チリの研究機関「Faculty of Sciences and Mathematics」などの研究者からなるチームを率いるファン・アセンホ(Juan Asenjo)氏は、この遺伝療法はアルコールを代謝する酵素の一種でアルコール耐性を司る「アルデヒド・デヒドロゲナーゼ」に基づき行うと説明する。
アジア人の約20%にはこの酵素が欠損しているため、飲酒を抑制する強い反応を経験するのだという。 開発中のワクチンはこの反応に類似した不安感、吐き気、頻脈などを増長させる効果があるという。ワクチンを接種するとこの反応のおかげで、アルコールを摂取したいという願望が大幅に減少するのだという。 アルコール依存症のラットにワクチンを投与する実験では、アルコール摂取を半分に減らすことができた。「人間ではアルコール摂取を90〜95%減らせれば」とアセンホ氏は期待を語る。 ワクチンは禁煙用のパッチやピルと同様に作用するが、他の細胞への副作用を避けるために肝臓細胞のみを対象としており、より効果的だという。 AFPBB News
http://x8.toumoku.com/bin/ll?14761330e アクセス解析 |
サイエンス
[ リスト | 詳細 ]
らばQ |
理研脳科学総合研究センターの万小紅(Xiaohong Wan)氏らの研究チームは、MRI(磁気共鳴画像)を用いて、プロ棋士とアマチュア棋士の脳活動を比較。さまざまな盤面を見せ、次の一手を「じっくり」考えてもらったところ、プロ棋士の脳ではイメージの視覚化とエピソード記憶に関係する頭頂葉の「楔前部(けつぜんぶ)」が活性化したのに対し、アマチュア棋士の脳では何の変化も見られなかった。
続いて、次の一手を「迅速に」考えてもらったところ、プロ棋士の脳では目標指向行動に関係している頭頂部の「尾状核」が活性化した。アマチュア棋士の脳はやはり変化はなかった。 研究チームは、長年にわたって訓練を重ねたプロ棋士の脳では楔前部と尾状核をつなぐ回路ができており、盤面を瞬時に認識して最良の次の一手を選択できるのではないかと指摘。達人がよく口にする「直観」について、「次の一手に関するアイデアが即座に浮かび、意識的に考えずに自動で駒を動かすこと」と解釈し、「こうした直観的行動は達人によく見られる。したがってこの『直観』は、頻度が少なく突如として訪れるインスピレーションとは異なる」と述べている。 AFPBB News
http://x8.toumoku.com/bin/ll?14761330e アクセス解析 |
研究責任者でアメリカ、フロリダ州ゲインズビルにあるフロリダ大学の野生生物生態学者ピーター・フレデリック氏は、「オス同士がオス・メスのペア行動をすべて行った。2羽で巣を作り、交尾し、卵がないのに巣の上で1カ月間一緒に過ごした」と報告する。
野生のシロトキは、鳥類が多く生息するフロリダ州の湿原地帯エバーグレーズでよく見られる。甲殻類や小型の無脊椎動物などのエサを通じて日常的に水銀を摂取している。廃棄物焼却など産業工程の副産物として、水銀がエバーグレーズに長年漏れ出しているためである。 「最近の規制措置により汚染は大幅に低減された。だが今回の研究から、わずかな水銀でもシロトキの生殖行動に大きな問題を引き起こすことがわかった」とフレデリック氏は言う。 フレデリック氏と同僚ニルミニ・ジャヤセナ(Nilmini Jayasena)氏は、捕獲した160羽のシロトキを同数のオスとメスから成る4つのグループに分け、5年にわたり実験した。 グループ内では、それぞれのオスとメスが自由に相手を選べるようにした。このような実験は前例がない。「鳥類の生殖に関する研究では普通、オスとメスを1羽ずつ選んでケージの中に入れる。相手を自由に選ばせるのは、今までにない新しい手法だ」とフレデリック氏は話す。 野生での実際の汚染度に基づいて、3グループのエサは水銀含有量がそれぞれ低、中、高の水準で与え、4番目のグループには水銀汚染の無いエサを用意した。 結果は、水銀を摂取した3グループすべてで、オス同士のつがいの数が増えた。その影響で、水銀を摂取しないグループに比べて生まれるヒナの数が13〜15%減少したという。オス・メスのペアも水銀の影響を受けたと見られ、水銀を摂取したグループのメスは摂取しないグループよりも出産数が35%低下した。 水銀がホモセクシュアル的行動を引き起こす生物学上のメカニズムは完全には解明されていないという。内分泌かく乱物質(環境ホルモン)として知られる水銀は、女性ホルモンであるエストロゲンの自然な生成を模倣したりブロックしたりする。