24日(日)日本時間15時から2010年F1世界選手権第17戦韓国GP決勝レースが、韓国インターナショナル・サーキット(全長5.621km)で行われた。決勝の周回数は55周、レース距離は309.155kmだ。
前日に行われた公式予選では、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にチームメイトのマーク・ウェバーが入り、前戦日本GPに続いてレッドブルがフロントローを独占した。3番手にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、4番手にルイス・ハミルトン(マクラーレン)、5番手にニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が続き、日本人ドライバーの小林可夢偉(BMWザウバー)は12番手、山本左近(HRT)は23番手でいずれもチームメイトを予選で上回ってみせた。 今週末の韓国GPにブリヂストンはソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とハードコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)という2種類のタイヤを投入。しかしレーススタート予定時刻である15時の時点では、気温19℃、路面温度18℃、湿度86%のウエットコンディション。路面がかなり濡れていることもあり、スタート時間が10分延期されることになった。その後、レースはセーフティカー先導でスタートとなった。 セーフティカーに続くベッテルは2分48秒942というラップタイムで2周目を終了。しかしコンディションが向上する気配はなく、3周のセーフティカーランを終えたところでレースは赤旗中断となった。24台のマシンは再びグリッド上でエンジンを停止。各チームのメカニックが飛び出してタイヤを外し、レッドブルやルノーのようにマシンリアエンドにカバーをかけて待機するチームもあった。 その後、長らく待機状態が続いたが、16時5分からセーフティカー先導で4周目からレースが再開。このリスタート時は、全車にウエットタイヤの装着が義務づけられた。ドライバーズ選手権4位で追いかける立場となっているハミルトンは無線で「コンディションは悪くないし、路面はどんどん乾いていっている。アクアプレーニングもまったくない」と語り、暗にレース続行を要求。 35分ほどのセーフティカーランが続いたが、雨量が落ち着いたこともあってレースは17周目の終わりからリスタート! ベッテル、ウェバー、アロンソはポジションを守ったが、ハミルトンはバックストレートエンドでロズベルグにかわされて5番手にダウン。9番手のミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がロバート・クビサ(ルノー)をかわし、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が11番手に浮上。しかし19周目のターン1でオーバーテイクを狙いにいき、コースオフを喫した。 19周目のセクター3で2番手のウェバーがアウト側の縁石に乗り上げ、コントロールを失ってスピン! ウオールにヒットし、再びコースに戻ってきたところでロズベルグと接触してリタイアとなった。このクラッシュで再びセーフティカーが導入されることとなったが、ドライバーズ選手権首位を走るウェバーにとっては痛すぎるノーポイント。このタイミングを利用し、ザウバーの2人をはじめとする中団勢がピットインしてインターミディエイトタイヤに交換。上位進出のためにギャンブルに打って出た。 レースは23周目の終わりからリスタート。大きな順位変動はなかったが、先頭のベッテルは水を得た魚のごとく快走を見せ、1周で2番手アロンソに2秒差をつけた。アロンソに続くのは、ハミルトン、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、シューマッハ、クビサ、ニコ・ヒュルケンベルグ、ルーベンス・バリチェロ(共にウィリアムズ)、スーティルというオーダー。 29周を終えると、バトンとスーティルがピットに入り、インターミディエイトに変更。しかしスーティルがスピンを喫する場面もあり、まだ路面状態はウエットタイヤ向きのようだ。一方、30周目には2番手のアロンソが1分53秒268というファステストラップをマーク。 31周目にはターン3でセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)とティモ・グロック(ヴァージン)が接触! 真後ろにいた可夢偉はなんとか避け、12番手にポジションを上げた。ブエミはフロントサスペンションが壊れ、マシンを降りている。 このクラッシュで再びセーフティカーが導入された。これを見てまずハミルトン、マッサ、シューマッハらがピットに入り、次の周にベッテル、アロンソがインターミディエイトへ交換。しかしアロンソのピット作業中、右フロントタイヤの装着時にホイールガンからナットが外れてしまったことで時間がかかり、ハミルトンに逆転されてしまった。 レースは34周目からリスタート。2番手に浮上したハミルトンはターン1でコースオフを喫し、アロンソが難なく2番手の座を取り戻した。