↑ わたしのワークショップに参加してくれたこどもたち
2007年3月下旬、中国は雲南省景洪市からメコン川下流へ車で一時間ほど行った「ガンランパ」というところで演劇ワークショップ。
演劇について何の経験もない子供たちを指導して1週間以内に作品を創って発表させろ、という試みに挑戦。
田舎なので学校が少なく、中学年齢を超えている子でも受け入れている学校。
17歳くらいの子供もいたでしょうか
演劇のワークショップということ自体始めての子供ばかりで、最初は往生しました。
お互いが名乗りあうということすら男女の間でスゴイ恥ずかしがるのでした。
まあ新鮮といやあ新鮮なのですが。
服装も少数民族(ダイ族、タイ人の先祖)独特の服装で来たり、「もっと動きやすい服装で」と言うと、えらくおしゃれで現代的な服を着てきて、汚れたりしわがよるのを嫌がったりで、もう。
とにかくお互いがコミュニケーションをとること、そして私自身に慣れてもらうこと、ということで最初の3日間はシアターゲームに徹し、はしょったり付け加えたりのワークショップでした。
最終日は全校英語スピーチ大会の前座として彼らが舞台をやるというのでしたが、
私はバンコク日本人学校での指導と同様、「アイデアを自分達で出せないのなら本番での出し物はキャンセルでもかまわない」という態度を固持したので
本番3日前くらいからちょっと彼らの目の色も変わってきたかなという感じでした。
最終的には、ワークショップで練習した「タッチアンドゴー」を使ってストーリーを作りたいというアイデアが出たのでそれを使ってストーリーを組み上げさせることに。
彼らが創ったストーリーは、「公園の一日」。
「ダイ族の姫が召使達に囲まれて長い髪を洗っており、近くでそれをこっそり覗いている王子」という銅像が建っている公園がある。(これは現地ではとてもポピュラーな像のコンセプトらしいです。)
まずここまでアイデアが出たので、こちらで意地悪をして、「では、その姫と王子は恋人同士」ということにさせました。
この銅像には「時々形が変わる」という言い伝えがあります。ということにして。
公園には朝から、旅行者がガイドと来たり、物売りや学生が通ったりします。
そんななか、ふとした拍子に銅像に触る人がいると、銅像は自由に動き始め、触った人は触った形のまま動かなくなる。
そうして自由になった姫と王子は「今日も会えたね」と二人でメコン川のほとりへデート。
などという場面を入れさせたのですが、まあ、彼らが恥ずかしがること! まことに見ものでした。けれどもこの壁を越えないことには、というので強行。
で、本番はどうなったかというと、観にきたこども達もこんなイベントが始めてのためか、舞台の一言一言に大はしゃぎで、せっかくのセリフも聞こえないほど大うけ。まあ彼らには聞きとれていたのかもしれませんが。
というわけで学校としては大成功だったのでしょうが、
「芝居」としては、もっと想像力を、たとえ小道具や衣装がなくても想像力を、という点で道ははるかに遠い、という感じでした。
しかし担当の先生はこれを機会になんとか演劇活動をこの学校に創って根付かせたいと言ってくれてます。
バックアップ、したいです。
写真(サムネイルをクリック)
1枚目 学校の正門 この地方ではけっこう進学校らしい
2枚目 寄宿棟は生徒達の洗濯物でとてもカラフル?
3枚目 学校の外では人海戦術で畑仕事。日暮れ時にははるか向こうまで作付けが終わった
4枚目 町なかにはいたるところにダイ族伝統の瓦屋根が
5枚目 ワークショップの様子。だいぶ慣れて笑顔が見えてきた
6枚目 ワークショップの様子
7枚目 町の市場の肉屋さん
今回わたしをファシリテイターとして推奨してくれたのは、日本のNPO法人メコンクラブ 日中・夢・かかわり隊育成プロジェクトでした。貴重な経験をいただきました。ありがとうございました。
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