今回、水銀を摂取したオスは摂取しないグループに比べて、男性ホルモンのテストステロンよりもエストロゲンを多く生成していた。 性ホルモンが性的行動に影響を与える可能性はあるが、それだけで相手の選択が変わるわけではない。フレデリック氏は、性的な発育期間中の水銀摂取が一因ではないかと推測している。 今回の研究や水銀の影響については多くの不明点が残っている。例えば、3グループのエサから水銀を排除すればホモセクシュアル的行動が止まるのかについては、資金不足で調べていない。「だが、影響は永続的ではないと推測している。一般に、絶えず摂取していない限り、水銀は数週間以内に鳥の身体から排出されるからだ」とフレデリック氏は説明する。 同氏はまた、今回の研究結果は人間とは関係がないと強調した。「こういう話を聞くと、“水銀を摂取したらゲイになるかもしれない”とすぐに連想する人が多いからね」。 また、他の野生の鳥も同じ行動をとるかどうかは確証が得られていない。フレデリック氏は、「捕獲したシロトキについてはわかった。野生にもオス同士のペアがいるのか確かめるつもりだ」と話している。 National Geographic News
http://x8.toumoku.com/bin/ll?14761330e アクセス解析 |
ウガンダ、キバレ国立公園のカンヤワラに生息するチンパンジーの個体群を調査した結果、若いメスが木の枝を人形のように抱きかかえ、母親のように世話する仕草が確認された。この行動は14年間の調査で百回以上観察されたが、オスにはほとんど見られないという。
アメリカ、マサチューセッツ州にあるハーバード大学の生物人類学者で、研究責任者のリチャード・ランガム氏は、「木の枝に実用性はなく、単に抱えているだけだ。数分の場合もあれば、数時間の場合もあった」と話す。「日が高いのにねぐらへ持ち込んで籠もっている。しかも定期的で、木の枝以外では見られない行動だ。巣の中での“お人形遊び”も確認されている」。 今回の調査で、野生動物の物遊びにも性差があることが初めて確認された。人間の子どもは当たり前だが、飼育下のベルベットモンキーやアカゲザルでも観察されたことがある。例えば、飼育下の若いメスザルは遊び道具として人形を好むが、若いオスはミニカーなど“男児向け玩具”を選ぶ傾向がある。 メイン州ルイストンにあるベイツ大学の生物学者で研究共著者のソーニャ・カーレンバーグ氏は次のような見解を示す。「飼育サルのオスとメスがそれぞれ男児用と女児用の玩具を選ぶ以上、生物学的になんらかの相違があると見るのが妥当だ。ただし野生の霊長類も同じかどうかはまだわからない」。 しかし新しい研究成果は、遊び方の性差になんらかの遺伝的要素が関わっていることを裏付けている。野生の若いチンパンジーは、物遊びをする親の姿を見る機会がないからだ。 とはいえ、「遺伝と学習は相反する関係ではない」と研究責任者のランガム氏は言う。 遊び方の性差を生む遺伝的要素が進化上有利に働いている可能性もある。例えば木の枝の人形遊びは、いつか母親となり、子どもを抱えて木登りやエサ取りをする場合に役立つと考えられる。ただし、種の普遍的な行動ではないため、それほど大きな進化上のメリットはないのかもしれない。 「枝の携帯行動は、チンパンジーや人間に特徴的な認識能力が遊びとして発現しただけとも考えられる。想像して楽しんでいるのかもしれない」とランガム氏は話している。 “木の実の叩き割り”や木の枝を使った“シロアリ釣り”など、特定の群れにしか見られないチンパンジーの一部の行動は、その社会の世代間で継承されているようだ。 「ただし木の枝の携帯行動は母親世代には見られず、幼児期に特有だ」と研究共著者のカーレンバーグ氏は言う。「したがって若い個体が互いを観察して学習している可能性がある。この“年少者同士の継承”はチンパンジーでは報告されたことがないが、人間では一般的な行動だ。公園では子ども達が遊びを教え合っている」。 ハーバード大学の研究責任者ランガム氏は、「カンヤワラで観察されたチンパンジーの人形遊びは、他の個体群では確認されていない。カンヤワラに特有の行動なら、文化的なルーツもありそうだ」と指摘する。 そして同氏は次のように続けた。「どの生息場所でも、チンパンジーのメスが子どもを重視する習性はオスより強いだろう。しかし、カンヤワラなど一部の個体群のみが木の枝を使った人形遊びを思い付いた。その理由についてこれから解明していきたい」。 National Geographic
http://x8.toumoku.com/bin/ll?14761330e アクセス解析 |