一方、10番手を走っていた可夢偉はターン3でビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)に抜かれ、11番手に落ちた。その後ろにバトンとスーティルが続いていたが、スーティルがバトンに仕掛けた際にバトンはコースオフし、15番手に落ちてしまった。 可夢偉はその後もメルセデスエンジンを積むスーティルのプッシュを受け、ターン3でオーバーテイクを許した。しかしクロスラインで対抗し、その後のターン4でスーティルのミスを誘い、11番手を取り戻している。 レースは39周目。先頭を走るベッテルが前の周に1分50秒852というファステストラップをたたき出したが、39周目は3番手のハミルトンが1分50秒710というファステストラップで対抗。2番手アロンソのギャップを縮めた。 41周目にペトロフが最終コーナーでコントロールを失い、タイヤウオールにハードヒット! ペトロフは自力でマシンを降りたが、ポイント獲得のチャンスを失うことに。これで可夢偉が10番手に浮上した。 レースは42周を消化したことで正規周回数の75%を走破。これでフルポイントレースになることが決定した。ウェバーにとっては厳しい韓国GPになってしまった。 レースは45周目。韓国インターナショナル・サーキットの上空がだいぶ暗くなってきたこともあり、先頭のベッテルは「(暗くて)ブレーキングポイントが見えなくなってきた」と無線で連絡。一方、さらに上位に進出したいハミルトンは「(明るさは)問題ない」と無線で話した。 すると45周目の最終コーナーでベッテルのエンジンにトラブルが発生! 見る見るスピードが落ちていき、ターン1でアロンソがオーバーテイク! ベッテルはターン2を過ぎたところでリアエンドから大きく白煙を上げ、バックストレートでマシンを止めた。フロントローを独占したレッドブルだが、レースは厳しい展開になってしまった。 45周目にスーティルがターン4で可夢偉に仕掛けたが、コントロールを失って可夢偉と接触! スーティルは大きくコースオフして順位を下げたが、可夢偉のマシンには大きなダメージはないようで、9番手というポジションを守った。 51周目の終わりに8番手のヒュルケンベルグがピットイン。直前にコースオフを喫しており、タイヤがかなり厳しい状況になったためのようだ。これにより、可夢偉が8番手にポジションを上げた。 すでに予定の日没時刻を過ぎかなり暗い状態となったが、レースは続行。先頭のアロンソは正確無比なドライビングを見せ、見事トップチェッカーを受けた! これでシーズン5勝目を挙げ、ドライバーズ選手権で首位に躍り出た。2位にハミルトン、3位にマッサが続いている。 4位以下はシューマッハ、クビサ、リウッツィ、バリチェロ、可夢偉、ニック・ハイドフェルド(共にBMWザウバー)、ヒュルケンベルグまでがトップ10。可夢偉は今シーズンの目標だった30ポイントを上回っている。 これでドライバーズ選手権首位に躍り出たのは231ポイントを獲得したアロンソ。220ポイントのウェバーが2位、210ポイントのハミルトンが3位、206ポイントのベッテルが4位、189ポイントのバトンが5位となった。 ESPN EMEA Ltd.
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10日(日)日本時間15時から2010年F1世界選手権第16戦日本GP決勝レースが、三重県の鈴鹿サーキット(全長5.807km)で行われた。決勝の周回数は53周、レース距離は307.471kmだ。
9日午後に行われる予定だった公式予選は、鈴鹿サーキットを襲った激しい雨により中止。予選は10日の午前中に行われ、ポールポジションはレッドブルのセバスチャン・ベッテルが獲得した。2番手にチームメイトのマーク・ウェバーが入り、レッドブルがフロントローを独占。3番手にルイス・ハミルトン(マクラーレン)、4番手にロバート・クビサ(ルノー)、5番手にジェンソン・バトン(マクラーレン)が続いている。ハミルトンは前日に予定外のギアボックス交換を実施したため、レースは8番グリッドからスタートすることとなった。 日本人ドライバーの小林可夢偉(BMWザウバー)は14番手、山本左近(HRT)は24番手だった。 レーススタート時のコンディションは気温27℃、路面温度35℃、湿度51%のドライ。今週末の日本GPにブリヂストンはソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とハードコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)という2種類のタイヤを投入した。 ダミーグリッドに向かうレコノサンスラップ中、ルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)が130Rでコントロールを乱し、大クラッシュ! ディ・グラッシにケガはないが、レースには出走できなくなってしまった。 23台のマシンがフォーメーションラップを開始し、グリッドについてレーススタート! ウェバーが遅れてクビサが2番手に躍り出たが、ベッテルは先頭を守った。中盤ではヴィタリー・ペトロフ(ルノー)がニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)と接触してコースオフし、左側のバリアに激突! ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)とフェリペ・マッサ(フェラーリ)はターン1の進入で接触した。