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いわくありげな古い建物が好きだ。それが廃墟ならなお好きだ。 勝手な想像を膨らませることができるからだし、人の視線を気にせずに撮れるからでもある。 ヤンゴンはいたる所に古い建物があった。 住む者のいない建物は土地と共に放ってあった。 これらをメインテナンスするだけでも歴史感のあるいいものができるにちがいない。 宝の山だと感じる者は多いだろうなあ。 ところで、 3泊4日という短い訪問だったけれど、 公安にはずっと付きまとわれていた。 喫茶店ではビデオ、コンビニとレストランでは写真を撮られ、 さすがに3日目には「冒険はやめよう」という言葉が一行から出た。 こちらのビデオが押収されでもしたら元も子もない。 訪問したところはNGOの事務所と孤児院、 そうした場所での私のパフォーマンスを撮るというミッションだったから、まあ、公安としては怪しいとみたのだろう。 しかし、海外からの訪問者の数が2桁違いで増えてきたこの時期、公安のこの見事な、そしてあからさまな監視は驚きというよりは不気味だ。 いまはまだ、そういう国なのだ、ビルマは。 ついこの間の選挙でアウンサンスーチーの党は圧勝し、さらなる民主化が進むというが、これはスーチー側も与した壮大なアピールだ。海外からの投資を呼び込み、経済的にも圧倒して少数民族がビルマ族の前に跪くのを待つ。 海外の机上の人権派が主張するようには進ませるか、という気概さえ感じる。 ビルマの中に新たなチベットが出現することを誰もが予感しているだろう。 選挙日は4月1日、嘘をついてもいい日だった。 |
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