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愛読書

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『大胆な旅行者よ、7月1日以前にスカルタリスの影がなでるスネッフェルスのヨクルの噴火口におりよ。しからば汝は地球の中心に到達すべし。余はそれを為せり』

旅にいざなうには最高の文章だ。古書のページの間からこぼれ落ちたこのメモを発端に「地底旅行」は始まる。アイスランドの休火山スネッフェルスの火口から地下道を通り地球の中心へ向っての旅だ。ヨーロッパ大陸の下を潜り、地中海の下に広がるもうひとつの海を渡って。

ジュール・ヴェルヌ。十九世紀半ばに活躍したフランス人の作家。
「十五少年漂流記」「海底二万海里」「八十日間世界一周」などを筆頭に作品は百冊あまり、多産な作家だった。しかし私はこの「地底旅行」一冊で充分。他の作品を読んだこともないくせに「地底旅行」がヴェルヌの最高傑作だと信じ込んでいる。SFの父とも呼ばれるヴェルヌの筆致はあくまでも冷静、緻密、そして劇理に満ちている。
想像力と劇理。それが旅へいざなうヴェルヌの魔力だ。

こころ鬱したときは、やはり旅に出よう。
たとえその旅が机の上から始まり机の上で終るものであっても。
目的地が「地球の中心」なんて最高じゃないか。

この本のなかに「運命の導くところどこへでも行こう」という引用句が出てくるが、この始原的な欲望の前に科学的常識は通用しない。
そう感じたら既にヴェルヌの術中に嵌まったということなのだが、そのことが楽しい。

地底旅行 ヴェルヌ/石川湧訳 角川文庫

                            情報誌DACO 掲載年月日不詳


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