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いまも観るたびにその映像の精緻さと光の美しさ、静寂、そして難解さに引き込まれてしまう。
映画が公開された当時、まだ人類は月に降り立っていなかった。わくわくするSFものだと思って観に行った小5の私はなけなしの小遣いを無駄に使わされた気がして映画館を出た。
けれども。
私が大学生の頃、この映画が初めてテレビ放映された時には、その時間帯に全国の銭湯から客が消えたと報じられた。
アーサー・C・クラーク原作、スタンリー・キューブリック監督というレジェンドが組んだこの映画は、時代を超えた名作、最高峰のひとつとして今もその評価は変わらない。CGを使ってもこの映画にかなうものはあるまいと私は勝手に信じている。
1999年7の月には人類が滅ぶといわれ、2000年には世界中のコンピューターが狂うとおどされ、石油は枯渇するとか核の危機とか、温暖化で海は広がり気候は変わると叫ばれ、なおもあれがありこれがあるという。しかし今の私はもう未来の予測を信じない。信じても仕方がないし期待しても裏切られるだろうとしか感じないからだ。
クラークは「2001年」で類人猿から人類へ、そしてAIの登場と新しい知見へという現代への流れを正確に予測した。そして「3001年終局への旅」という作品も書いている。科学技術という点では今の私たちにとって1000年後のそれは初めて知るものなどあまりないという予測が貫かれている。
千年後も私たちは生きている。
ならばそれでいいじゃないか。
と、わたしはDVDのスイッチを切る。
2018 02 20 |

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