この4台はいずれもリタイアとなり、レースはセーフティカーが入る展開になった。 1周目の終わりにニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)、ブルーノ・セナ(HRT)、ティモ・グロック(ヴァージン)がピットイン。グロックは2周目の終わりにもピットに入った。 一方、セーフティカーラップ中の3周目に、2番手につけているクビサの右リアタイヤが脱落。ヘアピン先の2輪用シケインでマシンを止め、レースをあきらめることになった。 レースは6周目の終わりからリスタート。大きな順位変動はなく、レッドブルが1-2態勢を維持。可夢偉は11番手で走行を重ねた。ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)とルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)が6位争いを、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)とニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が12番手争いを展開する状況となった。 可夢偉は13周目にヘアピンの進入でハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)をパスし、10番手に浮上! 若干の接触があったが、次の周ではセクター1で自己ベストタイムを記録。9番手のエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)を追った。そして18周目、再びヘアピンでスーティルのインに飛び込み、9番手をゲット! この周の終わりにスーティルと8番手のニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)がピットに入り、可夢偉は8番手に浮上した。 レースは20周目。先頭のベッテルは19周目に1分36秒545というファステストラップをたたき出し、2番手ウェバーに2.2秒差をつけた。すでにウェバーから3番手アロンソまでは5.3秒という大差がついており、その3.7秒後方にバトン、1.5秒後方にハミルトンが続く状況。一方、可夢偉の3秒前を走っていたバリチェロは20周目の終わりにピットに入ってタイヤを交換。これで可夢偉は7番手に上がった。 22周目の終わりにハミルトンがピットに入り、可夢偉の真後ろでコースに戻った。翌周には可夢偉の前を走るシューマッハがピットイン。3.7秒の静止時間で再スタートし、チームメイトであるロズベルグの前でレースに復帰した。先頭のベッテルと3番手アロンソは24周目の終わりにタイヤ交換を行っている。 プライム(ハードタイヤ)でスタートした先頭のバトンと6番手の可夢偉は、38周目にピットイン。バトンは5番手、可夢偉は12番手でコースに戻った。可夢偉の前にはレース前半にコース上でオーバーテイクしたアルグエルスアリとスーティルがいる状況だ。 40周を目前にしてハミルトンが無線で「3速ギアを失った」とレポート。チームメイトのバトンが1分34秒台で周回を重ねる中、ハミルトンは1分36秒後半のタイムで苦しい走行となった。 44周目にバックマーカーの追い抜きを利用し、可夢偉がヘアピンでアルグエルスアリに仕掛けた! 可夢偉はインに1台分のスペースを空けてアウト側からパスしたが、両者はわずかに接触。アルグエルスアリはピットに戻ってフロントウイングを交換したが、可夢偉には大きなトラブルはなかった。 その直後、可夢偉の前を走るスーティルのマシン後方から白煙が上がり、スーティルは130Rでスピン! なんとか体制を立て直したが、エンジンからの白煙は濃くなる一方でピットに戻り、リタイアを決断した。これで可夢偉は10番手に浮上し、前を行くバリチェロを追った。そして再びヘアピンの進入でインに飛び込み、9番手にポジションを上げた。 シューマッハと接近戦を繰り広げていたロズベルグがダンロップコーナーで単独クラッシュ! 原因は走行中に左リアタイヤが外れるというもので、危険なアクシデントに見舞われたものの、ロズベルグは自力でマシンを降りている。これで可夢偉は8番手となったが、そのすぐ後にヘアピンでチームメイトのハイドフェルドをかわし、7番手に躍り出た。 先頭を行くベッテルは51周目に1分33秒653というファステストラップをたたき出し、2番手ウェバーとのギャップを2.6秒に広げた。 ベッテルは最終ラップでペースを落とし、余裕のトップチェッカー! ポール・トゥ・ウインを決め、6月末のヨーロッパGP以来となるシーズン3勝目を手にした。2位にウェバーが入り、レッドブルはシーズン3回目の1-2フィニッシュを果たしている。3位はアロンソだった。 4位以下はバトン、ハミルトン、シューマッハ、可夢偉、ハイドフェルド、バリチェロ、ブエミまでがポイント圏内。アルグエルスアリ、ヘイキ・コバライネン、ヤルノ・トゥルーリ(共にロータス)、グロック、ブルーノ、左近までがチェッカーを受けた。終盤にクラッシュを喫したロズベルグは完走扱いとなった。 スーティル、クビサ、ヒュルケンベルグ、マッサ、ペトロフ、リウッツィ、ディ・グラッシがリタイアとなっている。 ESPN EMEA Ltd.
