まず初めに、 今回の原発事故で避難を余儀なくされている福島県の皆様、不安な日々を過ごされている近隣都県の皆様にお見舞い申し上げます。
一日も早くこの事件が片付く事を、心からお祈り申し上げます。
さて。
本来なら、この未曽有の事態に犯人捜しなどするべきではなく、国民が一丸となって乗り越えなければならないのだと云う事は百も承知しておりますが、然しその 国民を指導すべき立場の総理大臣が余りにも不甲斐なく、然も責任を他者に擦り付けようとしている気配が濃厚なので、敢えて書こうと思います。
果たして菅直人氏は、自分が日本国内閣総理大臣と云う大命を拝している事を理解しているのでしょうか。
「東日本が潰れる」
一国のリーダーがこの様な不用意な発言をして、万一国民がパニックに陥ったらどうする気なのでしょうか。
そもそも、危機感が薄いのは誰なのか。
「テレビで爆発が放映されているのに、官邸には1時間くらい連絡がなかった。一体、どうなっているんだ」
菅首相は15日早朝、東京・内幸町の東電本店に乗り込み、会議に急きょ出席。その場で同社の幹部や社員らに対し、福島第一原発事故への東電の対応について不満をぶつけた。
(後略)
「報道で知った」
正に菅総理の十八番ですね。
確かに東電(幹部)の動きは全体的に遅きに失した点が多いと思います。
然し、その間首相は何をしていたのでしょうか。
福島原子力発電所が、津波により想定外の事態に陥った際、 政府は連絡員をすぐ東電及び現地に送るべきだったのではないでしょうか。
そして同時に非常事態宣言を宣告して、可及的速やかな処理を命ずるべきだったのではないでしょうか。
一体全体、首相は何をしていたのでしょうか。
偶に会見を開いても主に具体性の無い精神論。
菅首相を擁護する人の中には、具体的な発表は官房長官がするから、首相は精神論で国民の不安を静めるのが正解だと云う人もいますが、日本国には国民の不安を静め、希望を持たせ、やる気を出させて下さる
天皇陛下
がおわします。陛下の会見は誠にありがたいものでした。
首相は官房長官に全て丸投げしないで、政府全体の対応や動向など、大枠の部分を発表するべきです。
そんな事だから、 海外の報道で「枝野総理」などと報道されてしまうのです。
更に言えば対応を遅れさせたそもそもの原因は誰か。本当に東電の天下り幹部だけの責任なのか。
(前略)
首都圏の計画停電への対応でも、首相をはじめ、政権の「政治主導」演出へのこだわりが混乱を拡大させた側面は否めない。
計画停電の実施は当初、13日午後6時半から東電の清水正孝社長が発表する予定だったが延期された。「まず首相が国民に直接呼びかけたい」との首相周辺の意向が伝えられたからだ。
13日夜、首相官邸の記者会見室では、首相が「国民に不便をかける苦渋の決断」と計画停電の実施を発表したのに続き、枝野長官、海江田経済産業 相、蓮舫節電啓発相が次々と登壇し、国民に節電を訴えた。しかし、記者団から停電開始の時間を問われると、蓮舫氏は、陪席していた東京電力幹部に向かって 「答えられます?」と回答を促した。
こうした「政治ショー」が終わるのを待って東電が行った発表は結局、午後8時20分開始となり、スーパーや鉄道各社など多くの関係者は、対応に十分な時間がとれなくなった。
(後略)
まず首相が国民に直接呼びかけたい
国民が知りたいのは事態と我々がすべき対処です。首相の無駄話を聞く為にニュースに齧りついている訳ではありません。
(前略)
しかし、ロイター通信によると、事態は急激に悪化し、日本政府からの情報不足に、同事務局長は15日、「2号機の炉心や原子炉格納容器は損傷している恐れ がある。ヒビが入っているのか、穴が開いているのか、何もないのか、まだ知らされていない」といらだちを示し、「われわれは報道機関にも後れを取ってい る。もっと迅速で詳しい情報が必要だ」と日本政府に対応の改善を求めた。
「情報が遅い」と東電に怒鳴り付けたのは何処のどなたなのか。
16日付ロシア紙イズベスチヤによると、東日本大震災後の福島第1原発からの放射能漏れについて、国営原子力企業ロスアトムの専門家は東京電力の初期対応が「あまり賢明ではなかった」などと指摘、対応のまずさが危機拡大につながっているとの見方を示した。
チェルノブイリ原発事故の処理に当たった経験を持ち、日本へ支援に向かった専門家も「(日本側の)よく分からない理由」で日本への入国許可が遅れたといい、地震発生当初は日本の地震への備えや救助態勢を称賛したロシア各紙は日本の対応に疑問を呈しつつある。
ロスアトム関係者は、事故当時、放射性物質を含んだ水蒸気を排出し、一刻も早く原子炉の水位を保たなければならなかったが、東京電力はおそらく、時間がたてば何とかなると考えたのではないかとの見方を示した。
ロシアでは極東を中心に日本の放射能漏れの影響を懸念する声が日増しに高まっている。(共同)
ぱっと見ると東電の対応を批判している記事です。
然し、ロシアの人は東電、保安院、政府の関係など余り気にせず、只矢面に立っている東電を指名しただけでしょう。
この部分を良く見れば本当の問題点は何処か良く解ると思います。
>日本へ支援に向かった専門家も「(日本側の)よく分からない理由」で日本への入国許可が遅れた
当たり前の話ですが、 東京電力の幹部には外国人の入国を遅らせる権力はありません。
では、 その権力が持っているのは誰かと言えば、首相若しくは政府です。
今回の事故がどのような形で落ち着いたとしても、政府はきっと声高に東電の問題点を挙げつらい、責任を押し付けて来ると思います。何しろ 責任転嫁がお家芸の民主党政権ですから。
確かに東電の対応に非はあったと思います。
然し、 本当にこの混乱を招いたのは、そして多くの国民に不安と苦痛を与えたのは誰か。
日本国民は良く考えなければなりません。
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