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さぁて、どうするかな・・・・

日記

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よしなしごと です。
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霊の通り道

タイ人は皆、霊の存在を強く信じている。だからこの国では霊も自由に闊歩できる。
なんでこんな、というようなことがタイ人の身の回りにはよく起こるらしい。
かく言う私に霊感はない。

が、
昨日の夜中のこと、いつものごとく舞台のあれやこれやを悩みながら
いつの間にか眠りこけていたとき、
耳のそばで
「トッテ・・・」
という日本語をささやかれて目が覚めた。
ひとりの声ではなかった。何人かの、男女の区別もつかぬ、声。

「トッテ・・・」   「トッテ・・・」

寝ぼけているのだろうか、見回しても暗い部屋の中には私ひとり。
明かりのスイッチに手を伸ばそうと立ち上がったとき
ベランダの戸がドンッと音を立てた。
見ると、戸が風に吹かれるようにゆっくりと外側に開いていく。
そしてその向こう、ベランダの外からまたささやくような声。

「トッテ・・・」

きっと私はまだ寝ぼけているのだ。
けれどなぜかその言葉の意味がひらめいた。
「撮って・・・」
なのだ。

私はふらふらと机の上にあったデジタルカメラを手にとり、ベランダへ出た。
だれもいない。風だけだ。
外の夜景に向かってシャッターを押した。
普通だったら撮れるはずがない。
けれど
この写真が撮れていた。
ベランダのまわりを舞う無数のオーブ。
そうか、そういうことか。
なぜかこの夜、私の棲むこの部屋が、そしてベランダが、
彼らの通り道になってしまっていたのだった。

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なんてね。
昨夜の大雨をフラッシュで撮ったら
こんなん撮れましたっと。
少し涼しくなりましたか?
こんな文はすぐ浮かぶんだけど、近づいている舞台の案は
なかなか浮かばず。
今夜も悶々としてます。

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昨夜、酔っぱらう。
久しぶりに会った知り合いたちの夕餉。
破恋(失恋ではない)の話で盛り上がるおじさん3人と青年一人。
二次会の呑みに移った。
外に雨が降り出した。
じゃあこのへんでお開きにしようということで。

お店の素敵なママさんが、どうぞ、と渡してくれたのは
私の飲みかけの冷えた濁り酒の瓶。
わざわざそれを小洒落た紙袋に入れてくれた。

外へ出ると少し雨が強くなり始めていた。
友はタクシーを拾った。
私は高架鉄道を選んだ。
この雨で道路は混み始めている。
タクシーは必ず信号2回待ちくらいになるだろうと私は読んだのだ。
高架鉄道なら3駅で着く。
少し混んでいた電車に乗り、紙袋の中の濁り酒を覗いてにんまり。
部屋にたどり着いたらこれで独りの三次会。わくわくである。
うまくいくと思っていたのはここまでだった。

降りた駅はいまが盛りの土砂降り。
傘を持たない乗客たちが駅の出口に溜まっていた。
ちょっと気取ってバッグから折りたたみ傘を出す。
お先に、と雨の中を歩いた。
うまくいったのはここまでだった。
この雨の中、タクシーの空車はない。
いつものバイクタクシーもなかった。
駅から住み処まで歩くしかないことに気付いた。
よっしゃ、久しぶりに歩こじゃないか、僕も男だ、へっちゃらだい。

しかしその時!