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らばQ |
26日(日)日本時間21時(現地時間20時)から2010年F1世界選手権第15戦シンガポールGP決勝レースが、シンガポール市街地サーキット(全長5.073km)で行われた。ナイトレースとして照明下で争われるシンガポールGP決勝の周回数は61周、レース距離は309.316kmとなっている。
27日(土)に行われた公式予選では、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がイタリアGPに続いて2戦連続ポールポジションに輝いた。2番手にセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、3番手にルイス・ハミルトン(マクラーレン)が続き、ドライバーズ選手権首位のマーク・ウェバー(レッドブル)が5番手。小林可夢偉(BMWザウバー)は見事Q3に進出し、10番手を手にした。 レーススタート時のコンディションは気温30℃、路面温度31℃のドライ。今週末のシンガポールGPにブリヂストンはスーパーソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とミディアムコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)という2種類のタイヤを投入した。 ピットレーンからのスタートを選択したハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)以外の23台がフォーメーションラップを開始。上位勢をはじめとする多くのマシンがオプションタイヤでのスタートとなった。 23台のマシンがグリッドについてレーススタート! アロンソ、ベッテル、ハミルトンはポジションを守り、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ウェバーが続いた。6番手スタートのルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)が8番手に後退し、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、ロバート・クビサ(ルノー)がポジションを上げた。可夢偉はヴィタリー・ペトロフ(ルノー)にかわされ11番手となった。 予選でマシントラブルを抱えて24番手スタートになったフェリペ・マッサ(フェラーリ)は、セーフティカー導入の可能性を考慮したのかオープニングラップを終えたところでピットインしタイヤを交換。今週末からF1復帰を果たしたニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)は1周目にウイングを壊して緊急ピットインを行った。またビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)が2周目に左リアサスペンションを破損してマシンを止めている。 リウッツィがコース上でマシンを降りたため、レースは4周目からセーフティカーが導入されることになった。上位勢ではウェバー、中団勢から下位勢はほとんどのマシンがピットインし、タイヤ交換義務を果たした。 レースは6周目直前からリスタート。一足早めにピットに入っていたマッサは15番手までポジションを上げ、ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)とペトロフがポジション争いをしてコースオフする間に14番手に浮上した。 先頭を走るアロンソは7周目に1分53秒117というファステストラップをたたき出し、2番手ベッテルとのタイム差を1.3秒に広げた。3番手ハミルトンはベッテルから1.7秒後方につけており、ハミルトンと4番手バトンの差は2.4秒に広がっている。 可夢偉はウェバーにオーバーテイクされて10番手に落ちたが、11番手のグロックが後方集団を抑える走りを継続し、15周目の時点で可夢偉とグロックのタイム差が12秒に広がった。その周でようやくスーティルがグロックをかわしたが、12番手のグロックの後ろにはヒュルケンベルグ、マッサ、ペトロフ、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、アルグエルスアリが抑えられる格好だ。 トップを走るアロンソは16周目に1分51秒520というファステストラップを刻み、ベッテルとのギャップを3秒に広げた。一方、3番手ハミルトンはペースが鈍り、ベッテルから6秒遅れ。トップ2台からは少し離されてしまった。可夢偉は前を走るミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)とほぼ同じ1分54秒台を保ち、後ろのスーティルとのタイム差を14秒として18周目に入った。 上位勢で最初にピットに入ったのは3番手のハミルトン。28周目の終わりにピットに向かい、オプションからプライムに交換した。翌周には首位アロンソと2番手ベッテルが同時ピットイン! 両チームのピットクルーはほぼ同じロスタイムで送り出し、2人の順位は変わらなかった。