成田空港の乗務員用のホテルの中からこれを書いている。なんとか今は無事でいる。
これは私の初の太平洋横断で、国際便767の機長として興味深いフライトだった。過去に大西洋を3度ほど横断しているので海の横断経験はあった。アリューシャン列島の美しい景色を超え、東京から100マイル(約160km)の地点で着陸の降下準備を始めるまでは順調なフライトだった。 トラブルの最初の兆しは、日本の管制塔が「待機経路」(着陸許可を待つ機が楕円に飛ぶ周回路)の指示を出してきたことで、最初はよくある混雑だと思った。すると会社側が地震のメッセージを送ってきた。その直後には「成田空港が一時的な点検のため閉鎖、しかしすぐに再開するであろう」との見解が入ってきた。(会社はいつも楽観的なんだ) 我々の見解からすると明らかにいつもと様子が違った。日本の管制官の不安レベルはかなり高いようで、待機がいつまで続くかわからないと伝えてきた。我々はそんな状況下で時間を保証してくれる者など誰もいないことを知っていた。副操縦士と交代要員の操縦士の二人は、コース変更可能な迂回先と燃料確認に忙殺されていた。当然太平洋を横断してきたことから燃料の残量値は低い。 10分も経たぬうちにエアカナダ、アメリカン航空、ユナイテッド航空の機長たちが、他の空港へのコース変更をリクエストし始めた。全機が最低限の燃料しかないと主張している。当機の燃料は1時間半〜2時間ほどフライトできる残量だった。言うまでもなくこのコース変更により、ことは複雑になった。 やがて管制塔が成田空港は被害を受けたため再開できないと知らせてきた。各機はすぐに羽田への着陸を要請し、6機ほどのJALや欧米機がそちらへ向かった。ところがその後で管制塔が羽田も閉鎖したと伝えてきたんだ。おっと、もはやここで待機している場合じゃない、さらに遠方の大阪や名古屋も考えなくては……。 大型旅客機の欠点は、そこらの小さな空港にぽんと着陸できないことにある。大きく立派な滑走路が必要なんだ。さらに多くの飛行機が西からも東からもやってきて渋滞し、全機がこぞって着陸を待っている状況だ。いくつかの機体は燃料の危機を伝えている。管制塔は圧倒されている。 この混乱の中、名古屋空港から着陸許可が下りた。燃料はまだ大丈夫だ、なんとかなっている。ところが数分ほど名古屋に向かったところで、管制塔から引き返せとの命令が来た。名古屋も飽和状態でこれ以上の飛行機を引き受けられないと言う。さらに大阪も同じとのことだった。 もっと遠方へ飛ぶ可能性が高くなり、OKだったはずの燃料はいきなりギリギリの状況に陥った。さらに我々と同じ状況の飛行機が周りに十数機もあり、全機がどこかに着陸許可を出してくれと脅している状態だ。そこへエアカナダともう1機の燃料状況が「緊急」となり、軍の基地に向かい始めた。東京に一番近いのは横田基地である。もちろん競うように我々もそれに参加した。だが横田から返ってきた回答は「閉鎖」。スペースが無いということである。 もうこうなるとコックピット内は、さながらスリリングなサーカスとでも言うべきだろうか。副操縦士は無線にかじりつき、私は判断を下しながら操縦、交代要員の操縦士は航路図に埋もれながら、どこに行けるかアトランタからやってくるメッセージとにらめっこしている。そこで三沢基地を選んだ。本州の北側にあり、残りの燃料でもたどりつけそうだ。管制塔は大混乱の東京から我々が去ってほっとしているようだが、どうも仙台に送ろうとしていたみたいだ。そこは小さな地域の海岸線の空港で、津波の被害が甚大なところである。 アトランタから今度は北海道の千歳空港まで行けるかとの連絡が入り、その他のデルタ航空機もそちらへ向かっていた。我々のコックピット内はひっくり返したような状況だ「天候確認、チャート確認、燃料確認、OK」。よし、なんとかたどり着けそうだ、これ以上の遅延が出ない限りは燃料は緊急状態に陥らないであろう。 三沢に近づくと千歳空港の着陸許可がおりた。重大な決断をするときの考え方が頭をよぎる。飛ばし過ぎた飛行機を、かなり離れた目的地へコース変更。そこでさらに状況が悪くなったら……。安全報告書はどう映るだろうか。 またもや管制塔から電波連絡が入り指示を待つよう伝えられる。悪夢である。状況は急速に悪化していく。東京上空で待機したあと名古屋へコース変更、また東京へ、そしてさらに三沢へ。十分だったはずの燃料はどんどん蒸発していく。その後の会話はわかりやすく言い換えるとこのような内容である。 「札幌管制塔へ デルタXX便、至急千歳空港への着陸を要請します。燃料の残量は少なく、これ以上待機できません」 「拒否します。現在混雑中です」 「札幌管制塔へ デルタXX便、緊急着陸を宣言します。燃料の低残量、千歳に直接入ります」 「了解、デルタXX便。千歳に向かうことを許可します。千歳との連絡を……」 もうたくさんだ。同じ待機パターンに入って重大な燃料問題を抱えてしまう前に、緊急着陸を決断した。このことで会社に書類を提出することになるが、どうでもいい。本当の緊急事態になるまで30分の燃料を残していたが、千歳に安全に着陸した。我々を引き入れたのはへんぴな滑走路で、さらに他の数機が舞い降りてきた。結果的にデルタの747が2機、我々を含む767が2機、777が1機、すべて移動式のタラップを取り付けられた。さらにアメリカン航空2機、ユナイテッド航空1機、エアカナダが2機も降りて来た。もちろんその後いくつかのJALや全日空がやって来たのは言うまでもない。 追記:9時間後にようやく日本航空の搭乗用はしごが届き、飛行機から降りて入国を済ませることができた。しかしそれはそれで、また別の興味深い経験となった。この文章を書いている45分の間にも4回ほど地震の揺れを感じたところだ。
