今日聴いたフェドセーエフ

楽しい日もつらい日も毎日楽しんでいるフェドセーエフの音楽です

2018年7月

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メンデルスゾーン:交響曲第4番他

1995年1月27日から29日にかけて収録されたウィーン交響楽団とのライブ録音です.

1,メンデルスゾーン 交響曲第4番イ長調作品80「イタリア」
2,ベルリオーズ 「ローマの謝肉祭」作品9
3,チャイコフスキー 「イタリア奇想曲」作品45

イタリアをテーマにした3曲をそろえた演奏会.
いずれもフェドセーエフの「歌う心」を堪能できる素晴らしい演奏です.

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まずはメンデルスゾーン.
安定感と落ち着きが一層の興奮を呼び起こすと表現したらよいでしょうか.
勢いに流されずに丁寧に音の足跡を置いていく様子が実に好感の持てるところです.
いつもフェドセーエフに思うのは,主役の裏にいる裏方・支え役とのバランスの妙ですが,そのあたりの丁寧な扱いがよく伝わってきます.
伴奏に刻みのリズムが多用される曲ですが,その正確なアンサンブルも実に興奮を呼んでくれます.

どこを切り取っても見事な演奏ですが,第3楽章冒頭の美しい旋律をレガートだけでなく,テヌートを織り込んで語り掛けてくるように表現しているところは惚れ惚れとするところです.
硬く叩いてくるティンパニーの好演が光っていますが,第4楽章の豆鉄砲か機関銃かと思わせる連打にはニヤリとさせられます.

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続いてベルリオーズ.
序盤の歌わせどころは聴きごたえ十分で,伴奏に出てくるタンバリンとティンパニーも決まっています.
快速部での目まぐるしい動きも各所で求められた指示に的確に反応していて,出来上がりの心地よさがあります.
聴き慣れたこの曲を実に新鮮に楽しく聴かせてもらいました.

最後のチャイコフスキーは堂々としたファンファーレから濃密,重厚な序奏へ進みます.
テンポの変化が比較的大きくとられていて,緩徐部分の「聴かせ」が上手く導かれているようです.
快速部はいい勢いで,畳みかけるところは目いっぱい叩き込んでくるのが心地よく聴こえます.
終盤のあおり具合は,さすがフェドセーエフ!上手く仕上げてますね.
奏者の皆さんも,もちろん聴衆の皆さんも楽しくて興奮してるでしょう.

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この演奏会はウィーン交響楽団の首席指揮者に就かれる2年前のものです.
その時の首席はスペイン人のラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス,その前はフランス人のジョルジュ・プレートルが務めていました.
この頃には就任が決まっていたんでしょうかね?
ロシア人指揮者に振ってもらうには独特な雰囲気のプログラムですよね.

先月亡くなったゲンナジー・ロジェストヴェンスキーも首席を1980年から3年間務めていたことを最近知って,ロシアの巨匠が2人もこのオケのシェフを務めていたことにちょっと驚きました.

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