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老けたなあ、俺。
ま、当たり前か。
ホワイトフェイス・マイムアカデミー主催のマイム劇に出演させてもらった。
彼らとのつきあいは長い。
昔は私も白塗りでやっていたのだが、やめた。
白塗りをするもしないもすべて彼らとの確執にあった。
彼らのマイムはヨーロピアンマイムだ。だから無条件で白塗り。
なぜ白塗りにするのか、という問いに「伝統だから」とアジアンが答えてどうする?
黒髪、黒瞳、醤油顔のアジアンピープルには似合わない、と私はある頃から思い始めた。ホリの浅い顔に白塗りは表情を消してしまう。お化けになってしまう。
それでも白塗りにしたいのならば、いっそのこと能のように動かない面を着けて勝負できるようになりたい。面が表情を豊かに表せるようになるまで。
けれど、あれから30年、彼らの白塗りも進化した。
なかなかかわいいじゃない、白塗り美人。
さて、この舞台、周りはほぼすべて20代の若者たち。
マイムを習いたての者も多い。
実は日本型のマイムのファン達でもある。
このブログでも何回か紹介した「パントマイム in Bangkok」などのイベントによって
タイのパントマイムは一つの歴史を紡いできた。
日本からやってくるプロのパントマイムに大きな影響を受けたのだ。
彼らも昔はそういうイベントに参加していたのだが、
如何せん、研ぎ澄まされた日本のプロ達の間に入ると影は薄かった。
そこで彼らが目指したのは、「型」と「美」だったのだろうと思う。
タイという土俵はいま彼らのものだ。
今回の舞台、求められた演出はすべて逆らわずにこなしてみた。
はっきり言って楽だった。大きく派手に動いて、ある型でぴたりと止まれば
それなりの演技になる。
周りの者たちの演技にまだ迷いがあるので余計に楽だったのかも。
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