屋根の上のミケ

屋根の上から世の中を見渡している三毛犬(イヌ)の日記です。同じ三毛でも、猫ではなくワンコですのでご留意下さい。

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東シナ海と中国の「二刀流」

  私の職場にいる一人の親中サヨク氏は、東シナ海のガス田開発を巡る日中閣僚交渉で、中国が示した案に対して「ダブルスタンダード(二重基準)は、だめだよな」と、がっかりした声を上げた。
 がっかりした声を上げたのは、中国は、ベトナムと紛争状態にある「南シナ海」では「中間線」を認めているのに対し、日本と紛争している「東シナ海では、「大陸棚説」(沖縄トラフ)を主張の根拠にしていると、同僚から説明を受けた時だ。
 日中が共同開発するガス田の海域を決めるのに、中国は「大陸棚説」(沖縄トラフ)を根拠に尖閣諸島周辺の共同開発を主張したのに対し、ベトナムなどと海底油田開発権を争っている「南シナ海」では、関係国の海岸線からの「中間線」をもとに共同開発で合意している。
 
 この老サヨク氏は、中国は「正義と公正の国だ」と、これまで信じていたらしい。だから、正義と公正の国、中国が「東シナ海」と「南シナ海」で、違う基準をあてはめようとしていることが、意外だったらしい。
 中国が正義と公正の国だというのも事実誤認だが、もともと外交の世界は、ダブルスタンダードが、当たり前なのだ。相手によって当てはめる基準を使い分ける。こんなことは、外交の歴史上いくらでも行われてきた。老サヨク氏は、そんな常識も持ち合わせていないのだった。これをたとえ話に置き換えると、サムライの世界で「一刀流」が、正しい正義で、「二刀流」は、卑怯だという考え方に似ているのでは、ないだろうか。
 しかし、実際の戦場や果たし合いでは、勝つことが大切なのであって、一刀流であろうが二刀流であるかは二の次の問題でしかない。老サヨク氏は、日本国内や身近な生活では、二重基準どころか、三重、四重基準が横行していることは、当たり前のように受け止めているはずなのに、こと外交となると幼稚園児なみの単純さでしか、ものごとを考られないようだ。老サヨク氏は、中東紛争など、これまで事あるごとに「米国はダブルスタンダードで、けしからん」と唱えていた。マスコミが、米国を非難する時によく使うフレーズだ。
 この老サヨク氏、昭和10年代生まれ。「ウソも方便」とか、「赤信号、皆で渡れば怖くない」など日常生活では、二重基準に慣れきっているはずの老サヨク氏(決して人格者ではない)
が、外交の世界では「二重基準は許されない」と信じ切ってきた単純さは、どこから来ているのだろうか。
 おそらく、日本の敗戦を少年期で迎え、戦後のサヨク教育にどっぷりひたって人格の形成をしてしまったのだ。おもえば、これまで日本は大学でさえ、ひどいサヨク教育が行われてきた。
 サヨク教育もさることながら、島国日本では、歴史的に外国との厳しい外交の試練を受ける機会が少なかったという国民共通の背景もあるに違いない。マスコミの外交音痴も、ここに由来するだろう。
 ともかく老サヨク氏にとっては、敬愛する中国が、東シナ海の問題で、米国と同じ二重基準を持ち出したのは、予想外であり、失望することだったのだ。国内で権謀術数が渦巻く長い歴史を経験してきた中国にとって、二重基準などというのは、当たり前のことなのに、この老サヨク氏のトンチンカンぶりが、印象に残った。
 日本のサヨク教師やマスコミは、国際紛争があると、すぐに「国連の調停を求めよ」とか「国際司法裁判所に訴えればよいではないか」などと、脳天気なことを言い出す。そんな事で収まるなら「イラク戦争」も「チェチェン紛争」も「ホテル・ルワンダ」も、起きていないはずだ。
 残念だが、国際社会というのは、現在でも「二刀流」のみならず、「飛び道具」や「忍術」が横行する世界なのだ。かつて、日本を占領統治したマッカーサー将軍が「日本人の精神年齢は十二歳の子供だ」と評したが、多くの日本人、特にサヨクの人々は、外交のセンスに関する限りちっとも進歩していないようだ。
 南シナ海の問題は、今回、あまりに単純化して例に挙げたので、その点は、予めお詫びしなければならないが、サヨクと呼ばれる日本人の外交センスのなさを説明するのに使わせて頂いた次第です。もちろん、私は、日本が外交においてダブルスタンダードを使い分けるべきだと、思っているわけでは、ありません。ただ、中国をはじめ日本以外の国は、往々にして二重基準を使い分けてくるので、そこは、注意しなければ、ならないと思います。
 東シナ海ガス田については、たったいま、中国側も日中中間線を基準にした日本提案を「拒否する」と回答してきたという、ニュースが飛び込んできた。ガス田を巡る紛争は、サヨク諸氏に、正常な外交感覚と対中認識を取り戻してもらうためには、良い教材ではないかと、思っています。
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<以下は引用コピー>