4番手のバトンもタイヤ交換を行っている。 可夢偉は周回遅れのマシンを利用してシューマッハに仕掛けたが、わずかに接触。シューマッハはその周にピットに入ったが、可夢偉は走行を継続した。しかし、ターン18でコントロールを失いガードレールにヒット。そこにブルーノ・セナ(HRT)が追突し、両者リタイアとなってしまった。 32周目からこの日2回目のセーフティカー導入となり、上位勢ではクビサとバリチェロがピットイン。この時点のオーダーは首位アロンソ以下、ベッテル、ウェバー、ハミルトン、バトン、ロズベルグ、クビサ、バリチェロ、スーティル、ヒュルケンベルグまでがトップ10。マッサ、ペトロフ、アルグエルスアリ、ハイドフェルド、シューマッハと続いている。すでに全車両が最低1回のピットストップを終えている。 35周目の終わりにセーフティカーが戻り、レースはリスタート。アロンソとベッテルはポジションを守ったが、周回遅れをかわさなければならないウェバーはスピードが鈍り、ハミルトンに仕掛けられた。両者はターン7で接触し、ハミルトンはリタイア。ウェバーは走行を継続して3番手を守ったが、ハミルトンは2戦連続でノーポイントに終わってしまった。その後、ハイドフェルドとシューマッハが接触し、ハイドフェルドもリタイアを選択。F1復帰戦で完走を果たすことはできなかった。同じく復帰レースを迎えたクリスチャン・クリエン(HRT)もメカニカルトラブルに見舞われ、ガレージでレースを終えている。 終盤になるとクビサがパンクチャーを抱えてピットインしたが、ここで新しいプライムタイヤに変更してプッシュを開始。コース上でアルグエルスアリ、ブエミ、ペトロフ、マッサ、ヒュルケンベルグ、スーティルをかわし、7番手までポジションを戻した。市街地サーキットを得意とするクビサらしいパッシングが見られた。 レース終盤に入っても、アロンソとベッテルは接近した戦いを継続。常に1秒ほどのギャップを保ち、ファステストラップをたたき出し合いながら走行を続けた。 2人のバトルは最終ラップまで続いたが、トップチェッカーを受けたのはアロンソ! イタリアGPに続く2戦連続ポール・トゥ・ウインを果たし、シーズン4勝目を挙げた。2位にベッテル、3位にウェバー、4位にバトンとタイトル争いを演じるドライバーたちが上位を占めたが、唯一ハミルトンはリタイアを喫している。 5位以下はロズベルグ、バリチェロ、クビサ、スーティル、ヒュルケンベルグ、マッサまでがポイント獲得。ペトロフ、アルグエルスアリ、シューマッハ、ブエミ、ディ・グラッシがチェッカーを受け、最後にエンジントラブルが発生してマシンを止めたコバライネンも完走扱いとなった。 リタイアとなったのはハミルトンのほか、可夢偉、ハイドフェルドなど8名。ファステストラップはアロンソが58周目に刻んだ1分47秒976で、アロンソは2戦連続でハットトリック(ポールポジション、勝利、ファステストラップ)を決めたことになる。 ESPN EMEA Ltd.
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12日(日)日本時間21時(現地時間14時)から2010年F1世界選手権第14戦イタリアGP決勝レースが、アウトードロモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(全長5.793km)で行われた。レース周回数は53周、レース距離は306.720kmとなっている。
11日(土)に行われた公式予選でポールポジションを手にしたのは、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。フェラーリにとっては約2年ぶりのポールポジション獲得となった。2番手にジェンソン・バトン(マクラーレン)、3番手にフェリペ・マッサ(フェラーリ)が続き、ドライバーズ選手権2位のマーク・ウェバー(レッドブル)が4番手。ランキング1位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)は5番手となり、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は6番手。小林可夢偉(BMWザウバー)は13番手、山本左近(HRT)は24番手だった。 予選中にティモ・グロック(ヴァージン)のタイムアタックを妨害したとして、ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)に5グリッド降格処分が下された。またグロックも予定外のパーツ交換を迫られ、最後尾スタートとなっている。 レーススタート時のコンディションは気温24℃、路面温度35℃のドライ。今週末のイタリアGPにブリヂストンはソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とハードコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)という2種類のタイヤを投入した。 各車フォーメーションラップに入ったが、可夢偉の姿がない。可夢偉のマシンにはハイドロリック系のギアボックストラブルが発生してしまい、ピットスタートを余儀なくされたのだ。 