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http://kumanichi.com/iken/index.cfm?id=20051006#303
射程 明示してほしい公定価格
「禁煙なんて簡単だ.オレは何回もやってるからな!」
というジョークを思い出すような内容である.
「ニコチン貼付薬の値段がまちまちだ」という主張である.
こんな社説を恥も外聞もなく書ける社説子には,まずは敬意を表したい.
この社説子一体何を勘違いしているのだろうか?
社説の中で,
「喫煙が「ニコチン依存症」という病気であることは、よく知られている」
「血液中のニコチン濃度が低下して離脱症状が起こり、体がたばこというよりニコチンをほしがるわけだ。 」
ともっともらしく述べているが,どこまで解っているのだろうか?
タバコに含まれるニコチンは口腔粘膜から吸収され血中に素早く移行する.だからすぐにぼーっとした感じがするのである.
心臓が悪い人が舌の下に薬を入れるとすぐに効果が現れるのと同じである.
一般的な内服薬は腸で吸収された後肝臓で解毒されるので効きが悪いし時間もかかる.
体内に入ったニコチンは,すぐに分解されてしまう.
1本吸った場合,分解されてしまうのが,40〜45分程度だという.
よって,45分に1本のタバコを吸うつまりおおよそ一日一箱というのはこのことが証明している.
社説子は「ニコチン依存症」としてまるで体の病気であるかのように述べているが
そこがそもそもの間違いである.
40~45分で体内から消え去るはずのニコチンに身体が依存しているなら,
夜間でも40~45分に一回は起きねばならないはずである.
しかし,そんなことはあるまい.
また,社説子は
「イライラ感とともに落ち着かなくなる」
と書いているが,これもおかしい.
社説子は,イライラを抑える為にタバコを吸っているということになる.
ということは,リラックスしていたり,食事を摂ったりした後にタバコを吸う事などありえないはずだ.
実際にはどうだろうか?
朝,起きてすぐにもうイライラしているのだろうか?
ゆったりとしている時でも吸っているのではないか.
この社説子の最大の間違いは先に述べた通り.
「身体依存」であるという誤解である.
上記で証明した通り.体の依存など大した事はない.(夜間に目が覚めたりしないのであるから)
ほぼ「精神依存」である.
よって,禁煙とは「止める」と決めればそれでできるはずである.
禁煙補助剤など不要なのである.
つまり.この社説子は本日の射程において,
「自分は意志薄弱な人間です」と告白したに過ぎないのである.
禁煙補助剤に保険が利かないなど当たり前である.
ないなら,ないで問題ないような代物なのだ.
保険外診療である以上,値段は医療機関の言い値である.美容整形と同じである.
医療に対する不信云々を言う前に,
タバコすら止める事の出来ない社説子に対する周囲の不信の方に目を向けるべきではないか?
もしこの社説子の知り合いがいたら是非このようにお伝えして頂きたい.
参考文献:アレン・カー/著 阪本章子/訳 1996年06月 「禁煙セラピー」 ロングセラーズ
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