■日本の尖閣領有受け入れず=中国

 【北京9日時事】中国外務省報道官は9日、東シナ海のガス田をめぐる共同開発問題に関連し、尖閣諸島(中国名・釣魚島)は中国固有の領土であるとして、日本の立場は受け入れられないと述べた。 
(時事通信) - 3月9日17時0分更新
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■麻生外相 共同開発を拒否 尖閣周辺のガス田開発(毎日新聞)
 
 麻生太郎外相は8日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、東シナ海のガス田開発をめぐる日中実務者協議について、「尖閣諸島は歴史的にも国際法上も疑うべくもない日本の領土だ。共同開発をするつもりはない」と述べ、中国側が提案した同諸島周辺海域での共同開発を拒否する考えを示した。【中田卓二】(毎日新聞) - 3月9日10時9分更新


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閉じる コメント(17)

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かの国の「支離滅裂」対応はいつものことじゃないですか。そういえば「反日勢力を斬る」さんがいい本を紹介してくれたのでTBしておきます。

2006/3/9(木) 午後 7:14 [ tero19632001 ] 返信する

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そういえば、わたしが4番目にTBした記事に「中国の民主化」について面白い記事がありますので、読んでいただければ幸いです。

2006/3/9(木) 午後 8:00 [ tero19632001 ] 返信する

いよいよ中国が侵略的な本性を見せ始めた、というのが今回の私の感想です。おそらく中国の善意を信じていた人も少なからずショックを受けているのではないでしょうか。東シナ海の問題は粘り強く交渉を続けるべきです。その過程で中国の醜い本性がどんどんと明らかになってくると思います。それも交渉の成果の一つだと思います。

2006/3/9(木) 午後 8:41 aud*e*hyu 返信する

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歴史好きさんへ トラックバックをたくさん、ありがとうございました。エントリのいくつかは、すでに読ませて頂いたものもありますが、もう一度、拝見させて頂きます。どうもありがとうございました。ミケ

2006/3/9(木) 午後 11:50 yan*na*tya*yo 返信する

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パレスチナ問題の源流はイギリスの三枚舌外交(!)でしたからね。「外交は血を流さない戦争」ですから。

2006/3/10(金) 午前 1:15 [ sau*he*ncr*ssjp ] 返信する

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audreyさんの おっしゃる通りです。私も中国が、いよいろ侵略的な本性を現してきたと、思います。これで、中国に対して幻想を抱いていた人たちの幻想も崩れてゆくと期待したいものです。ミケ

2006/3/10(金) 午前 2:00 yan*na*tya*yo 返信する

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sautherncrossjp さんへ パレスチナ問題は、もちろん、現在の中東問題の多くが英国の二枚舌、三枚舌外交が、原因で起きているのですよね。哀しいことですが、英国に限らず、これが、世界の外交の現実ですね。「外交は血を流さない戦争」ですが、「戦争は外交が失敗した姿だ」という表現もあります。日本政府も、東シナ海ガス田問題が、戦争にだけはならないように配慮しながら、最大限、日本の国益を追求してもらいたいと思います。もちろん、武力に訴えることも辞さない強い姿勢を見せることも、時には大切です。ミケ

