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さぁて、どうするかな・・・・

東北地方太平洋沖地震

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福島 いわき

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201286日。羽田に降り立ったときから雨だった。
東京駅から高速バスに乗り、福島県のいわきに着くまで雨はずっと車窓を叩いていた。
いわきに着いた。途端に雨はあがった。そしてそこは七夕のお祭りだった。
町並みを彩る大小の幟、飛び交う屋台の掛け声、浴衣姿も数多い日本の祭り。赤ん坊を抱いた若い夫婦連れ、孫の手を引く御老人たち。この日本で、3世代が元気に祭りに繰り出す姿を見たのは何年ぶりだろう。

土地土地の祭りにはそこの人にしかわからない情がある。いわきの祭りのなかに突然立たされた私は明らかに異邦人だった。その緊張を最初にほぐしてくれたものは雑踏のなかの方言。聞き取れない言葉はあるものの、その抑揚は私のふるさと九州のなまりとよく似ていた。違和感が少しずつ消える。
 
福島は私にとっては不思議な県だった。
たった一日で何度も聞かされたのは
「福島は地方によって全然ちがう」という言葉だった。
海に接する地方、少し内陸、そして山がある地方。その3つに大きく分かれる福島はそれぞれの地方でちがう文化、生活、考え方をもっているというのだ。
「まったく別もん」という言い方さえ何のこだわりもなく発せられた。
そんな県なのだそうだ。県というもののイメージが初日で覆された。

南タイの津波

2011年9月、南タイの津波被災地を訪ねた。
津波に襲われてから7年、壊滅状態だった南タイは、
ある意味で復興を果たしつつあった。

日本の東北はどういう復興の道筋を辿るのだろうか。

この訪問を日本のジャーナリストさんがレポートしてくれた。
以下の動画はこちらで再編して短くしたもの。


先月九州に帰ったとき、
私の青春の町である熊本県玉名市にある蓮華院誕生寺を訪ねた。
ここはNPO法人 れんげ国際ボランティア会(ARTIC)を運営している。
今回の震災にもいち早く対応した。

どのように活動なさったのか、色々と貫主川原英照僧正に伺ったのだが、
そこで手にした一枚のチラシがあった。
「熊本からの風が運んでくれたもの」と題された福島から寄せられた文が印刷してあった。

読んでいるうち、不覚にも泪が出てしまったので、全文掲載させていただく。

ここに、援助のあり方についてのヒントもある。

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小名浜災害ボランティアセンター長
吉田恵美子

 311日。震度6弱という長く大きな揺れがようやく収まったときに、私たちが思ったこと…。

 それは「やっと終わってくれた」という安堵でした。
 実はそこからが長い災害と向かい合う日々の始まりだとは気づきませんでした。

 特定非営利活動法人ザ・ピープルが拠点を置く福島県いわき市小名浜は、日本でも有数の広域市であるいわき市の中にあって、美しい海岸線が自慢の漁業と観光の町であり、小名浜港という貿易港を抱える工業の町でもあります。その町が大地震のあとに津波に見舞われ、原発事故に伴う風評被害を蒙り、実際に経済活動が停止してしまいました。

 私たち特定非営利活動法人ザ・ピープルは、「元気な町には 元気な主張を続け元気に行動する 市民がいる」を合言葉に、20年間地域で古着リサイクルなどの実践活動を行ってきました。そして、震災後は、被災された方々のために何かせねば・・・といった止むに止まれぬ思いで、3月16日から被災者支援のために動き出しました。
 しかし、ガソリン不足、物資不足、情報不足、資金不足のなかで本当に手探り状態での活動でした。避難所に救援物資を御用聞きのような形態で届けながら、外部の団体から炊き出しの申し出があればお手伝いをする。
 それが私たちのできることのすべてだと思っていました。

 そんなある日、私たちは熊本からおいでのARTIC事務局長さんに、炊き出しの会場である中学校で声を掛けられました。
「自炊での炊き出しをしかけてみませんか? 私たちが応援します」

 実際に、外部からの炊き出しで提供される食事を行列をつくって待つ避難所の方々の表情にはなにかが足りないような気がしました。そこで、私たちはARTICの現地事業実施主体として、自炊炊き出しの「避難所母さんの元気プロジェクト」をスタートさせることにしました。

 調理用の機器と食材をそろえ、避難所におられる被災者の女性たち自身に調理してもらう。使用する食材にもこだわり、原発事故以後の風評被害で買い手のつかない状態にあったいわき産野菜を市内の産直市場から購入することにしました。私たちが炊き出しの調理の仲間に加わり、被災者との交流を図ることもありました。