なぜか雨が強くなった。風も横殴りに吹き始めた。
右から左から前から後から。雷まで来やがった。
頭からずぶ濡れになると風邪が怖い。
傘を目深にかぶるようにして風と雨に向かう。
久しぶりだなこんな経験。パントマイムでやる時にこりゃ良い経験だぞ
なんてこと考えながら。胸から下はこの時点でもうずぶ濡れ。
アパートに続く小道に入ったときは水たまりはもうなかった。
道全部が川になっていたからだ。
くるぶしまで水につかりながら歩いた。
あと一〇〇メートルで着く。
部屋に入ったらすぐ濡れた服を脱いでシャワーを浴び、
たばこを一服吸って、この濁り酒を飲むのさ。ざまあみやがれ、ハッピーハッピー。
すると足下で「ポリン」とかわいい音がした。
濡れた紙袋の底が抜け、足下に割れた瓶。
白い酒が雨の川ににじんで広がっていた。
泣くもんか。振り向いてなんかやるもんか。

記憶にあるのはここまで。
そして今朝、私は素っ裸で部屋のドアを開けたまま寝ていた。

靴を干そう。
バッグの中身を出して乾かそう。

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駐在員の妻

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タイに駐在する日本人会社員の奥様たちのことを「駐妻」という。
ご主人の赴任に伴ってこちらへついて来られた奥様たちのことだ。
この言葉はもう世間に認められたのだろうか。
それとも未だにタイの日本人コミュニティでだけ通じる言葉なのだろうか。

今回、ある雑誌から依頼されたコラムのお題が「駐妻ないし駐在員」だった。
駐妻だけをお題にされたら私はたぶん悩みに悩んでギブアップしたかもしれない。駐妻とは「家族や子供を抱えた女性がこのタイで突然翼を広げた姿」と、私の辞書にはそう書いてある。
それをテーマに文など書けるはずもない。原型の「女」さえわかっていないのだから。

その雑誌の一本前の特集が駐妻さんのタイ生活に対する感想のインタビュー特集。今回は駐妻の皆さんからの「リクエスト」を受けて旦那さんの側からの意見にもフォーカスを当てるという。
オイオイ、万葉集でいうところの相聞歌(そうもんか)か。
女から男へ、男から女へ送られた歌に歌で返すというあれか。

あしひきの山のしづくに妹(いも)待つとわが立ち濡れし山のしづくに
と、大津皇子(おおつのみこ)が詠めば、

吾(あ)を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくに成らましものを
と、石川郎女(いしかわのいらつめ)が返す。

あなたを待って山の雫に濡れました、と言い、あなたが濡れたという雫になりたかった、と返すわけだが、ま、特集はそんなロマンチックなものじゃないだろう。
たぶん男性も女性も決してタイ生活の結界の向こうまでは語らない。
だろうなと思う。
女は嘘がうまい。というか、嘘を嘘と思っていない。男はそれにだまされながらも、姑息、という手を使う。
このタイという国とそこに暮らす毎日がその男女の目にどのように映っているのか、観客として観てみようと思う。
ああ、独りでよかった。

紫草(むらさき)のにほへる妹(いも)を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも

タイの定番朝食

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タイの朝食の定番、「ジョーク」。
ま、おかゆさんです。
朝6時過ぎから2時間くらいしか開かない近くの屋台。

熱々おかゆと出汁、ネギとぴりりのショウガ、炒りニンニクと、
写真では見えないけど豚肉団子が何個か沈んでいる。
今日は写真のために温泉卵2個。しめて35バーツ、約100円。
酢辛子、魚醤(日本で言うしょっつる)などで好みの味に仕上げていただきます。食欲のないときにもいけるし、これを朝飯にしておけばランチ時に必ず空腹感がわく、というね。
猫舌の私にはちょっと最初の一さじは怖い。
フーフーしてハフハフしてアムッ、といく。
酒に痛んだ胃袋が寝ぼけながら、お、おはよう、と言う。

書道

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タイの高校生たちへの日本語の授業で、筆を使って「お」というひらがなを書けというお題を出した。事前に日本の書道のビデオを見せ、書道の歴史なんてことを知ったふりして言い散らかしたあとに。

買っておいた「筆ペン」を彼らに渡した。
キャップを取って「?」という高校生たちのリアクションが面白かった。
始めたは良いけれど、書き順は違うし、字ではなく画の方に移っていくし、
最後には書道ではなく「筆ペン」の面白さに彼らの興味は直行した。

こうして授業時間をごまかしながら、今日は過ぎた。

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