2006/3/10(金) 午前 2:07 yan*na*tya*yo 返信する

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「戦争は外交が失敗した姿」というよりも「戦争は「拳で語り合う」外交」と考えるほうが自然ではないのでしょうか。少なくとも「戦争慣れ」した国々では「戦争も外交の延長」であり、武力は「カード」の一枚として考えているようです。

2006/3/10(金) 午前 7:44 [ tero19632001 ] 返信する

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ガス田に関しては、日中共に「共通する利害に基づく落とし所」を追及する意思をまったく感じないんですよ。日本は「経済」の観点から話を進めているのに、中国は「内政・国防問題」の観点で「通達」する態度なのですから「交渉」になってませんね。

2006/3/10(金) 午前 7:49 [ tero19632001 ] 返信する

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歴史好きさんのおっしゃるように、戦争慣れした国にとっては、「戦争は外交の延長」もしくは、「形を変えた外交」なんでしょうね。この辺は、クラウゼビッツの表現が当たっていると思います。ミケ

2006/3/10(金) 午前 9:10 yan*na*tya*yo 返信する

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歴史好きさんへ ガス田に関して、さすが中国は けんかも交渉も慣れているという感じを受けます。「尖閣諸島周辺も共同開発しようぜ」と、日本側にズィっと踏み込んでおいて、最終的には、日中中間線付近の中国単独開発が、確保できればよいと思っているのでは、ないでしょうか。二階俊博あたりのかなう相手ではありませんね。ミケ

2006/3/10(金) 午前 9:17 yan*na*tya*yo 返信する

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この問題から読み取れる「深刻な事態」ですが、中国のエネルギー不足は私達が考えている以上に深刻なのではないのでしょうか。「問題の多い産油国・採算性の無い油田」をコスト度外視で開発していること自体、戦前の日本と同じ「あせり」を感じるのですが。

2006/3/10(金) 午後 10:03 [ tero19632001 ] 返信する

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歴史好きさんへ 本当にそうですね。東シナ海のガス田は、埋蔵量が少なく海岸が近い中国にとっても採算性が悪いとさかんにネットでは、伝えられています。それなのに、中国が必死でガス田の権益を確保しようとしているのは、中国のエネルギー不足がそれだけ深刻なことを示しているといわれています。中国にとっては、いままさに「石油の一滴は血の一滴」に、なろうとしているのかも知れませんね。ミケ

2006/3/10(金) 午後 10:33 yan*na*tya*yo 返信する

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そろそろ即刻できる、自衛隊法と海保法の改正が必要じゃないのかな〜。まともに中国への抑止になる法体系を揃えて、対等な交渉へ持って行く時期でしょう。害無と罪無じゃ望み薄か?

2006/3/11(土) 午前 1:01 [ ぬくぬく ] 返信する

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今の共産党は、すでに利益者・経営者集団。人民なんてNO眼中。ヤバイです。

2006/3/11(土) 午前 2:04 [ 震電改 ] 返信する

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nukunukupower さんへ 日本の安全保障に必要な法律は、まだ抜け抜け状態ですから、早急に整備する必要があると思います。中国の恫喝外交のお陰で、日本は、ようやく戦後の長かった平和ボケから、目覚めようとしています。必要な法整備は、一刻も早く行ってほしいですね。ミケ

2006/3/11(土) 午前 10:08 yan*na*tya*yo 返信する

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shindennkai さんへ 中国共産党が、経営者・利益者集団ならば、人民解放軍も独自のビジネスを拡大して、共産党のコントロールがきかない状態だとも聞きます。恐ろしい、ことです。ミケ

2006/3/18(土) 午前 7:45 yan*na*tya*yo 返信する

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