかチンプンカンプンですか?
簡単に言うと材料とか作り方、紙の種類についての説明です。どこにも「輸入木」の話や「韓紙工芸」の話は出て来ません。
と言うことで、韓Wiki機械翻訳説は消えました。
では犯人は誰でしょう。
日本人の韓流ファン?
あり得ません。そもそも日本人なら「輸入」を「収入」にしてしまう必然性が有りません。
「いや、日本のファンが韓国の(Wiki以外の)サイトの記事を訳したのでは?」と仰る方もいらっしゃるでしょうが、やはり論理的整合性が取れません。
何故なら 「韓国語が出来なければどこが適切な内容かも判りません」し、 「どこを訳せば良いか判るレベルの韓国語力があれば収入木がへんであることは判る」筈です。
韓国文化を紹介したい在日の人?
これも上記の日本人と同じ理由で無理があります。
何故なら日本で生まれ育った在日の人は、基本的に 日本語が母語ですから。
そうなると残る答えは…
半島で生まれ育った韓国(または北朝鮮)の人で或る程度日本語が出来る人
と言うことになります。因みに韓国・朝鮮系の人はアメリカやカナダにもいますが、そちらで生まれ育った人はハングルより英語の方が日常語になっているので、やはり 収入と 輸入が入れ替わることはありません。
「ちょっと待て。日本語が出来るんだったら、やっぱり間違いに気がつくだろう?」とお考えの貴兄(貴姉)。とらやの羊羹並みに甘いです。
韓国の漢字排斥の効果は驚く程で、中には自分の名前を漢字で書けない人もいます。
そして、こちらで社会人に韓国語を教えている私も、今まで何人も「日本語の会話はネイティブ並みにペラペラなのに、簡単な漢字を間違える」韓国人を見て来ています。
尚、細かいことを言うと「三韓時代以降、朝鮮半島での製紙技術によって生産される紙である」も、手で作られた韓紙は質がいいも、韓国語の原文を機械翻訳したことを窺わせる文章ですね。皆さんならどう書きますか?
この記事を書いた韓国の方に別段悪意は無かった、ただ韓国文化を知らせたかったんだと信じたいです。
然し、この「韓紙」の履歴を見ると、中に「明白な嘘を除去・特徴」という記述があります。
この「嘘」がどんな内容だったのかは判りませんが、一つ言える事は、
日本語が出来れば誰でも書き込めるということは、当然他国で「定説」化している誤った情報や捏造情報もどんどん流れ込む危険性が高い
と言うことなんですよね。
勿論、Wikipediaの良い所は、それに気が付いた別の人がすぐ修正できるという点ですが、然しこういう情報に対する抵抗力が低い人、平たく言うと「疑う事をせず鵜呑みにする人」は、その修正までの僅かなタイムラグで信じ込んでしまい、別の所で広めてしまうかもしれません。
IT技術の進歩で便利になった半面、こういう危険性もあるんだなぁ、と考えさせられた午後でした。
(ここでの推奨突っ込みは「日記かよ!」です。「何を今更」という突っ込みは無しの方向でw)
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