可夢偉以外の23台がグリッドについてレーススタート! アロンソの蹴りだしが悪く、必死にけん制するもバトンがトップで第1コーナーを通過し、フェラーリ勢が続いた。後方ではベッテルがポジションを落とし、ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)が6番手に浮上した。しかしベッテル以上にスタートが悪かったのはウェバー。一気に10番手まで落ちてしまった。 第2シケインで4番手のハミルトンがフェラーリ勢に仕掛けたが、ハミルトンの右フロントタイヤがマッサの左リアタイヤと接触し、ステアリングロッドが破損。続くレズモ1で曲がり切れず、ハミルトンはここでリタイアとなった。ドライバーズ選手権首位として臨んだイタリアGPだったが、ノーポイントでアジアラウンドに向かうこととなってしまった。 一方、ピットレーンからスタートを切った可夢偉にもトラブルが発生。1周を走り切ることなく、マシンを降りてしまった。やはりギアボックストラブルが完治していなかったようで、ドイツGP以来のノーポイントとなっている。 レースは5周目。この時点ではバトン、アロンソ、マッサ、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、ロバート・クビサ(ルノー)、ヒュルケンベルグ、ベッテル、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、ウェバー、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)というオーダーだ。最高速で勝るフェラーリ勢はバトンから1秒ほどの位置につけているが、最終コーナーなどの中高速コーナーではダウンフォースをつけているバトンのマシンの通過スピードのほうが速いこともあって、なかなかオーバーテイクできない。一方、ウェバーはシューマッハをバックストレートでかわし8番手に浮上。目の前はベッテルだ。 10周目の時点で、4番手ロズベルグはトップ3から5.5秒ほど遅れた位置。少し離れてクビサが追いかけているが、ヒュルケンベルグ、ベッテル、ウェバーが抑えられる格好だ。 13周目にはバトンが1分26秒695というファステストラップをマークし、アロンソとの間隔を1.6秒に広げた。バトンは中高速コーナーがあるセクター2でタイムがよく、アロンソは直線とシケインから構成されているセクター1で速いという状況。マッサを含めたトップ3はこの時点で1分26秒9から1分27秒フラットで走行しているが、4番手のロズベルグは1分27秒後半でのラップとなっているため、7秒ほどのギャップが生まれている。 19周目はアロンソが1分26秒048というファステストラップをたたき出し、バトンとのギャップを1秒に縮めた。これに対し、マッサは少し遅れている格好。第1シケインのブレーキングでミスし、オーバーランしたことでタイヤを少し傷めたようだ。すでに4番手ロズベルグはマッサから10秒遅れだ。 21周目には無線で「エンジンがダメになってきている」と叫んだベッテルがウェバーにオーバーテイクを許し、ラップタイムもウェバーより2秒遅れた。その次の周にはウェバーと同等のラップタイムに戻したが、後方のシューマッハとのギャップが縮まった。ベッテルにとっては厳しい展開となった。 35周目にはバトンが1分25秒569、アロンソが1分25秒603、マッサが1分25秒549を刻み、マッサがファステストラップをもぎ取った。また、上位勢ではクビサを皮切りにウェバーとロズベルグがピットイン。そして36周目の終わりにバトンがピットストップを行い、迅速な作業を終えたコースに戻った。その間、アロンソとマッサは自己ベストタイムを刻み、アロンソが翌周にピットイン。ピットアウト後にバトンとサイド・バイ・サイドでターン1に向かったが、なんとかバトンを抑えて通過した。この動きをスタンドのティフォシたちはスタンディングオベーションで称賛。マッサはその次の周にピットに入ったが、アロンソやバトンの直後となる3番手でコースに戻った。 アロンソはその後ペースを上げ、48周目になるとバトンとのギャップは3秒に広がった。最後でもそのギャップを維持したアロンソが、トップチェッカー! アロンソにとっては今シーズン3勝目で、マクラーレンに在籍していた2007年イタリアGP以来のポール・トゥ・ウインを決めた。2位バトン、3位マッサと続いている。 4番手のベッテルはファイナルラップまでピットストップを待ち、最後の最後でピットイン。そのままポジションをキープして、4位に入った。5位にロズベルグ、6位にウェバー、7位にヒュルケンベルグ、8位にクビサ、9位にシューマッハ、10位にバリチェロが続いた。一方、可夢偉はオープニングラップでマシントラブルによりリタイアしている。 ランキング首位でイタリアGPに挑んだハミルトンは、まさかのリタイアでノーポイント。これにより、ドライバーズ選手権でウェバーが再び首位に立った。ハミルトンに続き、アロンソが3位に浮上している。 ESPN EMEA Ltd.
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