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昨年9月中旬の快晴の日だ。 教育熱心で有名な長野県が誇る近代化遺産のひとつを訪ねた。 その名を旧中込学校という。 明治5年学制発布の3年後に洋風のこの建築物は完成する。 アメリカで建築を習得した市川代治郎の設計による。 空と壁の色が良いコントラストになっていて美しかった。 正面から見る。 建物内の教室に入るとやや薄暗く感じる。 外が明るすぎるからか? 廊下は果てのステンドグラスから光が漏れている。 これも美しい。 色の原理を教えるつもりではなかったと思うが 子供の興味をひく題材になったはずだ。 2階から上に螺旋階段が続く。 通常は入れないが、この日は団体客の観光が予定されているとかで 個人でも登ることができた。 太鼓楼というところだ。 太鼓がつるされている天井は八角形であり 方位図が描かれている。 地元の佐久を中央に、国内の都市名はもとより その外側には外国の地名まで記載されているのだ。 その国際感覚に驚く。 教室に戻る。 教科書がたくさん展示されている。 これは理科教本だ。 アリジゴクに関する説明が記載されている。 当時の理科教育が偲ばれる。 大きな古時計が残っている。 まさに百年以上動いたとのこと。 日本の教育を支えた算盤。 読み・書き・算盤のひとつを成す原点だ。 当然、5つ玉算盤もある。 そして音楽も重視されていた。 オルガンだ。 使い古された鍵盤が嬉しい。 さて、旧中込学校だが、期待した以上に思わぬ収穫となった。
それもそのはず。 この辺りは藤村を輩出したところでもある。 恐るべし教育県の長野だと思った。 蕎麦談義は次に委ねる。 |
近代化遺産/廃墟
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夜の工場は輝いている。 「工場萌え」という写真集があるくらいだ。 当然、僕も持っている。 脱線するが「ダム」の写真集も良い。 直ぐに話を元に戻すと、工場は連続操業していることが多く、 そのために終夜で照明が灯されている。 特に化学プラントは、最初の反応を最上階で行い、 処理をその下の階で行うことから、 最上階から下へと配管がつながっていたり 階段があったりして、その辺りを照らしているから まるで遊園地のイルミネーションのように見えるのだ。 夜の工場を見学するツアーもあるとか。 先週のある早朝のこと。 出勤途上をぶらぶら歩いていたら、工場萌えのもうひとつの姿に出くわしたので 早速カメラを構えた。 どこの会社かはわからないけれど、雲ひとつない快晴の青空を背景に 煙突から白い煙が吐き出されていたのだが、その煙が朝陽に照らされて 発色しているかのように見えたのだ。 これぞ工場萌え! 煙は、スタティックな照明と違ってダイナミックだから、 その姿を変えながら同時に色相も微妙に変えていた。 朝からめっけもの。 得した気分になった。 |
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昨日の日経新聞夕刊1面に記事が出た。 |
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11月28日の日曜日に知人により企画されたランチ・ミーティングがあり参加した。 場所は青山。 店は、「Uraku青山」という会員制のイタリアン・レストランだ。 西武の堤さんがオーナーだ(った?)とかで、まあ立派です。 ランチ会場の写真をアップしておきました。 で、ニール・コソン卿とは誰で、何のために集まったのか? 会合目的はまだ明かさないことにしたいが、ニール・コソン卿(Neil Cosson)で調べると 彼がどんな人かわかる。 それほど著名だ。 彼はイギリスでアイアンブリッジを近代化遺産として復興させた人である。 まさに僕の興味ある領域の最先端を走ってきた人なのだ。 彼の来日目的は、日本の近代化遺産を価値あるものとして日本人に認めさせることである。 とっくに僕は認めているけどね。 コーディネーターのKさんのこととかもいろいろ書きたいけれど 政府も絡んだ案件なのでしばらく我慢する。 しかしながら、Uraku青山なるもの、なかなかのランチだった。
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長崎のフィナーレをどうしよう? 結構迷った。 というのは力づくで島原まで行っちゃおうというノリがあったからだ。 リアルには、僕の両親の「島原くらい行かなあかんわぁ・・・」というノリだ。 別案は平戸だ。これは九州到着当日に諦めたんだから今更言われても困るし。 でも最終日だから貪欲になる気持ちもわかる。 そこで皆をなだめつ、すかしつ、だまして来ましたよ、僕の趣味の場所に。 それは、諫早湾干拓の潮受け堤防だ。 干拓事業が完成に至らない今、これは近代化遺産に片足を突っ込んでいるような気がして すごく共感が持てるのだ。 堤防道路を走った。 平気で時速3桁を超える。 全くスピード感なく気持ちよい。 ほぼ中点のところに駐車場があり堤防見学できる。 (下の写真で距離感がわかる) この写真では、左手が諫早湾、右手が有明海だ。 凄いでしょ、この堤防。 今更ながら思う。 この堤防って何の意味があるのかしらん? と思いつつ景色を楽しむ。 空高く昇ったところで長崎県の地図を眺めると 諫早湾は埋めたくなる候補地のひとつだ。 実際に昇らなくてもそういう風に想像できる。 だから問題なのだ。 |





