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さぁて、どうするかな・・・・

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駐在員の妻

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タイに駐在する日本人会社員の奥様たちのことを「駐妻」という。
ご主人の赴任に伴ってこちらへついて来られた奥様たちのことだ。
この言葉はもう世間に認められたのだろうか。
それとも未だにタイの日本人コミュニティでだけ通じる言葉なのだろうか。

今回、ある雑誌から依頼されたコラムのお題が「駐妻ないし駐在員」だった。
駐妻だけをお題にされたら私はたぶん悩みに悩んでギブアップしたかもしれない。駐妻とは「家族や子供を抱えた女性がこのタイで突然翼を広げた姿」と、私の辞書にはそう書いてある。
それをテーマに文など書けるはずもない。原型の「女」さえわかっていないのだから。

その雑誌の一本前の特集が駐妻さんのタイ生活に対する感想のインタビュー特集。今回は駐妻の皆さんからの「リクエスト」を受けて旦那さんの側からの意見にもフォーカスを当てるという。
オイオイ、万葉集でいうところの相聞歌(そうもんか)か。
女から男へ、男から女へ送られた歌に歌で返すというあれか。

あしひきの山のしづくに妹(いも)待つとわが立ち濡れし山のしづくに
と、大津皇子(おおつのみこ)が詠めば、

吾(あ)を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくに成らましものを
と、石川郎女(いしかわのいらつめ)が返す。

あなたを待って山の雫に濡れました、と言い、あなたが濡れたという雫になりたかった、と返すわけだが、ま、特集はそんなロマンチックなものじゃないだろう。
たぶん男性も女性も決してタイ生活の結界の向こうまでは語らない。
だろうなと思う。
女は嘘がうまい。というか、嘘を嘘と思っていない。男はそれにだまされながらも、姑息、という手を使う。
このタイという国とそこに暮らす毎日がその男女の目にどのように映っているのか、観客として観てみようと思う。
ああ、独りでよかった。

紫草(むらさき)のにほへる妹(いも)を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも


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