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 4月1日からスタートしたこの炊き出しは、主に小名浜地区を中心とした4避難所と食材提供を希望される数箇所に対して、その閉鎖時期である6月20日頃まで継続的に行われ、提供食数は2万食を超えました。調理にあたる母さんたちには生き生きとした笑顔が戻りました。

 そして、ある避難所でこの自炊炊き出しの際に毎日調理の中心的な役割を担っていた女性と出会い、彼女が津波で被災してしまった職場でこれまで賄いの仕事をしていたことを知り、新たに彼女を中心とした弁当屋を始め、被災者に対する雇用創出の試みとすることにしました。
 前に進む力をこのプロジェクトは与えてくれたのでした。

 被災地であるいわきの外から応援する方がいてくださることがどれほど心強いものかを私たちは知りました。
 熊本から吹いてくる力強い風に、私たちはずっと背中を押されてここまで進んできたように思います。その風は、震災後うなだれた状態にあった私たちに立ち上がる勇気を与え、前に踏み出すきっかけを与え、あるときには落語のステージを通して笑いを届けてくれました。8月には熊本から看護福祉大学生の皆さんがおいでくださると聞いています。
 次の風に乗って運ばれてくるものは、きっと被災者に寄り添う優しい思いやりの心であるにちがいありません。

 遠く熊本からの風が運んでくれたものすべてに心から感謝しています。
 そして、この風に応えて、いつかいわきからも爽やかな風をお返しできるようになりたいと思わずにはいられません。

(写真は同チラシにあったもの)



というわけでございまして、
このあいだ行いましたイベントの動画が知らぬうちにユーチューブにあがっていたのでございます。
会場を貸してくださいました居酒屋釜飯処「田舎っぺ」さんのHPから。

よろしくお付き合いのほどを。
http://blogs.yahoo.co.jp/yanoactlabo/62737887.htmlには、まくら噺フルバージョンがあります。


津波から6年

南タイへ行ってきた。津波被災地のその後を見に。

20041226日、マグニチュード9.1スマトラ島沖大地震。
そして起きた津波はインド洋沿岸14カ国を襲い、わかっているだけで22万人以上が命をなくしている。

南タイは6県が津波に襲われ、およそ6000人が亡くなった。
クリスマスを南のリゾートで過ごしていた日本人も、40人以上が犠牲になっている。
南タイが津波に襲われてから150日後に私は避難所や仮設住宅地を訪問して慰問公演をやらせてもらった。
あれから6年。同じ場所を訪ねた。

プーケット島からおよそ100キロのパンガー県カオラック地区、そしてナムケム村。
ここにある小中学校にパントマイムをもっていき計4公演。それをやりながら人々に話を聞いた。

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このおじさんはいま58歳。
津波に襲われたとき、海岸から数百メートルのところで養豚業を営んでいた。
ナムケム村に住むようになって25年。結婚し、子供をもうけ、その子供たちも独り立ちしたころ、津波に襲われた。100頭以上の豚たちは全滅。家も全壊。

下の写真はおじさんが見せてくれた被災直後の自宅。
養豚のための水タンクが上にあったトイレ棟だけが残った。
水タンクの重みで津波に耐えたのだという。
トイレ棟上部を斜めに走った線が元の家の屋根の跡だ。
その後方には流されてきた船や車が写っている。
椰子の木々の向うは海。

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そして、
彼は同じ場所に住み続けることを選んだ。
政府による住宅建設を拒み、自分でやるからと交渉して現金だけをもらった。それらの金と自分の財産一切を売り払っておよそ50万バーツ(140万円)をつくり、瓦礫のなかからこつこつと雑貨商を営み始めた。

そしていま、裏庭に末の息子と二人で二年がかりでツバメの巣工場を建てた。
建設業者の手は一切借りなかったという。だから2年もかかった。
高級食材であるツバメの巣。
この村の老人たちは昔から言っていたという。
廃屋にツバメが巣をつくる。これを利用すれば商売になるのではないか、と。
いま、ナムケム村には10箇所以上のこういう建物がある。
壁に通気孔を設け、屋上からスピーカーでツバメの鳴き声を流す。
ツバメは建物の中に入り、巣を作る。
おじさんの建物はまだ出来て数ヶ月、ツバメが巣を作るまでには至っていない。
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おじさんの家の界隈では百人近くが津波の犠牲になった。
いま、子供たちが汚い流れや藪のなかで泥んこになって遊んでいる。
そのそばでおじさんは鍬を振るって雑草を刈っている。

これが出来なければ、人は自然に負けてしまうのかもしれない。
人もまた自然。泥が汚いことなどありはしない。

逞しくあれ、日本の人、タイの人。

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