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ニュース
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原発の問題は海外でもかなり注目され、各国でもどうなることかと推移を見つめている様子です。50人ほどの作業員が炉心溶融を防ぐため、交代で決死の作業を続けていることもニュースになっており、ありとあらゆる問題が考えられる中、どうやって冷やすか、放射線レベルをどうやって低下させるかと命がけの状況が続いています。
海外の専門家によれば、どのような防護服を着ていても現場では何らかの健康に支障が出る可能性があるといった見方をしています。ノースキャロライナ大学の疫学のデイビッド・リチャードソ教授は、「現在福島にいる作業員が1時間にさらされる放射能の量は、米国の原子力発電所に勤務する作業員が一生をかけて受ける放射能の量と同じである」とBBCに伝えています。 また香港大学の毒物学者のリー・ティン・ラップ氏は、「現在の放射能のレベルはすぐに危険というレベルではない」と伝えながらも「長期的には影響が出る可能性もある」とロイターに伝えています。「呼吸により肺や、皮膚、目、口などから吸収されることによって、長期的にはどんな影響が出るか未知数である」とも付け加えています。 英語メディアでも、それぞれの建物の爆発や、どんな量の放射線が計測されているかまで事細かく報道されていますが、この50人の作業員たちの記事は、「彼らこそが真のヒーローであり、称えるべきである」と言った論調で、フェイスブックや掲示板などを中心に脚光を浴びています。 らばQ
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ビル3階の高さに相当する波に洗われて、軽飛行機や自動車の残骸がまるでおもちゃのように折り重なっている。宮城県沖で発生したマグニチュード9.0の地震により大津波が押し寄せ、滑走路は冠水してしまった。仙台をはじめ各地の空港が閉鎖された。
国内線、国際線ともに日本の空は機能不全に陥った。今回の地震を受けて、アメリカ当局は11日、日本への観光、不急の渡航は避けるよう強く自粛を要請した。 「3月11日現在、成田空港は閉鎖されている。他の空港にも波及し、航空機の発着が制限される可能性がある。鉄道、地下鉄など首都圏の公共交通機関は運行停止、周辺地域でも一時停止になるなど大きな影響が出ている。また道路陥没なども発生、沿岸部を中心に東日本の交通は麻痺しつつある」。 「今回のような大地震では、今後数週間は余震が続くだろう」と同局は発表している。 nationalgeographic |
ドイツ西部グライマースブルク(Greimersburg)近郊の森の中で2日、自動車を満載したキャリアカーが立ち往生した。カーナビの指示通りに細い山道を走っていて、急こう配のカーブで身動きがとれなくなってしまったという。 AFP/THOMAS FREY
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その驚くべき100歳のおばあさんは、スコットランド人のキャサリン・レドックさん。 20年ほど前から毎日1時間くらいかけてマクドナルドまで歩きはじめたと言います。夫婦でスコットランドを出てニュージーランドに住み始めたものの、夫は戦争で負った傷が原因で1989年に亡くなりました。それ以来毎朝11時になると歩行器歩行器を出し、町までの道のりを歩き始めます。 地元のマクドナルド・マタマタ支店では、彼女のお気に入りであるコーナーテーブルを確保してあり、彼女のために「キャサリンのコーナー:我々の貴重な客であり友人であるキャサリン・レドックの100歳の誕生日に捧ぐ」と彫ってあります。 そんなこともあって、彼女はすっかり地元の有名人に。注文するのはいつもお決まりのメニュー、チーズバーガーにココアのセット。サラダやソースなどは何もつけないのがお気に入りとのことです。 すでにキャサリンさんが食べたチーズバーガーは8000個を超えており、「チーズバーガーが好きな理由は多分無料だから」と答えています。 ゆっくり歩き、早く着いたり、時には遅く着いたりしながら、毎日いろんな人と話をする道程を楽しんでいるようです。大雨や腰が痛むときは休みますが、彼女が現れない日は店員が配達してくれるそうです。 他愛ないニュースですが、地域の人の暖かさが伝わってきますね。 健康は下半身からと言いますが、毎日マクドナルドを食べていても元気に歩き続ける彼女の存在こそが、そのことを証明しているように思います。 らばQ
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